第91話
こんにちは!
明日葉晴です!
引き続き模擬戦後会議です!
前回が雑談回だとしたら今回は進行に関係ある話ですかね。
そろそろ五章の終わりに向けて仕掛けていきたいと思いますので、お付き合い頂ければと思います!
それでは本編をどうぞ!
前回のあらすじ
模擬戦後に交流を深めるソラ達。食堂に集合し、各々親交深めていくのだった。
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「ねぇシン。班の人の名前わかった?みんないるし、ついでに聞いてみようよ」
「そうですね。それがいいかもしれません」
せっかく人が集まってるのだからと、アタシはシンに昨日頼んでおいたことを聞いた。集まってる半分は貴族だから、情報を多く持ってると思う。
「なんのことだい?」
「アタシ達色々あってシンだけ班員じゃないの。その事でちょっと手がないかと思ってね。えっと…」
ジール君が不思議そうに尋ねてきたから、アタシは簡潔に今の状況を話した。アタシの失敗でもあるからちょっと恥ずかしいけど、そうも言ってられない。
「なるほど…僕も良ければ力になるよ」
「ありがと。じゃあシン。班の人の名前教えて」
「はい。代表格の方はガストル・マルマーニさん、剣士科。それと同じく剣士科のバットス・ジャンカールさんとゲフロアさん。もう一人の方は分かりませんでした」
一応、アタシが頼んでおいたことはやってきたらしい。一人は分からなかったようだけど。
「マルマーニ家とジャンカール家…か。少し面倒なことになりそうだね」
「ジール君、何か知ってるの?」
「うん。両家、特にマルマーニ家の方は、軍部に繋がりのある家柄でね。王家が主導とはいえ、この学園にも少し関与してるんだ」
「王家と軍部って違うの?アタシその辺よくわかんないんだけど…」
シンから名前を聞いたジール君が重い雰囲気で呟いた。アタシは不穏な空気を感じ取って尋ねたけど、なんだか難しそうな話が出てきた。
「あぁ。その辺は詳しく知らなくても問題ないよ。それにここは本来身分は関係ない場だ。相手にそのつもりがあるかはわからないけどね」
「あまりいい噂を聞く家でもない。一筋縄でいく相手ではないだろう」
「シン…お前マジで面倒なとこについてったな…」
「ははは…面目ないですね…」
なるほど…交渉は面倒くさくなりそうだな…くらいしかわかないな…
「まぁ何かの縁だ。私で力になれることがあれば喜んで力になろう」
「僕も力になるよ。直接出来ることは少ないかもしれないけど、情報提供とかなら出来ると思うよ」
「ありがと!それでも助かるよ!」
ナルケム君とジール君がアタシ達に協力することを提案してくれた。貴族の情報はバカにならないと思うから、それだけでも嬉しい。
「あとはどうやって交渉するかだけど…今日はどんな感じだった?」
「今日は三人ともいませんでしたね。名前は他の方から聞きましたので」
「あぁ、だから一人わからなかったのね。もしかするとシン以外の班の人は休んでたかも。魔法科はみんないたし…戦士科は?」
「あぁ、戦士科は今日全員いたぞ」
「せやったら武闘科やな。一人タジンってのがおらへんかった。その人とちゃうん?」
「可能性は高そうですね。確かに武器らしい武器は持っていませんでした」
なるほど…可能性としては高そうだね…てか剣士四人に格闘家一人とか脳筋すぎるような気がする…
「たまたま今日休んだのか、真面目に授業に出る気がないのかってのが怪しいところだよね…」
「一応、もうハウンドとしての活動してもいいようですから、依頼を受けていると言うのは?」
「シン…自分で言ってて、そんなことする人達だと思うの?」
「…思いませんね」
「話を聞いた限りだと、アタシもそう思う」
この学園に入学した時点でハウンドの登録は終わってるから、依頼は受けてもいい。だから授業自体も強制されてるモノじゃない。だけど入学してしょっぱなからそんなことする人もいないだろう。あと相手の性格上そんな真面目そうじゃない。
