表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第5章 過去との決別。今との対決。未来への餞別
76/263

第76話

こんにちは!

明日葉晴です!


今回はオールシン君です!

前回は…あぁ…

まぁその時にシン君が何してたかって感じのですね…

それでは本編をどうぞ…

 前回のあらすじ

 模擬戦の終わったソラ達。シンはソラの様子を気にし探すも見当たらない。しかし代わりにシャニアールとの初対面を済ませる。一方ハクアは、さっさと先に行ってしまったソラを追って行き、ソラの自主訓練を見る。しかしその途中で感情が吹き出し、ソラと仲違いするのだった。


 =side/シン


 用があると断って、僕はトレイズさんとシャニーさんと別れました。もちろん用事と言うのはソラさんを探すことです。


 と言っても、当てがあるわけではありませんが…


 トレイズさん達と会った時に思ったように、ソラさんの捜索は困難でした。時間ばかりが過ぎていきましたが、手掛かりはありません。


 はぁ…都合よく事は運びませんか…


 少々疲れてきました。そう言えば昼食も食べていませんし、一度落ち着くべきかと思って食堂の方に向かいました。


 さて…こうも広いと苦労しますね…ソラさんの様子のおかしい理由もわかっていませんし…


 遅い昼食を取りつつ思案していると、別の考えが浮かんできました。やはり一度冷静になるのは良いことなのかもしれません。


 先に彼を問いただすべきですかね…ソラさんに会うのも、理由を知ってからの方が良いでしょうし…


 思いついたら動きだす。ソラさんがそうするように僕も一度方針を立てたら動く癖がついてきたように思います。それはさておき、僕は彼を探すべく一度寮の管理人室に向かうのでした。


 =


「失礼します」

「おや、君は先週入った子だねぇ。しかも最優秀で。なんだい?」


 管理人室の扉を三度ほど叩いて挨拶をしてから入ると、管理人の方がお茶を飲んでいる最中でした。少々悪い気もしましたが、追い返されなかったので用件を尋ねることにしましょう。


「お休み中すいません。お聞きしたいことがありまして」

「構わんさ。なんだい?夜に女子寮に忍び込む方法かい?」

「いえ…違いますが…」


 気にならないと言えば嘘になってしまいますが、ひとまずそれは必要ないですし、要件とは違うので否定させてもらいました。


「なんだい。男らしく彼女の所に忍び込みたいのかと思ったんだけどねぇ」

「忍び混んでも怒られるだけですので。嫌われたくありませんし」

「あっはっはっ!冗談さ!それにしてもあんたは忍び込みたいんだね。片想いかい」

「あんたはって…ソラさんにも?」

「あぁ、今朝偶然会ってねぇ。似た冗談を言ったんだけど、呆れたように否定しまったよ」


 今朝…ということは何か知っているでしょうか…?


「今朝のソラさんの様子はどうでしたか?」

「どうって…いつも通り、ハキハキとしてて元気だったよ。朝が強いんだね」


 ハキハキと元気…と言うことは、やはり朝に何かが合ったと言うことですか…


「すいません、朝は他に誰か見かけましたか?」

「他に?後はいつも通り金坊…金獅子って呼ばれてる子を見ただけだねぇ」

「金獅子…やはり彼が…」


 最早ほぼ確定でしょう。彼がソラさんに何かをしたことで、ソラさんの様子がおかしくなったと言うことは間違いはなさそうです。


「なんだい。金坊と知り合いなのかい」

「えぇ、少々。彼の部屋を教えて頂いてもいいですか?用がありまして」

「いいけど、金坊はいないよ。金坊とエド坊は依頼でしばらく戻らないそうな。月末の試験に備えての調整も兼ねてるらしいからね」

「そうですか…」


 暫く帰らないのを見越した上で、僕を追い立てたということでしょうか。何か知っていて、話したくないと言う訳ですか。


 だとしたら…本当に…


 彼の行動を理解すると、非常に不愉快な気分になります。それこそ、僕の班の方が可愛いく思える程に。


「最後に、ソラさんは帰って来ましたか?」

「いや?まだだね」

「そうですか。聞きたいことは聞けました。ありがとうございます」

「そうかい。よかったね。またおいで」

「はい。失礼します」


 そうして僕は管理人室をあとにしました。疑念は確信に変わりましたが、進展はないと言う結果だったのでした。


 =


 管理人室を出た後、再びソラさんを探す為に学園を歩き回りました。しかし、当てがないため一向に見つかりません。


 彼を問い詰めることも出来ませんしね…


 原因がわかっても解決出来ないとなると何とも歯痒いものがあります。


 まさか…外…?


