第70話
こんにちは!
明日葉晴です!
今回から第五章ですっっ!
がっ!
章題付けてません!
いや、この章をどうするかは決めてるんですけど、なんかしっくりくるのが思いつかないんですよね。
んなこたさておき。
この章はなんとハクアちゃん視点から開始します!
先に出たシン君を差し置いてメインになるって言うね。
それでは本編をどうぞ!
前回のあらすじ
クラウセッドと対峙したソラ。二年という歳月を隔てて剣を交えた両者であったが、ソラの剣も思いも届かずに、虚しく敗北したのだった。
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ソラがどこかおかしいでありんす…
「何が…大丈夫なんでありんすか…?」
汗を流したいと言ったソラは、とても追い詰められた雰囲気でありんした。昨日とは別人のよう、と言えんしょう。付き合いの浅いわっちでも気が付くほどに、ソラは様子が変でありんす。
いつものように振舞っているようには見えるでありんすが…
皆で朝げを食べている最中も、ずっと何かを考えているようでありんした。シンも、そんなソラを心配したように声を掛けていたでありんす。けれども、ソラは大丈夫だと言って無理したように笑っていたでありんす。
シンにも言えないことなんでありんしょうか…?
シンも無理して聞くようなことをせずに、そのまま話は終わりんした。だけども、空気は沈んでいて、トレイズでさえも何かを感じ取ったように静かで、わっち達は重たい空気の中、最初の授業に向かうのでありんした。
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わっち達が教室に入ると、すでに数人が席に着いていんした。わっち達は空いている真ん中の方の席に、並んで座ったでありんす。けれども、わっち達に会話は特になく、ただただ講師の方が来るのを待つばかりでありんした。
いつもなら、ソラはワクワクが止まらないって様子でありんしょうに…
実際、昨日の夜もソラは興奮した様子で、ずっと眠れずにわっちと話をしていたでありんす。すればやっぱり朝出掛けていたことが関係ありんしょう。それ以外は考えられないでありんす。
「おはよう。揃っているかな?」
わっちが考え事をしているうちに、鐘が鳴ると同時にシャルメルト副学園長が教室に入って来んした。
「揃っているようだね。今日はまず、皆にこの学園の制服を配布しよう。明日以降の授業に参加する際に着用すること。いいね?」
「「はい!」」
「うん。なら、取りにおいで。大きさは一通り揃えてあるよ」
副学園長の言葉に周囲は返事をしたでありんす。それを副学園長が聞き届けると、取りに来るように促したでありんす。次々に制服を取りに行く人たちに倣い、わっち達も立ち上がって副学園長の下に行きんした。
「皆受け取ったみたいだね。渡した制服は、原形を留めていればある程度改造してもらって構わない。獣人種の子もいるしね。それに自分に合ったものの方が戦いやすいのは真理だよ。制服だとある程度判別できれば、好きにすればいいさ。自分では無理なら管理人に頼むといい」
なら、わっちはまずしっぽを出せるようにしなきゃいけないでありんす…
制服を必ず着ると聞いて、わっちは心配したでありんす。けれども、作り変えてもいいと聞いて安心したでありんす。そのくらいなら自分でもできるから問題ないでありんす。
「ちなみにその制服は魔物の素材で出来ている。普通の服よりも丈夫で、訓練で怪我をし難いようにする為だ。学園生であるという証拠でもあるから、着用を怠らないように」
「「はいっ!」」
「それでは次に、各科の講師と共通科目の講師を紹介する。君達の各科の担当となるから、今後の質問事項は彼らに頼むよ。入ってくれ」
シャルメルト副学園長の呼びかけに応じて、五人の講師の方が入ってきたでありんす。
「武闘科の講師、クランダンだ。よろしく頼む」
「剣士科講師、レブラン」
「戦士科、ランドルートだ。よろしくな」
「魔法科の講師のマシルです。よろしくお願いしますね」
「共通科目を教える、ヤックマンという者だ。よろしく頼むよ」
「それじゃあ後は彼らの指示に従ってくれ。私は失礼するよ」
それぞれ、試験の時の試験官の方ともう一人、結構なお歳の方が講師でありんした。紹介があった後に、シャルメルト副学園長は教室を出て行きんした。
「武闘科!集合!」
「剣士科。集まれってくれ」
「戦士科っ!来いっ!」
「魔法科の方はこちらに」
「私は一度失礼するよ」
それぞれの講師の方が呼びかけ始めんした。周りの人は次々に立ち上がって、目的の講師の方に向かっていったでありんす。
「んじゃ、一旦解散だな」
「そうですね。また後で合流しましょう」
「わかりんした。ソラ、行くでありんすよ」
「あ、うん。わかった」
わっちが声を掛けるとようやく動き出したソラは、シンとトレイズに特に何も言わずに歩き出しんした。二人は何も言わなかったでありんすが、どこか心配そうに見送ってたでありんす。
「じゃ、じゃあわっちも行くでありんす」
「ええ。お願いします」
「はいでありんす」
わっちも慌ててソラを追うと、シンが別れ際に声を掛けてきんした。わっちは意味を理解して返事をしたでありんすが、正直、自信はござりんした。
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講師の方に連れられて教室を移動したでありんす。その間もソラは黙ったままで、いつもの元気な様子は見る影もないでありんした。
「そ…ソラ…?」
「ん?なに?」
「あ…えと…その…楽しみでありんすね?」
「あー…うん。そだね」
「………」
試しに声を掛けてみたでありんすが、淡泊に返されてそれ以降会話は続かなかったでありんす。
シン…わっちではダメでありんす…どうしたらいいでありんしょう…!?