「相手がいなければ交渉もできないかぁ…どうやって見つけよう?」
「月末の試験には出るとは思いますが…」
「あー…試験…そんなのあったねー…」
試験と聞いてアタシはテンションが下がった。テストなんて受けたくないのはどこだろうと一緒だ。この学園はテストが月一で来るから頻度も多い。一年後のテスト以外進級に直接は関係ないとは言え、受けなければ退学らしい。
「ソラさんなんで落ち込んでるんですか?」
「そりゃ落ち込むよぉ…筆記試験だよ?苦手なんだよぉ…」
「あぁ、魔法科はそうなんですか。僕らは一、二学年と卒業、進級者での勝ち抜き大会みたいなのなんですよ」
「えぇ…そっちの方が楽しそう…」
筆記だと前の世界のテストのことを思い出してどうも憂鬱になる。
「ちなみに戦士科もそんな感じです!」
「だったな」
「武闘科もそうやねぇ」
「魔法科だけみたいでありんすね」
「うへぇ…羨ましい…」
アタシも筆記より実技の方がいい。筆記はアタシの拒絶反応が凄い。
「ソラ、諦めずに頑張るでありんす。わっちも一緒に勉強するでありんすから」
「わからないところがあれば僕も力になるよ」
「ハクアぁ…ジール君ぅ…頑張るぅ…」
アタシが蹲っていると、ハクアとジール君が励ましてくれた。二人とも頭良さそうだからいっぱい頼ろう。持つべきものは友達だわ。
「んんっ…話が逸れているのではないかな?」
「おっとそうだ。ごめん、ごめん。そしたら試験には出てこなきゃいけないなら、最悪そこで話してみよっか。そんときはアタシも行くから。その前に話せる機会があれば行くよ」
「わかりました」
「ロロナ。剣士科だし、気にしといてもらっていいかな?」
「はっ!畏まりました!」
ナルケム君が話を戻すと、アタシは今後の方針を決めた。と言ってもやっぱり状況はあんまり変わってない。相手の名前が分かったのと、協力者が出来たのは大きな進歩かもしれないけど。
てかロロナさん硬いなぁ…
「ずっと気になってたけど、ロロナさんだけ貴族じゃないの?」
「はっ!自分はきっ…!貴族ではないであります!」
「へぇ…じゃあ…」
「ロロナは私の家に仕えていたんだ。その関係でこの学園を紹介したのだよ」
「あぁ、やっぱりそういう感じなんだ。真面目そうだから従者みたいな感じかなって思ったんだよねー」
アタシがロロナさんに質問すると、ちょっと詰まりながらも答えてくれた。流石にいきなり過ぎただろうか。代わりにナルケム君が答えた。やっぱりいい家系だと従者付きなんだろうか。
「シャニーもそうだけど、他のみんなは従者とかいらなかったの?」
「わたしは飛び出てきた身です!」
うん…元気に言うことじゃないと思うな…
「うちはそないええとこやないからなぁ」
「オレんとこもな。つか必要ねぇしな」
「僕も似たようなものかな」
へぇ…まぁみんな強そうだしなぁ…別にナルケム君が弱そうってわけじゃないけど…
「そっかぁ…貴族って従者をずらずらしてるものかと思った。案外そうでもないんだねぇ」
「取り巻きを常に従えている者など、無為に権力を誇示したい者だけだろう」
「てことは、シンの班の人達なんかはそういう感じの人達かぁ…」
「かもしれないな。そのような意味でも、手古摺る相手やもしれない。気を付けてた方がいい」
「うん。ありがと」
そうして、アタシ達はその後もう少しだけまったり雑談してから各々部屋に戻っていったのだった。
第91話を読んで頂き、ありがとうございます!
てなわけで合同会議終了です!
まぁ会議会議言ってますけど、会議っぽくはないですよね。
そんなこたぁどうでもいいんですが、ようやくシン君の班の子達の素性が判明しました!
彼らにはヤンキーらしく授業サボってもらいました。
ソラちゃんにボコられる日が来るのかどうなのか。
気にしなくてもいいですよ?
それでは今回はここまで!
ブクマして頂いてる皆さん!
そうでなくとも来ていただいてる皆さん!
いつも読んで頂きありがとうございます!
次回も引き続きお付き合い頂けたら幸いです!




