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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第5章 過去との決別。今との対決。未来への餞別
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第90話

こんにちは!

明日葉晴です!


模擬戦後のお話です!

やっぱり仲を深めるには食事!

てことで交流会みたいな話です!


それでは本編をどぞっ!

 前回のあらすじ

 模擬戦の最中でジールとナルケムと対峙したソラ。二人の連携を掻い潜り、辛くもナルケムを打倒。そしてジールの対応が仇となり、ソラ達が模擬戦の勝利を納めたのだった。


 =


 模擬戦後、アタシ達は一同揃って食堂に向かった。交流目的で、模擬戦の反省やお互いへの意見、情報交換をしようってことになった。


「うっし!俺ら勝ったし、今日はそっちが奢りな!」

「トレイズ、相手貴族だよ?打ち首にされたら?」

「最近ソラ、俺の扱い酷くね?」

「僕は今のはトレイズさんが悪いと思います」

「シンはソラを贔屓するからあてにしてねぇよ…」


 誰にでもフランクなのはトレイズの良いとこだと思うけど、相手は流石に選んだ方がいい。ナルケム君とジール君は何となく高い位な気がするし。


「ははは。大丈夫。ここは学園で皆同じ立場だ。そんなことはしないよ」

「その通りだ。気軽に接してくれて構わない」

「オレぁもともと気にしちゃいねぇ」

「うちもそない気にせんでええよ」

「自分は元より平民の身でありますから!」


 トレイズの態度に、ジール君達はみんな笑って許した。そもそもアタシも最初からタメ口だったし、今更なところはあるけど。


「良かったね、トレイズ。泣いて喜んで感謝したら?」

「やっぱソラ酷ぇよな!?」

「あははっ!冗談だよ。アタシの次に危なかったんだから、反省してもらおうと思って」

「それは冗談じゃなくね?まぁ確かにソラが来なかったら危なかったけどよ…」


 アタシがジール君達から離れてまず向かったのがトレイズのとこだった。直前では、後一歩のところで押しきられそうになってたから、ホントに危なかった。


「いやぁ?大したもんだと思うぞ?オメぇ素人だろ。なのにあれだけ動けりゃ充分だろ」

「俺はまだまだだな。ゼクシオンもまだ本気じゃなかっただろ?ソラとかシンと同じ雰囲気あったぞ。余裕?みたいな感じの」

「はんっ。そこまで気付いてんのか。気に入ったわ。オメぇ、いいなら今度戦い方教えてやらぁ」

「マジか!それは助かる!ありがとうな、ゼクシオン!」

「おう。それとオレのことはゼクスでいい。敬称もいらね。他の奴らもな」


 どうやらゼクシオン君、じゃなくてゼクスもまだ手の内があるみたいだ。多分ジール君もナルケム君もそうだろうか。てか全員に言えることかもしれない。楽しみだ。


「あっ!わたしも戦士科のよしみで戦い方知りたいです!」

「あん…?オメぇは弓だろ?あー…弓は得意でもねぇが、それでもいいなら構わねぇ」

「やったです!お願いするです!」


 ゼクスは弓も使えるのか。武器なら色々使えるんだろうか。てか意外と面倒見がいい。


「そういえば、なんでジョーカー家の君がこの学校に?」

「わたしです?わたしは好きに生きたいからです?」

「何故疑問形なのかは気になるが、そう言って出ていい家柄でもないと思うのだが」


 ん…?ん!?え。シャニーってなんか凄い家柄なの!?


 ジール君が不思議そうにシャニーに質問すると、シャニーがそれに対してふわっとした答えを出した。そんなシャニーの様子に、さらに疑問を深めたナルケム君がつぶやく。


「出てこれたのだからそれでいいです。それを言うならナルるんもです。リットハイツ家が傭兵なんて聞いたことないです。行くなら騎士学校の方のはずです?」

「平時ならそうであろうな。私も元々はそのはずだと諦めれていたのだが…状況が変わってな」


 お…おぉ…なんか上流の会話って感じだ。全くついていけない。


「状況…と言いますと?」

「ふむ。この学園が設立されたことも関係があるのだが、一番の理由はナノ町で起きたことがきっかけだ」


 ナノ町で起きたこと…?ナノ町って確か、アタシも魔物討伐に行ったとこだよね…


「ナノ町と言えばわたしの家の領地です。そこで起こったことと言えば魔物の襲撃です?」

「ぶっ…!?」

「ソラりん?どうしたです?」

「ごめん、でも待って。処理が追い付かない」


 シャニーの発言にアタシは思いっきり噴き出してしまった。とんでもないカミングアウトを聞いてしまった気分だ。


「え?シャニーって領主?」

「そうです。三女なので継ぐ権利も義務もないですが」


 そりゃ普通、簡単に出れないわな!?


