第90話
こんにちは!
明日葉晴です!
模擬戦後のお話です!
やっぱり仲を深めるには食事!
てことで交流会みたいな話です!
それでは本編をどぞっ!
前回のあらすじ
模擬戦の最中でジールとナルケムと対峙したソラ。二人の連携を掻い潜り、辛くもナルケムを打倒。そしてジールの対応が仇となり、ソラ達が模擬戦の勝利を納めたのだった。
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模擬戦後、アタシ達は一同揃って食堂に向かった。交流目的で、模擬戦の反省やお互いへの意見、情報交換をしようってことになった。
「うっし!俺ら勝ったし、今日はそっちが奢りな!」
「トレイズ、相手貴族だよ?打ち首にされたら?」
「最近ソラ、俺の扱い酷くね?」
「僕は今のはトレイズさんが悪いと思います」
「シンはソラを贔屓するからあてにしてねぇよ…」
誰にでもフランクなのはトレイズの良いとこだと思うけど、相手は流石に選んだ方がいい。ナルケム君とジール君は何となく高い位な気がするし。
「ははは。大丈夫。ここは学園で皆同じ立場だ。そんなことはしないよ」
「その通りだ。気軽に接してくれて構わない」
「オレぁもともと気にしちゃいねぇ」
「うちもそない気にせんでええよ」
「自分は元より平民の身でありますから!」
トレイズの態度に、ジール君達はみんな笑って許した。そもそもアタシも最初からタメ口だったし、今更なところはあるけど。
「良かったね、トレイズ。泣いて喜んで感謝したら?」
「やっぱソラ酷ぇよな!?」
「あははっ!冗談だよ。アタシの次に危なかったんだから、反省してもらおうと思って」
「それは冗談じゃなくね?まぁ確かにソラが来なかったら危なかったけどよ…」
アタシがジール君達から離れてまず向かったのがトレイズのとこだった。直前では、後一歩のところで押しきられそうになってたから、ホントに危なかった。
「いやぁ?大したもんだと思うぞ?オメぇ素人だろ。なのにあれだけ動けりゃ充分だろ」
「俺はまだまだだな。ゼクシオンもまだ本気じゃなかっただろ?ソラとかシンと同じ雰囲気あったぞ。余裕?みたいな感じの」
「はんっ。そこまで気付いてんのか。気に入ったわ。オメぇ、いいなら今度戦い方教えてやらぁ」
「マジか!それは助かる!ありがとうな、ゼクシオン!」
「おう。それとオレのことはゼクスでいい。敬称もいらね。他の奴らもな」
どうやらゼクシオン君、じゃなくてゼクスもまだ手の内があるみたいだ。多分ジール君もナルケム君もそうだろうか。てか全員に言えることかもしれない。楽しみだ。
「あっ!わたしも戦士科のよしみで戦い方知りたいです!」
「あん…?オメぇは弓だろ?あー…弓は得意でもねぇが、それでもいいなら構わねぇ」
「やったです!お願いするです!」
ゼクスは弓も使えるのか。武器なら色々使えるんだろうか。てか意外と面倒見がいい。
「そういえば、なんでジョーカー家の君がこの学校に?」
「わたしです?わたしは好きに生きたいからです?」
「何故疑問形なのかは気になるが、そう言って出ていい家柄でもないと思うのだが」
ん…?ん!?え。シャニーってなんか凄い家柄なの!?
ジール君が不思議そうにシャニーに質問すると、シャニーがそれに対してふわっとした答えを出した。そんなシャニーの様子に、さらに疑問を深めたナルケム君がつぶやく。
「出てこれたのだからそれでいいです。それを言うならナルるんもです。リットハイツ家が傭兵なんて聞いたことないです。行くなら騎士学校の方のはずです?」
「平時ならそうであろうな。私も元々はそのはずだと諦めれていたのだが…状況が変わってな」
お…おぉ…なんか上流の会話って感じだ。全くついていけない。
「状況…と言いますと?」
「ふむ。この学園が設立されたことも関係があるのだが、一番の理由はナノ町で起きたことがきっかけだ」
ナノ町で起きたこと…?ナノ町って確か、アタシも魔物討伐に行ったとこだよね…
「ナノ町と言えばわたしの家の領地です。そこで起こったことと言えば魔物の襲撃です?」
「ぶっ…!?」
「ソラりん?どうしたです?」
「ごめん、でも待って。処理が追い付かない」
シャニーの発言にアタシは思いっきり噴き出してしまった。とんでもないカミングアウトを聞いてしまった気分だ。
「え?シャニーって領主?」
「そうです。三女なので継ぐ権利も義務もないですが」
そりゃ普通、簡単に出れないわな!?
