表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/104

『しーちゃんと記憶の図書館』第78話

波模様の地図



海色のペンダントを

窓際の光にかざすと、

木の表面に刻まれた波模様が、

まるで浮き上がるように見えた。



海斗がじっと覗き込む。

「これ……ただの模様じゃない。ほら、ここ、島の形に似てる」



遥さんも気づいた。

波の曲線は、この町の海岸線とぴたりと重なっていた。



さらに中央の小さな点。

そこは地図には載っていない、海の沖合の一点だった。



「もしかして……隠された場所?」

しーちゃんの声が小さく響く。



海斗はスマホで現在の地図と照らし合わせた。

「この点……潮が引いたときにだけ現れる、小さな砂の島だ」



遥さんの目が輝いた。

「父がよく言ってたわ。“海は、秘密を満潮と干潮で隠す”って」



その瞬間、

ペンダントの裏に刻まれた日付が、

満潮と干潮が重なる“特別な潮の日”だとわかった。



「行くしかないね」

しーちゃんは、

胸の奥が不思議な期待で熱くなるのを感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