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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第5章 過去との決別。今との対決。未来への餞別
85/263

第85話

こんにちは!

明日葉晴です!


今回からまたちょっとずつ引き締めて行こうと思います!

と言ってもシリアスな感じじゃなくて、こう…熱い…みたいな…?

うん。こんなこと言ってる時点で締まらないですね…

まぁ私の言ってることのほとんどは気にしなくていいと思います!

それでは本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 シンを班に引き入れるための作戦を立てるソラ達。しかし情報不足から妙案が思い浮かばない為に、ひとまずは保留となった。それによってひとまずは今の班での見直しを図ることとなったのだった。


 =


 第一回シン救出作戦会議をやった翌日。今日は一日科ごとの授業だったから、シンがちゃんと情報収集してるかわからない。性格的にやってるとは思うけど。そんなわけで今はハクアと一緒に寮のエントランスで皆を待っている最中だ。


「それにしても…なんで皆普通に下級とか使えてるの…?中級使える人もいるし…」

「そう言われても困るでありんす…普通に使えるようになったでありんすから…」

「普通…?え…アタシ…普通じゃない…?」

「それには答え辛いでありんす…」

「待って!?答え辛いって返しある!?」


 アタシとしては普通に暮らしてきたつもりなんだけど!?


「えと…悪い意味じゃなくでありんすね…?」

「悪くないならいいじゃん…くぅ…」

「おすー!待たせたか?…って、なんでソラ泣きそうなんだ?」

「どうしたんです?」


 アタシがハクアの言葉に傷付いていると、トレイズとシャニーがやってきた。


「シャニー!聞いてよぉ!!」

「なんです!?なんです!?」

「あれ?俺は?」


 アタシは傷心のためにシャニーに泣きついた。突然のことにシャニーは慌てて、トレイズは名前を呼ばれなかったことに対して不思議そうにしていた。


「ハクアがアタシのことを普通じゃないって言うぅ!」

「それは…うぅん…」

「シャニーまで!?」

「ソラは普通じゃねぇよなぁ…」

「トレイズの馬鹿ぁ!!」

「俺に酷くね!?」

「なにを騒いでいるんですか?」

「シンっ!…は…いいや…」


 シャニーとトレイズに畳みかけられている間に、シンも合流してきた。シンにも愚痴を言おうかと思ったけど、シンも普通じゃないって言うと思ったから止めた。


「えっと…本当にどうしたんですか?」

「端的に言えば、ソラが普通かどうかだな」

「ソラさんは普通じゃないと思いますよ」


 くっ…そう言うと思ったよ…


 シンが不思議そうにしていると、トレイズが簡単に経緯を話した。それに対してシンは即答する。全く以て予想通りだ。


「でもそれがソラさんの良いとこですから。そのままでいいんですよ」

「シン…」


 そしてシンは笑顔で言葉を続けた。他の三人も、そうだと言わんばかりにうんうんと頷いている。


「それ実際には何の慰めにもなってないからね?場合によってはトドメになるから気をつけた方がいいよ」

「「「えぇ…」」」

「ははは。そうかもしれませんね」


 だけど残念ながらアタシには響かなかった。それによってハクアとシャニーとトレイズの三人は唖然とした様子で、シンは苦笑いを浮かべた。


「まぁでも、もうどうしようもなかったね。諦めたの思いだしたよ。それじゃあ、取り敢えず訓練所に行こっか!」

「はい」

「そうでありんすね」

「行くですっ!」

「おう!」

「見事にバラバラ…」


 ともかく、アタシ達は空いている訓練所に向かうのだった。


 =


 試験で使った訓練場に来たアタシ達。最近の訓練でも使っていて、結構お馴染みなってきている。


「そう言えばここって使い勝手良いのに、誰も使わないよね」

「そうですね。なんででしょう?」

「気兼ねしなくていいからいいんじゃね?」

「まぁ、それもそっか」


 いかにも闘技場って雰囲気で、使いやすいし動きやすい。床も普通の地面だから気にすることもない。だからこそ試験や模擬戦で使われてるんだろうけど、自主練してる人は見たことない。


