第87話
こんにちは!
明日葉晴です!
訓練まだまだ続きます!
新たな人が出てきますよ!
新しい人を考える時って結構楽しいんですよね。
それでは本編をどうぞ!
前回のあらすじ
シンを相手に班の動きを確認するソラ達。シンが目的に沿った行動を行ったために基本的な動きは確認することが出来た。そこで課題も把握することができ、シンを含めての動きも確認しようかと言うところで、訓練場に新たな来訪者が来るのだった。
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訓練場に入ってきた五人の男女。そのうちの二人は知っている顔だった。
「おや、ここを使う人がいたようだ」
「そうみたいだ。昨日もいなかったから穴場化と思ったんだけどね」
「えっと…ナルケム君とジール君だよね。こんにちは」
「ソラ君。先ほどぶりだ」
「やあ。君達もここを使ってたんだね」
同じ科のナルケム君とジール君がいた。アタシは二人に近付いて挨拶した。全く知らない人達じゃなくて良かった。上級生とかでここ使ってんじゃねぇとか言われなくて済む。
「うん。授業開始前からちょくちょく使ってたよ」
「そうなんだ。後ろの人達は?一人はハクアさんか」
「友達。それで班の人だよ。あ、一人は班じゃないけど」
「そっか。君達も班で訓練していたんだね。なら目的は同じか」
「ジール君達もなんだ。じゃあ後ろの人達は班の人なんだね」
「あぁ。元から友人でもあるんだ」
なるほど…その辺まで一緒かぁ…いや、シャニーは班編成…てか昨日からだからちょっと違うか…
「そうだ!ねぇ、せっかくだし、一緒に訓練しない?」
「一緒に?うん。いいかもしれないね」
「なるほど…確かに効果的だな」
「んじゃ、先に皆を紹介するよ!皆、ちょっと来て」
ジール君とナルケム君が乗り気になったからアタシは皆を呼んだ。四人はアタシ達の方に来て、アタシの横に一列に並んだ。
「皆、ジール君の班と一緒に訓練することになったよ」
「相変わらず手が早いですね」
「その言い方は違くない?しかもシンには言われたくない」
シンが冗談っぽく言ってきたからアタシは普通にツッコんで、ついでに反撃も加える。シンは少しだけ苦笑いしてから、ジール君達の方に向き直った。
「初めまして。剣士科のシンです」
「俺は戦士科のトレイズだ。よろしくな」
「同じく戦士科のシャニアール・ジョーカーです!シャニーって呼んで欲しいです!」
「魔法科のハクアでありんす。よしなに」
「それでアタシは魔法科のソラ。よろしくね」
シンが先陣を切って名前と学科を言うと、他の三人も同じように挨拶した。そして最後にアタシが改めて名乗った。
「僕はジール・エースバーン。魔法科だよ」
「私はナルケム・リットハイツと言う。同じく魔法科だ。よろしく頼むよ」
「オラァ戦士科のゼクシオン・アルデリンクってもんだ」
「うちは武闘科のリッカ・ルーレ。よろしゅう」
「自分はロロナでありますっ!所属は剣士科でありますっ!以後、お見知りおきを!」
ジール君とナルケム君が挨拶すると、続けて知らなかった人達がアタシ達と同じように名前と学科を言っていく。ロロナさん以外は家名があるし貴族っぽいからその関係で友達だったのだろう。だとするとロロナさんが気になるけど、まぁいいか。
「ん。じゃあ挨拶すんだし、訓練内容は…やっぱ班での模擬戦がいいよね。せっかくだし」
「うん。それが良いかもしれないね」
「異議はない。皆はどうだろう?」
正直シンを入れて班の動きも確認したかったし、相手がいればいい訓練になると思う。課題の見直しも出来るし、多対多の訓練も出来るからいいことしかない。問題はシンとの連携がぶっつけ本番なこと。アタシは多分問題ないだろうけど、他の、特にシャニー動きを合わせるのは初だと思う。
「うちはジールがええならかまへんよぉ」
「そういうのは任せらぁ」
「自分は決定に従うのみです!」
ナルケム君の問いかけに、他三人も同意を示した。ジール君がリーダー的な存在なのだろうか。となるとナルケム君は副リーダーかな。
「こっちは?みんなそれでいい?」
「はい」
「いいぜ!」
「わっちも問題ないでありんす」
「ですです!」
アタシ達側も特に不満はないみたいだ。だとすれば後は少し作戦を練るだけだ。
「じゃあちょっと作戦会議の時間とっていい?アタシ達、実はシンが班員じゃないから合わせるの初めてでさ」
