第72話
こんにちは!
明日葉晴です!
今回はハクアちゃん視点です!
ソラちゃんが激おこで、シン君がモブに天誅を下してる中、新たなる風がっ!
そんな空気じゃないので普通に言うと新キャラ登場ですね。
あ、割とメインの役どころでの新キャラですね。
先生とかちょい役じゃないです。
それでは本編をどうぞ!
前回のあらすじ
授業の関係でソラ達と別行動を取るシン。授業に一区切りつくと、ソラを気に掛けて合流を急ごうとするが三人組に阻まれてしまう。今後も絡まれることを考えて先に制することにしたシンであったが、想像以上に苦労する予感がしたのだった。
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わっちとソラは、トレイズと合流して一度寮の食堂へともどってきたでありんす。だけど、シンがなかなか戻って来ないでありんした。
「シン…来ないでありんすね…」
「そうだね」
「確かにおっせぇな。剣士科の授業は長引いてんのかもな」
わっち達は食堂の席を確保してシンを待っていんしたが、昼の鐘から一つ目の鐘が鳴っても現れなかったでありんす。
「もういいよ。先に食べよ」
「う…うん…わかりんした…」
「お…おう…そうだな」
先に食べようと言ったソラに、わっちは同意したでありんす。だけど同時に驚きもしんした。ソラなら最後まで待つと言ってもおかしくはないと思ったでありんす。
先に根を上げるのは、トレイズだと思ったでありんすが…
そのトレイズでさえ驚いているようでありんした。ここ一週間では考えられないほどに静かな食事が始まったでありんす。周囲は喧騒に包まれているというのにわっち達は黙ってお昼を食べ始めたでありんす。
うぅ…なんか気不味いでありんす…
そうして食べている間もシンは現れず、やがては皆のお昼は終わったでありんす。
「もう時間もないし、次に行くよ」
「そうでありんすね」
「ソラ達は次どこ行くんだ?」
「第三訓練所」
「お?一緒だな。合同なんかな?」
「かもね。なんでもいいけど行こうよ」
「お…おう…」
今度は食べ終わってすぐに、授業に向かうと言い出したソラでありんした。時間がないのは確かでありんすが、現れないシンを心配しないと言うのはどうにも不思議でならないでありんす。
「ソラ…シンはどうするでありんす…?」
「来ないならしょうがないよ。戦士科が合同ってことなら他もそうだろうし、次のところ行けばわかるでしょ」
「そ…そうでありんすか…」
ソラは本当に何も気にしていない様子で歩き出してしまったでありんす。その態度を見てわっちとトレイズは顔を見合してから、納得がいかないながらもソラの後を追って行ったのでありんした。
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わっち達が第三訓練所に着くと、すでに多くの人がいたでありんす。やっぱり全科が揃っているようでありんす。
「シンは…いないでありんすね」
「だな。一体どうしたんだか」
「わからないものは考えてもしょうがないよ。講師の人も来たし」
ソラが冷めたようにそう言うと、全学科の講師の方が来たでありんす。
「揃っているかな?と言っても、私はまだ全員の顔を覚えていないから、いるかどうかもわからんのだがね」
「ヤックマンさん、資料はちゃんと読んで下さいよ…」
「かかかっ!硬いこと言うなレブラン。どうせ何人か辞めるんだからな。残った奴だけ覚えればよかろう」
「またそんなこと言って…」
「無駄だレブラン。ヤックマンさんはこういう人だ」
共通科目の方が何やら不穏なことを言うと、確か剣士科の方がそれを窘めたでありんす。だけど多分戦士科の方が諦めたように止めたでありんす。
「話を戻すぞ。ではこれから、四人から五人の班を組んでもらう。どの学科の者と組んでもらっても構わん。それでは動いてくれ」
共通科目の方がそう言って合図を出すと、周囲がざわつき始めたでありんす。なんの説明もなく班を組むと言われても戸惑ってしまうでありんす。
「四人から五人かぁ…シンがいたら決まりだったけど…ホントにどうしたんだ?アイツ」