「あのさ…もしかしてニィガって村も?」
「そうです」
「今までごめん…」
まさかの村の領主様だったよ!?アタシそんな人に冷たく当たったのか!知らなかったとは言え!?
「えっ?えっ?なんです?」
「アタシ…その村出身なんだ…」
「へぇ…そうだったんです」
「うん…だから…その…敬った方がいいよね」
同じ班だからとかもう関係ない。明確に逆らっちゃだめだろう。家どころか村が危ない。
「そんなの嫌です!さっきも言ったですが、わたしは権利とか何にもないです!あってもソラりんと今まで通り仲良くしたいです!」
「シャニー…ありがとっ!」
「ソラりんっ!」
アタシはシャニーの言葉を聞いて、素直に喜んで感謝した。アタシだってせっかくシャニーと仲良くなったんだから、ずっとそうしてたい。シャニーはアタシが感謝すると、抱き着いてきた。
「んん…解決したなら話を戻しても?」
「あ、うん。ごめん」
「いや、構わない。それでだ。シャニアール殿が言ったように、約一年前、魔物の大規模な襲撃があった」
「んー…あー…知ってる知ってる…」
「ふむ。まぁソラ殿の村の隣の町だからな。知っていてもおかしくはないだろう」
「うん…ソダネ…」
知っていてもおかしくないどころか、その討伐に参加もしてたよ…
さっきのシャニーの発言から何となく予感してはいたけど、やっぱりあの事件のことだった。だとしたらアタシの噂は知っているのかもしれない。ただ今まで何も言ってきていないってことは、アタシの顔までは知らないんだろう。
「そこに参加していた御仁の中に、大魔法を使いこなし、一太刀で地形を変え、大軍を率いて魔物を群れを殲滅せしめた幼女がいたらしい。人はその御仁を、魔獣狩りの戦神幼女と呼んだらしい」
うわさぁぁあぁぁぁぁ!!!??
尾ひれが変形してちょっとシンプルになってるけど、むしろ大事になってる。しかもあだ名も変形してる。誰がそんな呼び方してんだ。初めて聞いたわ。恥ずかしくて顔上げられない。
「む?ソラ殿どうしたのだ?」
「いや…凄い人いるんだなぁって思って…」
「あぁそうだな。さらにその御仁は、莫大な資産を破壊された町の復興資金として寄付したらしい」
「くぅ…」
アタシの報酬…そんな莫大って言うほどなかったのに…
「マジかぁ…!そんなすっげぇヤツいたんだな!」
「その噂はわたしも聞いたです!なんでも軍の人は全員でその方に挑んで一瞬で敗北して、その方の実力にひれ伏して忠誠を誓ったとか聞いたです!」
「もぉ…やめてぇ…」
「ソラさん…」
トレイズの賞賛とシャニーの追撃によって、アタシは泣きごとを呟いた。アタシの話を知っているシンは、アタシの方を向いて苦笑いで見ていた。
いっそ殺してぇ…
「また話が逸れてしまったが、そんな御仁がいるのならと、魔法も剣も学べとここに寄こされた。私としては願ってもないことではあったがね」
はぁ…やっと終わった…地獄だった…
「ちなみに、僕もそんな感じかな」
そして、アタシは模擬戦以上に精神的に消耗しながら、交流会は進行していくのだった。
第90話を読んで頂き、ありがとうございます!
先に言っておきますがまだつづきます。
久しぶりにソラちゃん弄ったら楽しいですね!
もうちょっと触れるべき部分はあると思いますが、一番は私が楽しかったとこですよ。
それでは今回はここまで!
ブクマして頂いてる皆様!
そうでない皆様!
いつも読んで頂き、ありがとうございます!
また次回も引き続きお付き合い頂けました幸いです!




