第71話
こんにちは!
明日葉晴です!
新年ですね!
あけましておめでとうございます!
今回はシン君の視点でお送りします!
初登場から長い期間を得て、ようやくメインになれましたね。
別に迫害してるとかじゃないんですけど。
そんな訳で、本編をどぞ!
前回のあらすじ
ソラの様子がおかしいことに心配するハクア。しかし気に掛けるものの、はぐらかされてしまう。そんな中で学園生活の一日目が進行していくのだった。
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ソラさんは大丈夫でしょうか…
剣士科の説明を受けるために皆さんとは一度別れましたが、僕はソラさんのことが気掛かりでした。ソラさんを少しでも知っている人ならば、今日のソラさんは明らかに変だというでしょう。
ハクアさんも何も知らない様子でしたが…
同室のハクアさんも何があったかは知らない様子でした。と言うことは、二人に何かがあったわけではないのでしょう。かと言って、一晩で性格が変わるなんてことは到底信じられませんが。
なにか嫌な予感がしますね…
そうは思うものの、別行動をしている現状では何もできることはありません。歯がゆい思いを持つ中で、剣士科の中の皆さんに挨拶と、授業についての説明を一通り受けて、昼休憩に。次の授業は昼の鐘から二つ先の鐘が鳴るまでに第三訓練場に集合とのことでした。
が…これはどういうことでしょうか…?
何故か授業が終わると同時に僕は同じ科の男性の方三人に囲まれてしまいました。
「あの…なにか御用でしょうか?」
正直、早くソラさん達と合流してしまいたかったですが、流石に無視するわけにもいかず、僕は取り囲んできた方々に用件を尋ねました。
「お前、試験の時に女連れて調子に乗ってたやつだろ?」
「いえ…調子には乗ってませんが…連れてるという表現は適切じゃないですけど、一緒に試験受けたのは確かですね」
「はっ!同じだろ?女にいいとこ見せるために一緒に受けた体にしただけだろ」
この人達は一体何を見ていたのでしょうか。試験をちゃんと見ていればソラさんの実力は分かり、観戦が目的じゃないことは分かると思うのですが。
これは相手をしても無駄ですかね…
「すみません。僕は先を急ぎたいのでどいてもらっていいですか?」
僕が希望を伝えると、三人は見る間に顔を赤くし、怒った様子になっていきました。
「そういうのが調子に乗ってるって言ってんだよ!」
「てめぇ…俺らは眼中に無いってか!?」
「相手をする価値もないのかよ」
えぇ…全く以てその通りなんですが…
普段なら友好的に、穏便に済ませたいのですが、何分、今の僕はソラさんが気掛かりでなりません。なので少々申し訳ないですが、この方々に割く時間がありません。
「お前のその調子に乗った態度、変えてやる…!おいっ!」
真ん中の方が代表格なのでしょう。左右の二人に何か合図を出すと、二人は僕の両脇を押さえ付けてきました。不意にソラさんに抱き着かれていたことを思い出しましたが、男性の方に抱き着かれても何も嬉しくありませんね。
「ついて来いっ!格の違いってのを見せてやる!」
代表格の方が歩き出すと両脇の方も歩き出し、僕もそれに引っ張られました。ついて行く義理もありませんし、振り解くことも簡単なのですが、こういう手合いは先に制しておくのが、後々楽になるでしょう。仕方なく僕はこの方々に従って、歩き出したのでした。
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三人の方について行くことしばらく、どこかの訓練場に連れてこられた僕はようやく二人から解放されました。
「ふん…抵抗しなかったのは褒めてやる。まぁ抵抗してもその場で黙らせたんだがな」
