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『しーちゃんと記憶の図書館』第66話

遥さんの物語



「これは、私がまだ十代だった頃の話よ」

遥さんは、川を見ながらゆっくり語り始めた。



「海のそばの町で育って、

 毎日、波の音を聞いていたわ。

 でも、心はいつも…

 遠くの何かを探していた」



ある日、港町に小さな古本屋ができた。

その奥に、誰も入らない薄暗い一角があった。


そこに一冊のノートが置かれていた。



表紙には、

“これはまだ終わらない物語”

とだけ書かれていた。



「そのノートを読むと、

 登場人物が…私の心の奥で息をし始めたの。

 そして、続きを書きたくなった」



遥さんは、微笑んで海斗を見た。


「だから私、ずっと物語を書き続けてきたの。

 でも、その原点が“記憶の図書館”にあったなんて…

 今日初めて知ったのよ」



海斗は、胸の奥が熱くなるのを感じていた。


それは、まるで自分の人生の始まりと

遥さんの物語が、

一本の糸でつながったような感覚だった。


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