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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第5章 過去との決別。今との対決。未来への餞別
84/263

第84話

こんにちは!

明日葉晴です!


週二日って、思いの外スパン短いですね…

さて、そろそろ本格的に第五章の章題をつけないとですね。

メインイベントに入る前に決めたいものですが、どうしましょうか…

それでは本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 マシル講師に質問に行くソラ。目的通りに魔術と詠唱術の講習を受けられることになった。目的ついでに班の再編成についても聞き、その後に穏やかなひと時を過ごすのだった。


 =


「と言うことで!第一回!シンの救出作戦会議ー!」


 アタシとハクアとシャニーは夕飯を食べるために帰って来た。シンとトレイズと合流してから夕飯を食べ終わってからアタシはそう切り出した。


「えっと…どういうことでしょう?」

「ヤックマン講師によると、班の再編成は大丈夫みたいでありんす。そのことについてでありんしょう」

「解説ありがと、ハクア」

「そう言うことですか」


 アタシの突然の宣言に戸惑ったシンに、ハクアがナイスアシストした。アタシの言いたいことは要するにそう言うことだ。


「と言うことで、囚われのお姫様になったシンを助けるにはどうすればいいかを皆で考えようか」

「囚われのお姫様は止めてください…」

「この状況にはぴったりだと思うけど?」

「それでも…もうちょっと…ないですか…?」

「悪の組織につかまった麗しい姫君を救うための作戦を立てようか」

「組織じゃないですし、僕の要素なくなりましたね…」

「自分が招いた事態だから我慢してね」

「はい…」


 ぴったりだから訂正はしない。一応アタシを庇ってのことだけど、それはそれ。反省もしてるみたいだからこれ以上は弄らないことにしよう。


「作戦っても、どうすんだ?勝手に移動してもいいのか?」

「いや、他の班の合意がいるみたい。今回の場合はシンの班のことだね」

「なら話を聞いた感じ、シンをくれって言っても納得するかわかんねぇな」

「そ。だからこその作戦会議だねー」


 今回一番重要なとこで、それがすべてである。シンの班の人をいかに納得させるかだ。


「とりあえず、ボコボコにする?その方が早そうだし」

「ソラりん、見た目に似合わず脳筋です…」

「ソラはそういうとこあるでありんすよね…」

「くっ…否定はしないよ…」


 だけど正直なところ、それが一番早い気がする。相手も強引な手を使ったんだから、こっちも強引でいいと思う。


「出来れば平和的にいきたいでありんす」

「ですです」

「つっても相手は無理やりシンを連れてったもんだからなぁ…俺はソラの案でもいいと思うぞ」


 おぉ…なんだろ…初めてトレイズが味方になって嬉しく思う…


 それに加えてアタシが言わなかった点をさりげなくカバーしてくれた。助かる。


「それは止めておきましょう。変に仕返しされるのは面倒ですから。その場合、他の皆さんにも被害がいかないとは限りませんし」

「めんどくせぇ連中だな」

「すいません」

「いや…俺も同じ状況だったら同じことしてただろうし、シンが悪いわけでもねぇからな」


 うーん…ホント、トレイズ真面目な時はかなり男前だよなぁ…


「まっ!それのおかげで今は俺一人男っていうオイシイ班になってるしな!」

「これだからトレイズは…」

「なぜ俺は今呆れられたのか…?」


 真面目な状態が一分も持たない残念さだ。だけどなんだかそうじゃないトレイズがいいかと言われると、なんか物足りない気がする。


「気にしないで。それよりも作戦だけど…やっぱり一回話し合ってみるしかないのかな?」

「それが一番だと思うです」

「でもよぉ…一筋縄じゃいかなそうなんだろ?」

「らしいね。だからとりあえず一回話してみて、そっから考える方がいいと思う。アタシ達には情報が足りなさすぎるから」

「ソラりん…頭良く見えるです…!」

「シャニーは後でゆっくり話そうか…」


 アタシが真面目なことを言うと、シャニーがとても失礼な態度を返してきた。アタシが脳筋なことしか言えないとでも思っていたのだろうか。


「あまり気は進みませんが…それしかないかもしれませんね…」

「しょうがないでしょ?とりあえず、魔法科にもシンの班の人を知ってる人いないか聞いてみるから、名前教えて」

「あぁ、はい………あ…」

「あ…?」

「名前…知りませんでした」

「はい!?」


 名前を…知らない…!?