「いいよ。僕らも少し作戦考えたいしね」
「ありがと。準備できたら声掛けて。アタシ達もそうするから」
「わかった」
そしてアタシ達は一度、お互いの声が聞こえない程度の距離を取った。さて、作戦タイムだ。
「それじゃ作戦…てか動きの確認ね。基本はさっきの動きがいいよね」
「わかりんした」
「はいです!」
「おう!」
ひとまずは大きな確認。アタシはハクアとシャニーとトレイズに聞いてみたけど、問題なさそうだ。これならちょっとやってみたいことがある。
「で。そこにシンが加わるわけなんだけど、アタシがさっきまでやってたトレイズとの入れ替わりでの立ち位置にいて欲しい」
「構いませんが…ソラさんは?それに僕は魔法は得意ではありませんが」
「魔法での攻撃支援は、ハクア、頼んでいい?」
「いいでありんすよ」
「ん、ありがと。それでアタシはみんなの支援にまわるよ。みんなはアタシのことは気にしないで。勝手に合わせるから」
アタシのやってみたかった事、それはみんながアタシに合わせるとか考えないこと。アタシが負担なら、アタシだけが合わせる側に回ってみればいい。
「それではソラさんの負担が大きいのでは?」
「でもアタシに合わせるより楽だと思うよ。アタシも全力で動けると思うし。それにとりあえず試しだから、全力でみんなが動きやすいように場を整えるよ」
あくまで訓練。失敗してもいいし、上手くいかなきゃまた別に考えればいい。
「ソラさんがそれでいいのでしたら…」
「ん。じゃああとは攻め方だけど…あっちは科を聞いた感じ、前衛三人、後衛二人。アタシが前衛に回れば条件は同じになるけど、そうじゃない。シンとトレイズは三人を押しとどめることになるけどいいね?」
「はい」
「シンほど即答できねぇけど…やってやるよ」
シンは即答。トレイズも不安そうながらも決意した。
「で、シャニーは基本的に前衛の二人を支援ね」
「基本的にはです?他はなんです?」
「ハクアに後ろを抑えてもらう。でも支援魔法とか掛けるときは隙が出来るだろうから、その間は後ろの牽制に入って。ハクアの動きも気にすることになるから、気を付けて」
「はいです!」
さっきとは違って相手は一人じゃない。支援側にもこういう入れ替わりのある動きも必要になってくる。
「そしてハクアは後衛を抑えてね。どっちかって言うと今回はそっち主軸で、支援魔法は最初以外合間見てでいいから」
「わかりんした」
「シャニーとの兼ね合いもあるから…合図決めようか。なんかいい方法ある?」
「それなら…支援掛けるときは水魔法で一回後衛相手に幕を張るでありんす」
「ならそれで。シャニーはそれ見たら出来るだけ後ろを牽制。無理そうならアタシが入るよ。だからハクアはシャニーを気にしなくていいよ」
「がんばるです!」
「わっちも頑張るでありんす」
「よっし!そんなとこかな」
ひとまず打ち合わせは終わり。アタシはジール君達の方を見た。
「ジール君!アタシ達は良いけど、そっちは?」
「僕らの方も丁度終わったところだよ。いつでも始めてもらっていいよ」
「わかった!じゃあ始めようか!」
そして、アタシ達は思い思いの配置に着いた。
「開始の合図は?」
「そうだね…じゃあ“ロックショット”」
アタシが疑問を言うと、ジール君は魔法を唱えて岩の塊みたいなのを手に出した。
「これを投げるから、地面に落ちたら開始でいいかい?」
「いいなぁ…っと。それでいこう!おねがい!」
「それじゃあ…よっと!」
アタシが提案に乗ると、ジール君は岩の塊を空中に放り投げた。一瞬で緊張が走る中、投げられた岩が地面に落ちるのだった。
第87話を読んで頂き、ありがとうございます!
てなわけでジール君達の班メンバー公開です!
リッカちゃんとハクアちゃんの喋り方が被り過ぎないように気を付けたいですね。
んなこと言うならはっきり分けろよって話ですが…私の趣味です。
ゼクシオン君はヤンキーとかじゃないですよ。
ガテンっぽいだけです。
ロロナちゃんは…あ、ロロナちゃんは女の子です。
一人称が自分なので、一応。
さて、次回はまた戦闘に入るわけですが展開するのか!
それでは今回はここまで!
ブクマして頂いてる皆さん!
そうでない皆さん!
いつも読んで頂きありがとうございます!
次回も引き続きお付き合い頂けたら幸いです!




