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『しーちゃんと記憶の図書館』第57話

帰る場所の名前



最後のページを閉じた女性は、

しばらく何も言わなかった。



海斗は、胸の奥で心臓の音ばかりを聞いていた。



やがて女性は、

やわらかく息を吐き、

ゆっくりと海斗を見つめた。



「……この絵、本当にあなたが描いたの?」


「はい」



「じゃあ……」

女性は微笑み、そっと言った。



「おかえり、海斗」



その言葉は、

海斗がずっと探していた“鍵”のようだった。



肩の力がほどけ、

視界がにじんでいく。



「……ただいま」



ふたりの間に、

静かで確かな帰り道ができていた。

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