 そう思い、一応学園の外のめぼしい所を探しました。しかしやはり成果は上がらず、時間だけが過ぎていきます。

 一度学園に戻った僕は、夜の鐘が鳴るギリギリにソラさんとハクアさんの部屋を尋ねましたが、誰もおらず仕方なく自室に帰りました。


「おう、シン。戻ったか」

「あぁ、トレイズさんすみません。今戻りました」

「お茶入れるか?」

「えぇ、お願いします」


 丁度台所に立っていたトレイズさんに出迎えられて、一緒にお茶を入れてもらいました。湯呑に入ったお茶を二つ持ってきて、寝具の間にある机の上に置きました。


「ほら、ひっでぇ顔してるからお茶飲んで落ち着け」

「ありがとうございます」


 お礼を一言の述べてからお茶を飲み一息、少しだけ落ち着きを取り戻したところで、自分が冷静でないことが分かりました。仕方ないと言えばそうですが、やはり焦っていたのでしょう。


「こんなギリギリまで探していたのか?」

「えぇ…見つかりませんでしたけどね」

「まぁ学園は広いからな。それに…流石に問題を起こすこともないだろ」

「それもそうですが、やっぱりあの様子は心配ですから」


 確かに周りに八つ当たりするという雰囲気ではなく、ただ周りを見ていないというような雰囲気だったので問題は起こさないでしょう。ですが、だからと言って心配しない理由にはならないでしょう。


「はぁ…シンらしいっちゃらしいな。過保護って言うか、心配性と言うか…」

「すみません」

「いいよ、とりあえず今は置いておけ。それよりも昼のこと、話してもらうぞ?」

「そうでしたね。皆さんと別れた後の話なんですが…」


 僕は昼休みに班の方々と勝負をしていた話をしました。それに加えてなんで皆さんと違う班になったのかの経緯も含めて。


「はぁ…シンらしいっちゃらしいな。過保護っていうか、心配性というか…」

「すいません」


 その話を聞いたトレイズさんは、先ほどと同じ反応を示しました。それに僕も同じ反応を返します。全く返す言葉もありませんね。


「まぁ俺らが嫌になったわけじゃなくて安心した」

「そんな、嫌になるわけないじゃないですか」

「そうな。ソラがいるしな」

「そっ…!れは…あんまり関係ないと思いますが…?」


 突然言われたことに驚きを隠せませんでした。自分でも、僕の言った今の言葉はあまり説得力がないと思います。


「そうなのか?ソラと付き合ってるんじゃないのか?」

「いえ。違いますよ」

「なんだ。違うのか」


 これは本当のことなので動揺せずに否定できました。


「そうですよ。それにソラさんのこと関係なく、僕は皆さんのことが好きですよ」

「お…おう…そうか…なんだ…照れるな」


 僕が思っていることをはっきりと伝えると、トレイズさんは少し気まずそうに顔を逸らしました。そんな反応をされると、僕まで照れてしまいますね。


「やめよう。それを掘り下げても誰も得しない」

「えぇ、是非」


 なのでトレイズさんの提案には素直に乗りました。僕としても、掘り返されては困るので。


「だけど班編成に対してはどうしたもんかな。講師に頼んで再編成出来れば一番だけどな」

「いいんですか?」

「何がだ?」


 話題を変えるためかわかりませんが、トレイズさんが意外なことを言ってきました。昼の様子を視る限り、僕が班にいなくてもいいような雰囲気でしたので。


「てっきり女性に囲まれたままがいいのかと」

「そりゃその方がいいさ!…でもシンが我慢してんのに俺だけ楽しむのは忍びねぇだろ?」

「はは…ありがとうございます」


 どちらも本心だろうと思われる言葉を言ったトレイズさんに、僕は苦笑しつつ感謝しました。


「おう。もういい時間だ今日はもう寝とけ」

「えぇ、そうですね。おやすみなさい」


 また明日、出来れば朝にソラさんと話したいですね。そうして、波乱の授業一日目が終わったのでした。

第76話を読んで頂き、ありがとうございます!


シン君の歩きまわる回でした!

歩きまわるだけで簡単に会いたい人に会えるなんて、甘いです!

そんなこたぁないんです!

さておき、私は別にBLな話にする気はないですよ?

それはそれでちょっと面白そうですけど、とりあえずはいいんです。

それでは今回はここまで!


ブクマして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつも読んで頂き、大変ありがとうございます!

次回もお付き合い頂ければ幸いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