第65話
こんにちは!
明日葉晴です!
連日投稿進行中!
今日から四人の特訓です!
剣戟の描写は結構書いてきましたが、剣以外って初めてだなぁってしみじみ思います。
けど、なんだかんだで、ハンマーってあんま変わんないような気がしないでもない…かな?
まぁ細かくは違いますが、振るって動作でくくればみな一緒ですかね?
いろんな人に怒られそうですね。すいません。
それでは本編をどうぞ!
前回のあらすじ
昼をはさみ王都の観光を続けるソラ達。トレイズの案内により、自分が昔から鍛えるために使っていたという公園を紹介される。案内自体に不満は出たものの、一同は合同で訓練を行うことになったのだった。
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街巡りをした翌日。管理人さんに授業で使われていない訓練場の場所を聞いて、アタシ、シン、ハクア、トレイズの四人は訓練することにした。教えてもらったのは一昨日試験で使った訓練場だった。
「それじゃあ、アタシはその辺でハクアに魔法教えてもらうから、二人はアタシ達から出来るだけ離れて体動かしててよ」
「うぃっす。んじゃ俺らは体ほぐしてから軽く手合わせすっか」
「そうですね。お手柔らかにお願いします」
シンとトレイズの二人は軽く肩を回しながら、特に不満もなさそうにアタシとハクアから離れていった。なんだかんだで結構仲良くなってるみたいだ。アタシもハクアともっと仲良くなりたい。
「アタシ達も、ぼちぼち始めよっか」
「はいでありんす。まずは…ソラの適性はどうなんでありんす?」
「全部」
「えっ…?」
「アタシ…属性全部に適性があるんだ」
「そんなことって…あるんでありんすか?」
「あるんだなぁ…これが」
なまじ適性があるだけに、初級しか使えないって事実が痛い。莫大な魔力と適性。神様は二物をくれたけど一番重要なものをまるっきりくれなかった。嫌がらせか。
「適性中心に伸ばせればって思ったでありんすが…どれ教えても変わらないって思えばいいでありんすね」
「うん。どれかで感覚つかめれば大丈夫だと思う」
「なら、わっちの得意な風を例に教えていくでありんす」
「ハクアは風なんだ」
意外だ。試験では火を使ってたし、火が得意なんだとばかり思ってたけど…
「一番はでありんす。後は水、火の順でありんすね」
「ハクアは三つの適性なの?」
「そうとも言えるでありんすが、ちょっと違うでありんす」
「どいうこと?」
「フォクシーは種族の特徴として、火に適性があってもなくても火の魔法の扱いに長けるんでありんす。むしろ、ほぼ十割が火の適性が出るんでありんす」
今の話からすれば、ハクアの適性三つって言うのも何も違わないと思うんだけど…
「けど、わっちは火の適性は出なかったんでありんす…」
「そうなの?」
「はいでありんす…加えて銀毛赤目ってことで色々拍車がかかってしまったでありんす…」
「あっ!ちょっ!ごめん!落ち込まないで!」
しまった。ハクアの地雷を踏んでしまった。話の流れとは言え、罪悪感がわく。
「いや…ソラは悪くないでありんす…勝手に落ち込んだわっちが悪いでありんすから。もう大丈夫でありんす」
「大丈夫ならいいけど…アタシはハクア大好きだから。フォクシーの文化なんか知らないし、知っててもハクアって一人を見て、仲良くなりたいって思ってるから」
「ありがとうでありんす。わっちもソラが好きでありんす」
「ん。ありがと!」
アタシとハクアはお互いに笑いあった。なんだか照れ臭いけど、まぁ仲良くなれたってことで良しとしよう。
「それで本題の魔法についてなんでありんすが…」
「ふむふむ…」
ハクアから魔法の基礎である、初級魔法から下級魔法を使うまでの流れを教えてもらった。実体験を交えながら、どうやったら魔力を感じるか、魔力の質を変化させるかをわかりやすく教えてくれた。けどまとめると、マリン司祭の言ったこととほぼ変わりはなかった。
「という感じでありんす」
「うーん…やっぱりなんとなく理屈は理解できても、魔力って感じられないんだよねぇ…」