「え…えっ?同じ科の人なんだよね?」

「はい」

「なのに知らないの?」

「はい」


 いや、はいって…礼儀正しいシンには珍しい…


「すいません…頭に入らなくて…同じ科の方の名前を覚えてないんですよ」

「なんで?シンなら全員覚えそうなのに」

「すいません。昨日はソラさんのことしか考えてなかったですね」

「うっ…ごめん…」

「いえ。ソラさんのせいではないですよ。僕が未熟なだけです」


 くっ…普通ならときめくようなセリフのはずなのに罪悪感しかわかない…いや、シンは通常運転なのは知ってるからアタシが普通の時でもときめくことはないだろうけど…


「それを言ったらアタシもだから。だから、ごめん。それとお願い。悪いけど班の人たちの名前調べて」

「わかりました」

「それじゃあそれは明日聞くよ。とりあえずアタシからはこんなとこかなぁ…皆はなんかある?シンのこと以外でもいいし」


 ひとまずアタシが言えることはもうないだろうから、皆にバトンを渡した。


「はいはーい!じゃあじゃあ俺からー!」

「えっ…うん、どうぞ…」

「なんでちょっと嫌そうなんだ…」

「だって基本変なこと言うじゃん」

「俺は別に変なこと言ってないだろ?」

「え…自覚無し?マジで?」


 それはそれで引くんだけど…


「トレトレ…あれ素で言ってるです…?」

「ふざけてるとかじゃないんでありんすね…」


 女子二人もヒソヒソしだした。流石に許容できないらしい。そりゃそうだ。


「まぁいいよ…とりあえず何…?」

「なんか納得いかない…とにかく!皆で遊びに行かね?シャニーも入ったことだしさ」

「思ったよりまとも…」

「俺はいつでもまともだよ!」


 いや…いつもではないけど…まぁ確かに一理ある。だけど…


「ごめん。普通に今日遊び行ってた」

「ですです」

「そうでありんすね」

「マジかよ!?なんで呼んでくれねぇんだよ!てかソラは講師の人に質問行ったんじゃねぇの!?」

「うん。行った。それでその後遊びに行った」

「くっそぉ!!なんで俺はシンとむさ苦しく訓練なんてしてたんだぁ!!」


 うん…そういうとこだよトレイズ…


 本気で悔しがってるトレイズを、アタシとハクアとシャニーは冷めた目で見ていた。本気だとわかるからこそ、本気で引いてしまった。飛び火で風評被害を受けてるシンは苦笑してる。これで呆れないって言うのも凄いと思う。


「あ、そうだ。シャニー入ったで思い出したけど、明日とか班での動き確認しよっか。昨日はアタシのせいで出来なかったし」

「ソラりんは自分を責めなくていいです。でも確認するのには賛成です!」

「そうでありんすね。わっちもシャニーと同じでありんす」

「ん、ありがと。シン、悪いけど相手してもらっていい?一応、そのあとにシンが入っての確認もしたいけど」

「ええ。もちろん構いませんよ」

「しゃあ!今日の訓練の成果を存分に見せてやるぜ!」

「復活早いなぁ…」


 そんな感じで、学園生活の二日目を穏やかに終わらせていったのだった。

第84話を読んで頂き、誠感謝です!


と言わけで、本人は全く拘束されていない救出会議でした!

そしてここでも名前が出ない悪だくみ組…哀れ…

彼らは第五章のメインではありませんが、使い捨ての出オチキャラでもないですので悪しからず。

さておき。

それにしてもトレイズ君がいると空気感の切り替えがスムーズでいいですね!

ソラちゃん達もそういうとこを感じ取っているなら、もう少し大切にしてあげてもいいと思うんですけどねぇ…

それでは今回はここまで!


ブクマして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつも読んで頂きありがとうございます!

またお付き合い頂けたら幸いです!

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