「あのさ…もしかしてニィガって村も?」

「そうです」

「今までごめん…」


 まさかの村の領主様だったよ!?アタシそんな人に冷たく当たったのか!知らなかったとは言え!?


「えっ?えっ?なんです?」

「アタシ…その村出身なんだ…」

「へぇ…そうだったんです」

「うん…だから…その…敬った方がいいよね」


 同じ班だからとかもう関係ない。明確に逆らっちゃだめだろう。家どころか村が危ない。


「そんなの嫌です!さっきも言ったですが、わたしは権利とか何にもないです!あってもソラりんと今まで通り仲良くしたいです!」

「シャニー…ありがとっ!」

「ソラりんっ!」


 アタシはシャニーの言葉を聞いて、素直に喜んで感謝した。アタシだってせっかくシャニーと仲良くなったんだから、ずっとそうしてたい。シャニーはアタシが感謝すると、抱き着いてきた。


「んん…解決したなら話を戻しても?」

「あ、うん。ごめん」

「いや、構わない。それでだ。シャニアール殿が言ったように、約一年前、魔物の大規模な襲撃があった」

「んー…あー…知ってる知ってる…」

「ふむ。まぁソラ殿の村の隣の町だからな。知っていてもおかしくはないだろう」

「うん…ソダネ…」


 知っていてもおかしくないどころか、その討伐に参加もしてたよ…


 さっきのシャニーの発言から何となく予感してはいたけど、やっぱりあの事件のことだった。だとしたらアタシの噂は知っているのかもしれない。ただ今まで何も言ってきていないってことは、アタシの顔までは知らないんだろう。


「そこに参加していた御仁の中に、大魔法を使いこなし、一太刀で地形を変え、大軍を率いて魔物を群れを殲滅せしめた幼女がいたらしい。人はその御仁を、魔獣狩りの戦神幼女と呼んだらしい」


 うわさぁぁあぁぁぁぁ!!!??


 尾ひれが変形してちょっとシンプルになってるけど、むしろ大事になってる。しかもあだ名も変形してる。誰がそんな呼び方してんだ。初めて聞いたわ。恥ずかしくて顔上げられない。


「む?ソラ殿どうしたのだ?」

「いや…凄い人いるんだなぁって思って…」

「あぁそうだな。さらにその御仁は、莫大な資産を破壊された町の復興資金として寄付したらしい」

「くぅ…」


 アタシの報酬…そんな莫大って言うほどなかったのに…


「マジかぁ…!そんなすっげぇヤツいたんだな!」

「その噂はわたしも聞いたです!なんでも軍の人は全員でその方に挑んで一瞬で敗北して、その方の実力にひれ伏して忠誠を誓ったとか聞いたです!」

「もぉ…やめてぇ…」

「ソラさん…」


 トレイズの賞賛とシャニーの追撃によって、アタシは泣きごとを呟いた。アタシの話を知っているシンは、アタシの方を向いて苦笑いで見ていた。


 いっそ殺してぇ…


「また話が逸れてしまったが、そんな御仁がいるのならと、魔法も剣も学べとここに寄こされた。私としては願ってもないことではあったがね」


 はぁ…やっと終わった…地獄だった…


「ちなみに、僕もそんな感じかな」


 そして、アタシは模擬戦以上に精神的に消耗しながら、交流会は進行していくのだった。

第90話を読んで頂き、ありがとうございます!


先に言っておきますがまだつづきます。

久しぶりにソラちゃん弄ったら楽しいですね!

もうちょっと触れるべき部分はあると思いますが、一番は私が楽しかったとこですよ。

それでは今回はここまで!


ブクマして頂いてる皆様!

そうでない皆様!

いつも読んで頂き、ありがとうございます!

また次回も引き続きお付き合い頂けました幸いです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 大魔法を使いこなし、一太刀で地形を変え、大軍を率いて魔物を群れを殲滅せしめた幼女 とは一体何者なのであろうか!? きっと、天使のような想像以上に素晴らしいお方に違いない! シャニーに頼ん…
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