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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第5章 過去との決別。今との対決。未来への餞別
73/263

第73話

こんにちは!

明日葉晴です!


今回はシン君のターンですね!

ハクアちゃんが気まずい雰囲気でご飯を食べてる中、何をしていたかってとこです。

ご飯は美味しく楽しく食べたいですね!

失敬。

それでは本編をどぞっ!

 前回のあらすじ

 シンが不在の中、ソラとトレイズと共に昼食を食べることになったハクア。最近は四人で行動すること多かったために三人であることに違和感を感じ、ソラの様子がおかしいことがより浮き彫りになる。そして次の授業でシャニアールが班の一員として行動することになるのだった。


 ============


 昼の休憩が始まってから、どのくらい経ったでしょうか。三人の方々を怪我させないように気を付けつつ、あしらうように相手をしていました。


「ちっ…今日はこのくらいにしてやる!」


 一向に攻撃できないことに気を揉んだのか、代表格の方がそう言うと踵を返して去って行ってしまいました。ほかの二人もそれに倣って去っていきました。


「はぁ…さて。昼食を取りに行きますか。ソラさん達は先に食べているかもしれませんね」


 途中で一つ鐘が鳴ったのが聞こえました。時間はあまり残されていませんし、手軽に食べられるものを買ってから次のところに向かおうと思いました。


 少々心配ですし…ね。


 少しの気掛かりを胸に抱きつつ、少し早い歩調で食堂に向かいました。


「なー、クラウー。今日もいつも通りでいいかー?」

「なんでもいい」

「りょーかい!」


 そうして進んでいると、どこか聞き覚えのある声が聞こえてきました。


 あれはエドさんと…クラウセッド…さん…


「おっし!じゃあ…って、お!?シンじゃん!おーい!」


 エドさんが僕に気付いたのか、手を挙げて僕の方に近づいてきました。それを追って、クラウセッドさんも面倒くさそうに来ました。


「おすおすー!久しぶりだな!」

「お久しぶりです」

「ここにいるってことは…」

「はい。無事に合格しました」

「まじかー!いいねっ!って…ソラちゃんは?」

「合格してますよ。僕は少し別行動でして」

「そかそか!良かった良かった!」


 エドさんは本当に嬉しそうに僕の肩を叩きました。エドさんにはお世話になったので、挨拶をするべきでしたね。失念していました。


「すいません。挨拶に伺えばよかったですね」

「いいって!気にすんな!」


 僕が謝ると、エドさんは親指を立てて満面の笑みを浮かべます。その様子から、本当に喜んでいることが伝わりました。


「なぁ、クラウ。よかったよなー?」

「……別に、どうでもいい」

「んだよ!照れなくてもいいだろ?」

「違う。そもそも…いや、どうでもいい」


 エドさんがクラウセッドさんにそう問いかけると、クラウセッドさんは何か言いかけた後に諦めたように口を閉ざしました。


「それにどのみち、もう無理だろうしな」

「クラウ?どうかしたか?」

「こっちの話だ」

「……?」


 クラウセッドさんは何か意味深なことを言い、エドさんがそれについて尋ねるとクラウセッドさんははぐらかしました。


「クラウセッドさん、ソラさんに何かしたんですか?」


 ですが僕は少し思い当たることがあったので、クラウセッドさんに追求しました。かすかにその予感を感じました。


「別に。俺はなにもしてねぇよ」

「と言うことは、少しは心当たりあるんですか?」

「知らねぇ。興味もない」

「貴方はっ…!」

「どうでもいいけど、早くしないと授業に遅れるぞ?」


 彼はそう言うと、授業の鐘が鳴ってしまいました。彼の話は気になりますが、それよりもソラさんと授業が大事です。


「マジだ!シン、急げ!」

「すいません」


 僕はエドさんに一言告げると走って次の授業の第三訓練所に向かうのでした。


 ============


「遅れてすいません!」


 訓練所の扉を勢いよく開けて、一言謝罪を口にしました。一様に注目が集まるのを感じるのは恥ずかしかったですが仕方がありません。


「ふむ…君は?」

「剣士科のシンです」

「君があれか。まぁ正確には始まってないし、良しとしようかね。それでは君もどこかの班に入ってもらうのだが…」


 班…?なるほど、他人との連携を取るためにってことですかね…ぱっと見、他の科もいるようですし…


「でしたら、僕は…」

「だったら俺らと組まないか?なぁ?」


 そう言って、さっきまで僕に絡んでいた代表格の方が、僕に肩を組んで来ました。全く以て不愉快ですね。


「講師、俺ら同じ科なんで連携も上手くいくと思うんですよ」

「あぁ、別に構わないが」

「あの…僕は…」

「…組まないというならあの女をいたぶるぞ…?」

「っ……」


 僕はすぐさま否定しようとすると、僕に顔を近づけて耳打ちをしてきました。この方々にソラさんが負けるのは考えられませんが、ソラさんに会わせるのも嫌でしたから、僕は黙りました。


「ふむ。決まりかな?」

「えぇ。じゃあ俺らはこれで」


 そうして、僕は肩を組まれたまま連れていかれました。途中、ハクアさんと目が合いましたが、何も言わずに通り過ぎて行きました。ソラさんは何故か俯いていたので、様子はわかりませんでした。


「くくく…これからよろしくなぁ?」

「えぇ…ぜひともそうしたいものですが」


 肩を組まれたまま、嫌な笑い方をしながら言葉を発しました。それに呼応して他にいた二人ともう一人、別の科に入った彼らの仲間であろう方も笑いました。エドさんの屈託のない笑い方を見た後だと、ずいぶんと好ましくない笑い方に感じられますね。


「さて、それでは改めて説明しようかね。君らには班を組んでもらったわけだが、これから授業で時々、合同で実習を行う。その時には班で行動してもらうから班員を覚えておくように。いいかね?」

「「はいっ!」」


 やはり班編成はそういうものですか…出来ればソラさん達と組みたかったものですが…


 僕は一瞬だけ同じ班の方々を見て、内心で溜息を吐きました。


 ソラさんの様子も、彼の話も気になるというのに…どうして厄介事とはこうも重なるのでしょう…


「よろしい。それではこれより、その第一歩として班同士での模擬戦を行ってもらおうと思う」


 そして、講師の方の一言により、周囲はざわめき始めました。かくいう僕も動揺しました。


 模擬戦…ソラさん達と戦うことになるかもしれないと…はぁ…


 つまり、結局のところ僕が彼らとソラさんを引き合わせないようにしたとしても、会ってしまう可能性はあるというところです。とんだ取り越し苦労でしたね。


 はぁ…ソラさん達と戦うことにならなければいいのですが…


 かなりの不安は抱きつつ講師の方の説明を聞きながら、僕はそう願わずにはいられないのでした。

第73話を読んで下さり、誠にありがとうございますっ!


シン君が三人を相手にしているところは割愛しました。

それよりもエド君が久しぶりの登場ですね!

クラウセッド君とセットだとエド君がかなり明るく見えますね。

逆も言えますが。

さておき、ついにシン君とクラウセッド君がまともに相対しました!

シン君からクラウセッド君への印象に変化があったのですが、わかって頂けたでしょうか…

それでは今回はここまで!


ブクマして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつもいつもありがとうございます!

引き続きお付き合い頂ければ幸いです!

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