レクチャーしてもらいながら魔法を使ったりして、何とか魔力そのものを感じられるように試していたけど、やっぱりアタシには何一つ感じ取ることが出来なかった。ついでに言えば、何回か制御をミスってでかい魔法放っていた。シン達に離れていてもらってよかった。
「多少、制御が甘い部分はあるでありんすが…特に問題なく思うのに、何が問題なんでありんしょう…」
「アタシが知りたいなぁ…」
二人して頭をひねるけど、何も思い浮かばない。
「うぅ…ダメだ…わかんない。ちょっと休憩しよ」
「そうでありんすね」
「シン達は…おぉ…やってるやってる」
ひとまず休憩を宣言してシン達の方を見ると、なかなかに白熱していた。軽く手合わせするって言っていたのはどこへやらって感じだ。
「へぇ…トレイズって結構やるんだ」
「わかるでありんす?」
「槌としての動きは知らないけど、シンとまともに打ち合ってるから力としては相当だと思うよ」
「確かに…オニでありんしたね」
アタシとハクアが見始めて数分後、アタシ達が見ていることに気付いたのか、二人が間合いを取り直したところでシンがアタシ達の方を示して大剣を下ろした。トレイズも頷いて槌を下ろし、二人でアタシとハクアの方に近づいてきた。
「おつー。白熱してたみたいだね」
「お疲れ様でありんす」
「お疲れ様です。少々トレイズさんが手強くて」
「おう。いやぁ…マジでビビったわ。ほせぇのにどっからあんな力出てくんだか。オニってマジで規格外なのな」
アタシとハクアで労うと、シンは少し恥ずかしそうに、トレイズは驚きを隠さない感じで挨拶を返してきた。
「シン、トレイズにオニって言ったの?」
「はい。彼ならまぁ平気かと。隠してるわけでもありませんし」
「そっか。ごめん、ハクアにも教えてた」
「構いませんよ。ソラさんが良いと思ったのなら」
気にしないでって風にほほ笑んで許すシン。信用されてるのは嬉しいけど、ちょっと照れ臭い。
「ねぇ、今度はアタシがどっちかと手合わせしたい」
「ソラ、休憩するんじゃなかったでありんす?」
「魔法は休憩」
「そ…そうでありんすか」
アタシが屁理屈みたいなことを言ったら、ハクアが若干引いた感じになった。解せぬ。
「なら俺とやろうぜ。まだまだ体力あまってっしな!」
「わっちは武芸は得意じゃないので、見てるでありんす」
「では僕も見学してますね」
シンとハクアが見学宣言して、少し離れる。ちょっと珍しい組み合わせだけど、まぁ大丈夫だろう。
「それじゃあ、手合わせしよっか」
「おう!どっからでもかかってきて構わないぞ?」
お互いに構えると、トレイズが先手を譲るような発言してきた。紳士ぶってるつもりだろうか。
「へぇ…譲ってくれるんだ」
「はっはっは!俺は器がでかいからな!」
ほほぉ…言ってくれるねぇ…
「なら甘えさせてもらって…っ!」
『絶空』!!
「うほっ!?」
『絶空』で容赦なく間合いを詰めて一閃。トレイズは寸でのところで一歩下がって鼻先を掠めるくらいで回避。いい反射速度だ。
「っぶね!?試験で見てたけど、体感すると速度が段違いだな!?てかマジで容赦ねぇ!」
「いやぁ…トレイズがアタシを嘗めるから…つい?大丈夫、鞘には入れたまんまだったし」
「本気じゃないにしても冗談じゃ済まねぇ速度だよ…」
技の流れでアタシが元の位置に戻ると、トレイズが抗議してきたから言い返した。だいぶ不本意そうだ。
「まぁいいや。初手は譲ったし、今度はこっちから行かせてもらうぜ!」
「いいよ!受けて立つよ!」
アタシの一撃で気を取り直したのか、トレイズは雰囲気を変えてアタシと相対するのだった。
第65話を読んで頂き、ありがとうございます!
あれですね…
ほとんど訓練しませんでしたね。ごめんなさい。
明日は戦闘開始から始めますので、長く戦闘をお送り出来るんじゃない…かと…?
それでは今回はここまで!
ブクマして頂いてる皆さん!
そうでない皆さん!
いつもの読んで頂き、ありがとうございます!
明日もお付き合い頂ければ幸いです!