「いない人を考えても意味ないよ。だれか代わりを探さないと」
「代わりってなぁ…っと!確かあの子、うちの科の子だ。一人っぽいから声掛けてくるわ」
そう言ってトレイズは小柄な橙色の髪の女の子のところに走って行ったでありんす。ほどなくして、トレイズは弓を担いだ一人の女の子を走って連れてきたでありんす。
「おっす!連れてきたぜ!!」
「はっ…はぁ…けほっ…けほっ…はぁ…はぁ…」
「いや…大丈夫でありんすか…?」
急に走ってきたせいか、女の子は膝に手をついて咳き込んでしまったでありんす。対照的にトレイズは平気な顔でありんすが。
「はっ…!はいっ…わたっ…わたしっ…はっ…」
「落ち着いてからでいいでありんすよ…?」
「はい…はぁ…すぅ…はあぁ……」
女の子は一度深呼吸をすると二度膝を叩くと、姿勢を正してわっち達の方を見たでありんす。
「わたし、シャニアールです!シャニアール・ジョーカーです!気軽にシャニーって呼んで欲しいです!」
「てわけで、シャニーは一人らしいし、俺らも今は一人足りないわけだからいいだろ?」
「わっちは良いと思うでありんす」
「わぁ!ありがとうです!」
自己紹介を聞いた感じ、悪い感じでもなかったでありんすから、わっちは反対する理由もないでありんす。わっちが賛成すると、とても嬉しそうにしたでありんす。
「ちょっと走っただけで息切らしてるのに、大丈夫なの?」
だけどソラは、冷たい口調で疑問を口にしたでありんす。聞きようによっては相手を慮っているでありんすが、ソラが言った言葉にはいつもの優しさはひとかけらも感じられなかったでありんす。和やかだった場が、一瞬で凍ったように思えたでありんす。
「えー…っと…です…ね…」
「そ、ソラっ…どうしたんでありんすかっ…?」
「っ…!!ごめん…忘れて…好きにしたらいいと思う」
ソラはそれだけ言うと俯いてそっぽを向いてしまったでありんす。今日はずっと変だと思っていたでありんすが、こんなに冷たいのは絶対におかしいでありんす。
「あはは…やっぱりわたし、お邪魔です…?」
「いや…悪いなシャニー。この子はソラって言うんだけど、なんか今日調子悪いみたいでさ。ホントはこんな子じゃないんだ」
「そう…です…?」
「あぁ。んでこっちの子は…」
「ハクア・ヒノエで、魔法科でありんす」
「そうですかっ!よろしくです!あ、わたしはトレイズと一緒で戦士科です!武器は…一応弓です!」
シャニーはそう言ってくるりと後ろを向いて担いだ小さめの弓を見せてきたでありんす。が、わっちの知ってる弓とはちょっと形が違ったでありんす。大きな特徴で言えば、弓の両端に車輪みたいなのがついてるでありんす。
それに…一応ってなんでありんしょう…?
「不思議な弓でありんすね」
「ですです!わたしが造ったんです!こう…弦を引くと…ですね…」
そう言ってシャニーが弓を構えると、弓はしならずに、車輪が回って弦が伸びたでありんす。
ピシャンッ!
そして弦を離すと勢い良く元の形状に戻りんした。
「おぉ!なんかかっけぇな!」
「です!普通は弓のしなりと反動で矢を飛ばすのですが、これは弦の巻き取りで飛ばしてるんですっ!」
「へぇ…!っと!話し戻すか。あと一人、シンってのがいるんだけど、なんかどっか行ってるみたいだから、あとで紹介するな」
「わかったです!」
「さて、そろそろいいかな?」
トレイズとシャニーが話し終わると、ちょうど良く共通科目の講師の方が声を掛けてきたでありんす。
「うむ。ではこの後の説明を…」
「遅れてすいません!」
そして何か説明をしようとしたとき、シンが勢いよく訓練所に入ってきたのでありんした。
第72話を読んで頂き、ありがとうございます!
以上シャニーちゃんでした!
ソラちゃんが傷付けた初の人物ですかね。
そう考えると心苦しい…
今度なにかお詫びをあげましょうか。
とりあえず、元気な子ってかわいいですよね!
では今回はここまで!
次回はシン君視点でお送りします!
シャニーちゃんがどう活躍するかもお見逃しなく!
ブクマして頂いてる皆さん!
そうでない皆さん!
いつも読んで頂きありがとうございます!
引き続きお付き合い頂ければ幸いです!