この方は一体どこから自信が来るのでしょう。雰囲気から感じるに、実力はトレイズさんより上くらい。他二人は同じくらいと言ったところでしょう。ソラさんには到底及ばない方が、どう黙らせるのかは気になるところではありますが。
自分の実力が把握できない方に、他人の実力を計れと言うのも酷な話ですか…
「それで、ここで何をするつもりなんでしょうか?」
「決まってんだろ?俺達と訓練するんだよ」
そう言って、三人は嫌な笑みを浮かべながら剣を抜き始めました。
「おら、お前も剣を抜けよ。その見掛け倒しのバカみたいな剣を」
「そうそう。お互いに武器持ってないと訓練にならねぇからな」
「まぁ?訓練なら多少怪我しても問題はねぇよな」
あぁ…なるほど…そういうことですか。
おそらく、訓練の名のもとに僕を痛めつけようと言うことでしょう。そうすれば、大きな問題にはならないと考えたということですか。なんとも悪知恵ばかり働くものです。
それはそうと…馬鹿みたいな剣と言われるのは少々癪ですね…
良い方から頂いた大事な剣を悪く言われた僕は、少々怒りが湧いてきました。もともと持っていた方に愛着はありませんが、とてもいい剣を馬鹿にされるのは不愉快ですね。
「そうだな…ついでに、お前がボコボコにされたこともあの女に伝えて、失望したところを俺たちが可愛がってやるのもいいかもな」
代表格でない一人が、そんなことを漏らしました。
「ははっ…!」
その言葉を聞いて、僕は思わず笑ってしまいました。全く、本当に不愉快な方々ですね。
「なに笑ってんだよ!」
「いえ。悪気はありません。ただどうしようもないなと思っただけです」
「あぁっ!?」
万が一、僕がボロボロにされたとして、そんな話をした方をソラさんが気を許すわけがありません。きっと仇を取るために返り討ちにするでしょう。
なんて思うのは、僕の希望も多分に含まれてはいますが。
ソラさんは優しい方なので、おそらくは知り合いが痛めつけられて黙っている方ではないでしょう。それはきっと、僕でなくても変わらないことは容易に予想できます。
まぁでも…それ以前に…
「すいません。ではお相手しましょう」
この方々をソラさんの前に出したくもないですね。
そうして僕は大剣を両方構えました。
「はんっ!その透かした面、すぐに泣き面に変えてやるよ!!行くぞお前ら!」
「「はいっ!!」」
僕が構えたのを見計らい、三人の方は一斉に攻撃を仕掛けてきました。
全くの愚策ですね…連携も何もありませんし…
「やぁっ!!」
僕は牽制の意味を込めて、だいぶ手加減をした横薙ぎを一度繰り出しました。それを三人は後ろに跳んで回避、得意気な顔を浮かべてきました。
「はっ…その程度かよ。話にならねぇな!」
ソラさんなら馬鹿にするなと言って、回避しながら突っ込んで反撃を仕掛けてくるものを、三人の方は避けただけで得意気です。話にならないのはこちらの台詞ですね。油断しないのは、基本どころか心構えの話ですから。
調子に乗りやすいトレイズさんでさえ、そのくらいは出来ていましたよ…
最早呆れるのを通り越して可哀想に思えてきた僕は、心の中でひそかに溜息を吐きました。そして、怪我させないように手加減しつつ諦めさせるのはとても苦労しそうだと、内心途方に暮れるのでした。
第71話を読んで頂き、本当にありがとうございます!
以上、シン君の回でしたー!
前回に引き続きソラちゃん以外の視点ですが、シン君はソラちゃんを心配し過ぎてその他大勢がアウトオブ眼中ですね。
ハクアちゃんもそうですが、みんなソラちゃん大好きですね!
もちろん私も大好きです!
それはどうでもいいですね。
さてさて、次回は再びハクアちゃん視点に戻ります!
シン君不在で一体どうなるやら、ですね。
それでは今回はここまで!
ブクマして頂いてる皆さん!
そうでない皆さん!
いつも読んで頂き、ありがとうございます!
引き続きお付き合い頂ければ幸いです!