わっちの言葉に一応同意は示してくれたものの、全く楽しそうな雰囲気を見せないソラでありんした。このままではシンに顔向けできないでありんす。
「その…講師の人、優しそうでよかったでありんすね?」
「……優しいだけで…強くなれないなら意味ないけど…」
「えっ…?」
「…!?ごめん…なんでもない」
「そ…そうでありんすか…」
ソラにとっては呟いてしまっただけかもしれないでありんすが、わっちは耳がいいから聞き取れてしまったでありんす。とても冷たい声でありんした。
もともと向上心はありんしたけど…
強くなりたいと、前々から言ってはいたでありんすが、こんなにも追い詰められているようではありんした。朝の短い時間で、一体何があったのでありんしょう。
「それでは皆さん。こちらの教室にお入りください」
そうこうしているうちに、マシル講師が教室に入るように促したでありんす。わっち達はそれに従って教室に入っていったでありんす。
「はい。それでは改めて、マシルと言います。皆さんの担当となりますので、質問などあれば私に。もちろん、他の講師の方でも構いません。授業以外のことでも大丈夫ですので、気軽に接してください」
わっち達が入ったのを見計らって、改めて自己紹介をしたマシル講師でありんした。優しい雰囲気で、それでも実力者であることが感じ取れたでありんす。
「それでは…自己紹介でもしてもらいましょうか。右の方からお願いします」
「はいっ!」
マシル講師に促されて立ち上がったのは、どこか礼儀正しそうな人でありんした。
「ジール・エースバーンです!貴族ですが、ここでは同じ生徒。対等に接して頂いて構いません!よろしく!」
綺麗な所作で挨拶を済ませたジールはんでありんした。
「メリッツです。北にあるアモリって村から来ました。皆さんと仲良く出来ればいいなって思います」
次の人は女の子でありんした。おっとりとしている感じの子でありんす。
「ヤーカート。正直面倒だったんだけど、生きてくにはしょうがないから入った。よろしく」
三人目はどこかやる気のなさそうな男の人でありんした。次はわっちの番でありんすね。
「ハクア・ヒノエでありんす。種族はフォクシーでありんす…よろしゅう…」
最後の方は怖気づいてしまったでありんすが、何とか自己紹介出来たでありんす。次はソラでありんすが、なかなか立とうとしなかったでありんす。
「ソラ…ソラでありんすよ…」
「あ…そっか」
わっちに促されてようやく立ち上がったソラでありんした。
「…ソラです。よろしく」
けれども、それだけ言って、無表情のまま座ってしまったでありんす。わっちと初めての時でさえ、笑顔であいさつした人とは思えなんした。
「最後は私だな。私はナルケム・リットハイツ。貴族で階級は子爵。貴族であるがゆえに、民を守る義務がある。総合的な力を身に付けるためにこの学園に来させてもらった。共に切磋琢磨し合おう」
最後の人も貴族のでありんした。少し大仰な感じはいたしんすが、悪い人ではなさそうでありんす。
「はい。それではこの六人が同期の仲間になります。この後は諸注意とこれからの話をします」
自己紹介後、マシル講師から今後の授業の日程を話してもらった後に、学園での諸注意が話され、お昼休憩となったのでありんした。
第70話を読んで頂き、誠にありがとうございます!
以上ハクアちゃん視点の回でした!
ただただ廓言葉が不安ですね…
まぁとにかく。
ハクアちゃんから見てソラちゃんの印象がガラリと変わってる感じですね。
ついでに言えば同級生への興味がほぼないって言う感じっぽいですねー。
さてさて、次回はシン君の視点で開始します。
淡泊なソラちゃんに何を思うか!?
それでは今回はここまで!
ブクマして頂いてる皆さん!
そうでない皆さん!
いつもありがとうございます!
第五章も引き続きお付き合い頂けると嬉しく思います!
それではまた来週!




