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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第5章 過去との決別。今との対決。未来への餞別
83/263

第83話

こんにちは!

明日葉晴です!


今回もほのぼの回です!

しばらく…でもないとは思いますが、ここ最近の寒さ取り返すためにほっこりしたいですね。

そんなわけで特筆することはないので、本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 シャニーと和解し改めて挨拶を交わしたソラ。そうして、班員としての交流を深めるのだった。


 =


 昼の授業は別段新しいこともなく、軽く講義をして終了した。そもそもアタシはハウンドだったから、今更な話も多かった。まぁ、忘れてたと言うか気にしてなかったこともあったけど、ご愛敬だ。


 てかそんなことより…魔術と詠唱術のことが気になって、集中できなかったし…


 ヤックマン先生には悪いけど、アタシとしてはマシル先生の方が講義が面白かった。そんなわけで自由時間になって、マシル先生のとこに行くことにした。


「他の科の講師の人のとこに行くのって、なんかドキドキするです!」

「わっちは自分の科の人でもドキドキでありんす」

「別に質問するだけだから二人は良かったんだよ?」


 トレイズとシンは訓練するって言って別れて、ハクアとシャニーはアタシについてきた。アタシの用事だし二人も好きなことすればって言ったんだけど、一緒に行きたいって言ってアタシと一緒に行動することになった。


「でも、わたしはやることないです。だったら二人と一緒にいた方が楽しそうです!」

「わっちも…二人といた方がいいでありんす…シンとトレイズの訓練に混ざれそうもないでありんすし…」


 なんだこの二人…可愛いな…


「そっか!じゃあ、アタシの用事が終わったら三人で街でも周る?」

「それいいです!」

「はいでありんす」


 そんな雑談をしながら校舎の廊下を歩いて行く。なんだか講義の後に遊びに行くなんて、普通の学生みたいだ。習うことは前の世界とは全然違うけど。


 けどまぁ…やっぱりこういうのっていいなぁ…


 訓練だとか、魔物の討伐だとか、物騒なことが多いような気もするからこそ、こういう女子っぽいことが嬉しいし懐かしく思う。丁度女子しかいないし、たまには思いっきり遊ぼう。