「みなさんはここで練習してたです?」

「そうでありんすね。ここでやってるのが多いでありんす」

「おぉ…これで本当にみなさんの仲間入りですっ!」

「何言ってんの。シャニーはとっくに仲間だよ」

「…っ!ソラりんっ!!」

「うわぁっ!?」


 シャニーは初めて一緒に訓練するから質問してきて、それをハクアが答えた。するとシャニーが今更なことを言ってきたからアタシはそれに答えると、思いっきりタックルされた。普通に痛い。


「はっ…!?そ、そうだぞ!シャニーは最初から仲間だっ!」

「トレトレもありがとです!」

「痛い痛い!なんで更に締めるの!?」

「トレトレの分です!」

「わかったから一回離れよ!?」

「くっ…こっちには来なかったか…」

「トレイズさん…」


 シン…言いたいことは分かるよ…


 何か思いついたようにトレイズもシャニーを喜ばせることを言った。どうやらかなり邪な考えがあったらしい。おかげでかなりの力で締め付けられた。この分は後で晴らそう。


「取り合えず…早速訓練始めようか。シンは相手役お願い。ちょっと離れててね」

「はい」

「ありがと。それじゃ三人集合」


 仕切り直して、アタシはシンを遠ざけて三人を呼んだ。作戦がシンに聞かれたら意味がない。


「確認だけど、トレイズは槌だよね?」

「おう!」

「ハクアは魔法」

「そうでありんす」

「それで、シャニーは弓と」

「はいです!」

「アタシは主に剣ね。魔法も初級ならほぼ際限なく放てるけど…うん、まぁ均整は取れてるね」


 前衛も後衛も支援も揃ってる。バランスの取れた編成だ。班の編成としては充分だろう。


 あれ…てかアタシいらなくね?…いや、臨機応変に動けるって考えよう…悲しくなるから…


「んと…じゃあ初めてだし、基本に忠実に。ハクアは魔法で支援を軸に攻撃は控えて。シャニーが弓で動きを牽制。トレイズは壁ね」

「わかりんした」

「了解です!」

「俺だけ雑じゃね?」


 まずはこんな感じだろう。最も基本的で、細かく打ち合わせなくてもいい役割だ。ハクアとシャニーは快く返事をしてくれたけど、トレイズだけ若干不満そうだ。理由は少し前を考えて欲しい。


「アタシはトレイズがボコられてる隙を狙うから。それまでは基本、魔法で牽制するね」

「俺だけ負担重くね!?てか言い方悪くね!?」

「それだけ頼りにしてるってことだよ」

「任せろ。全力で守り抜く」


 アタシの役を言うと、トレイズはさらに不満を言ってきた。アタシがそれに適当に答えると、手のひらを返してキリっとした。こういうとこはトレイズの良いとこだと思う。


「シャニーは初めてだろうから、どっちかって言うとアタシ達の動きを覚えるのを意識して。最悪、アタシが前に出たら攻撃止めてもいいから」

「はいです!」

「よし!まぁとりあえずこんな感じでしょ。多分この役割でいくのはシンも読んでるだろうけど、確認の方が大事だから無理しないようにしよう!」

「はいでありんす」

「わかったです!」

「おっしゃ!」


 アタシはそう締めると、皆それぞれ元気よく返してくれた。気合は充分だ。


「うん。シン!こっちはいいよ!」

「僕はいつでもいいですよ。合わせますので動いたら僕も動きます」

「わかった!それじゃ皆…始め!」


 そうして、アタシの号令によって皆が一斉に動き出し、四対一の模擬戦が始まったのだった。

第85話を読んで頂き、ありがとうございます!


なんか久々にソラちゃんが弄られた気がしますね!

まぁすぐにトレイズ君が弄られる側になるんですが…

そんなことより!

四対一って傍から見ればイジメですよね。

そんな中、シン君がどうするのか、ソラちゃん達の連携は上手くいくのか!

ちょっとでも楽しみにしてくれたら嬉しく思います!

それでは今回はここまで!


ブクマして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつも読んで頂きありがとうございます!

次回も引き続き、お付き合い頂ければ幸いです!

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