「お。ここかな?」

「みたいです!」

「マシル講師の声もするでありんす」


 感慨にふけっていたら教員室っぽいところに着いた。中から数人の声が聞こえてくる。


「今月は……な」

「き…じ…は…ぎょうす…うか…」

「さぁ…が………ない」


 なんか大事そうな話をしてる雰囲気だけど、入っていいんだろうか。


「ソラりん、ソラりん。入らないです?」

「シャニーって結構細かいこと気にしない感じなんだね」

「早く遊びに行きたいです!」


 思いの外、シャニーは欲に忠実だ。トレイズと違って可愛いのは、邪な感じがしないからだろう。


「んじゃ入ろっか」


 シャニーがそわそわし始めたから、アタシはノックをして扉を開けた。


「すいません。マシル先生いますか?」

「はい。なんでしょう?」

「ちょっと質問がありまして。今大丈夫ですか?」

「えぇ。大丈夫ですよ。何が聞きたいんですか?」


 アタシが用件を言うとマシル先生は他の先生達の輪から離れてアタシ達に近付いてきた。質問を聞けないほど重要な話し合いじゃなかったみたいでよかった。


「魔術と詠唱術について聞きたいんです。アタシ、練習しても初級以外の魔法が使えなかったので、もしかしたら魔術や詠唱術なら使えるかと思いまして…」

「あれだけ魔力あって…?まぁそう言うことでしたら、私の空いてる時間に教えますよ。しばらくは少々立て込んでいるので後日と言うことになりますけど」

「はい、それで大丈夫です。急ぎではないので」

「わかりました。それでは予定を作っておきますね。予定が立ったら授業後に声を掛けますね」

「ありがとうございます!お願いします!」


 アタシは頭を下げて部屋を出ようとしたところで、ふと思い出したことがあってもう一度学園の先生たちの方を向いた。


「ヤックマン先生、すいません。質問良いですか?」

「なんだね?」

「班の編成って変更可能ですか?」


 ここに来たついでにシンの問題も解決できるか聞いてみることにした。


「ソラ、班を抜けたいんでありんす?」

「えっ!?それはダメです!せっかく仲良くなったのにです!」


 だけどハクアとシャニーは何か勘違いしたのか、慌ててアタシのことを止め始めた。やっぱりこの二人可愛いな。


「違う違う。シンの方だよ」

「「あっ…」」


 アタシの言葉を聞いて、二人は揃って顔を赤くした。仲が良くなったみたいで何よりだ。癒される。


「ふむ。その班の人数が足りなくならないのならば構わない。後は班の合意が必要だがね」

「そうですか。わかりました」

「聞きたいことはそれだけかね?」

「はい。ありがとうございます。二人とも、行こ」


 今度はホントに、アタシ達は一言断りを入れてから教務室っぽいところを出て行ったのだった。


 =


 そしてアタシ達は、学園を出て王都の城下町に来た。ここからは女子会の時間だ。アタシ達はたまたま目に入った喫茶店っぽいとこに入って、お茶にすることにした。


「そう言えば制服のままで出てきたけどいいんです?」

「んー…クラウセッド…知り合いは制服で出てたし、良いと思うよ」


 思えばクラウセッドとエドは街で会った時は制服だった。学園があることは街の人は知ってるだろうし、別に問題もないだろう。クラウセッドの名前を言ったところで知らないだろうから、知り合いって言い直したけど。


「ソラりんは学園の金獅子様と知り合いです!?」

「へっ…!?金獅子…様?」


 知らないと思ったけどどうやらシャニーは知っているようだった。ちなみにハクアは疑問符を浮かべたように首を傾げていた。


「そうです!入学後すぐに十歳という若さで大型の魔物を一人で討伐して、一躍有名になった学園の金獅子様です!」

「お…おぅ…」

「実力はあるのに驕らない、物静かなで謙虚な性格。礼儀正しくかっこいい方です!」

「えぇ…」


 いや…アイツめっちゃ驕ってる感じだったけど…物静かって言うか透かしてるって言うか…


 シャニーの語るクラウセッドのイメージと、アタシの会ったクラウセッドの印象が全然かみ合わない。王都に来る前もそうだったけど、どうしてこうもアタシの知ってるクラウセッドと噂のクラウセッドが違うのか。本当に不思議でならない。


「そんなに有名な人でありんす?」

「ですです!実力も性格も見た目も全部いいってことで有名です!実力ゆえに将来も期待されてるってことで、学園内だけじゃなく広く噂になってるです!実際、金獅子様目当てで学園に入るって人も聞くくらいです!」

「へぇ…知らなかったでありんす…」

「それはアタシも初耳」

「二人はそういう噂話とか興味ないです?」

「わっちはあまり…」

「アタシは興味ないってわけじゃないけど…王都には来たばっかりだったからかな?」


 うん。対象はさておき、そういう噂話とかで盛り上がるの好きだ。誰それの人気だとか、誰が誰と付き合ってるとか、そう言うのはいつだろうと楽しい。


「なるほどです。わたしも王都に来たのは最近です。けど王都の噂が届くとこに住んでたのはあるかもです」

「そうなんだアタシは遠くの村から来たからねぇ…てか、シャニーもクラ…金獅子目当てで入ったの?」

「いえいえ、わたしは普通に入りたくて入ったです。憧れはするですけど、どうこうなりたいとは思わないです」


 なるほど…けっこうミーハーな感じなのね。強いて言えばアイドル的な…


「それよりも、わたしはどうしてソラりんが金獅子様と知り合いなのかが知りたいです!」

「あー…ねー…」


 そりゃアイドルみたいな人と知り合いなら気にもなるだろう。立場が逆ならアタシも気になる。


「同じ村出身なんだ。剣術を習った人も同じでそれで知り合いみたいな感じ」


 知り合いみたいな感じ。今のアタシとクラウセッドの関係を表すならこれが最適だろう。友達って雰囲気じゃないし、もちろん恋人でもない。素直に知り合いって言えるほど友好的でもない。


「それはすごいです!同じ人に教わったのなら、ソラりんが強いのも納得です!!」

「そうでありんすね。そんな有名な人と同じ人に鍛えられたなら、強いはずでありんす」

「あはは…ありがと」


 アタシは二人の羨望のような眼差しに、苦笑いしながらお礼を言った。つい昨日コテンパンにやられたから、素直に受け取り辛い。けど、昨日よりは真っ直ぐに気持ちを受け入れることが出来た。


 その後も、お互いのことを話したり、どうでもいいことを話し合ったりして、夕飯の時間まで三人で盛り上がっていたのだった。

第83話を読んで頂き、ありがとうございます!


以上!女子会の様子をお届けしました!

そう言えば、いままで思ったより女の子いなかったですね。

まぁ言うほど人がいたわけでもないですが。

もっといろんな人との絡みを増やしていきたいですね!

それでは今回はここまで!


ブクマして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつも読んで頂きありがとうございます!

またお付き合いしてくれれば幸いです!

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