表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第4章 再会。思いの違い。ぶつかる意思
56/263

第56話

こんにちは!

明日葉晴です!


連日投稿実質三日目!

一応まだ気持ち的には余裕です!

さて、今回は試験後のお話です。

説明ばっかになりました。

でも細かい設定とか作るのちょっと楽しいですね。

苦手ではあるんですが…

それでは本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 すべての試験が終了したソラ。魔法を利用した剣技も、策も、不意打ちも、すべてがエリステラには通じず、なすすべもなく敗北した。かわりにエリステラの強さの一端である陽の魔法を知る。得られるときに何を得るか。それを胸に、ソラは指定された場所に向かうのだった。


 ============


 副学園長に指定された入り口から通路を抜けると、待合室のようなところに出た。そこにはすでに数人が待機していた。その中にはシンの顔もあった。


「あぁ、ソラさん。お疲れ様です」

「お疲れ。シンもね」

「はい」


 とりあえずお互いに労いながらアタシはシンに近づいた。


「なんか…人少ない?」

「そうですね。おそらくここは合格者の待機室ではないかと」

「なるほど。不合格なら別室か、そのまま帰るって感じかな」

「はい。ソラさんは見てなかったようですが、大半の人は帰っていましたよ」


 お、おぉ…そうなのか…


「となると…結構合格者少ないね…」


 アタシの前にはシンを除いても二十人くらいはいた。合格率は半分以下だ。


「思いの外、評価が厳しいのかもしれませんね」

「他の試験だと、結構いい感じの人もいたと思うんだけど…」

「やっぱり、最後の試験で合格が決まるということでしょうか」

「そうなると、実力だけじゃないって事かもね」


 総合試験が始まる前にそんな話をしていた。普通の兵士の人なんかよりもよっぽど強そうな人はいたし、魔法も初級の人はほとんどいなかった。


 ともあれ、結局のところ答えは出ずにそのまま雑談に移行して数十分。そのあとも数人増えた後に副学園長がアタシ達の来た方向からやってきた。


「では以上で試験はすべて終了としよう。ここにいるものは、全員合格者だ。この後、別室に移動して今後の説明を行う。何か質問はあるかな?」


 登場直後、副学園長は前置きもなしに切り出した。アタシを含め、全員は特に何も言わずに黙っていた。


「ないようだね。では移動する。ついておいで」


 アタシ達の間を歩き始める。なにか言われたわけじゃないのに、みんながどいて道を開けるのが少しだけおかしかった。そのまま副学園長は入ってきた方と反対側の扉から出ていき、アタシ達はそれについていき、試験会場から出ていった。


 ============


 学園の敷地内の別の建物中に入っていき、教室と思われるとこに案内された。雑誌やテレビで見るような、大学のような教室だ。黒板を中心に、扇状に机が段々になって広がっている。


「適当に座ってくれ。説明を行うよ」


 副学園長の号令によってアタシ達はばらばらと席に座る。アタシとシンは真ん中くらいの位置に隣り合って座った。


「ふむ…いいね。ではまず、合格おめでとう。君達はこれからこの学園に入学することが許されたわけだ」


 そんな前置きをしてから副学園長は学園についての説明を一通り行う。大体はエドから聞いたことだったけど、確認のためにはよかった。おかげで不安もない。


「以上だよ。何か質問は?……無いようだね。では次に学科を決めていく。一番、来てくれないかな」


 次々と番号を呼ばれて副学園長と喋ってから席に戻っていく。そしてシンが呼ばれて、次がアタシだ。


「次…」

「はい!」


 アタシは番号を呼ばれる前に先んじて返事をして立ち上がった。


「さて…君は何科に入るつもりかな?他の試験官からは全員合格をもらっているよ」

「アタシは…」


 何科…か…ずっと迷っていた…最後までずっと…でも、やっぱりやりたいことがある。


「アタシは、魔法科に入りたいです」

「ふむ…まぁ君ならそう来るか。正直、剣技としてはうちの誰にも教えられないだろう。その技は後は自分で磨くべきものだろうね」

「はい。それに…アタシは初級しか使えないのでなにかわかればと思いまして」

「わかった。ならこの用紙に名前を」

「はい」


 アタシは渡された用紙に名前を書いて返した。


「よし。では席に戻ってくれ」

「はい」


 指示されるままにアタシは席に戻って座る。その後、他の人も同じように副学園長のもとに行き、同じことが行われていく。


「以上だ。もうすでに寮の部屋は割り当てられているだろう。移動したら他の者が説明する。私は案内までだよ。最後に、最初の授業は一週間後にこの部屋で行う。それまでにこの学園に慣れておくように。では付いてきてくれ」


 アタシ達はまた副学園長についていき、教室を出ていった。


 ============


「ソラさんはどこの科にしたんですか?」


 寮までの道中、シンがそう聞いてきた。やっぱり気になるのだろう。


「アタシ?魔法科にしたよ。シンは?」

「僕は剣士科です。そうですか…ソラさんは魔法科にしたんですね…」


 アタシは普通に答えてから同じように聞き返した。シンも同じように答えた後、少しだけ声のトーンを落として呟いた。


「どうしたの?」

「いえ。ソラさんがいないのは少し寂しいと思いまして」

「あー…そっか。やっぱり知り合いがいないと寂しいよね」


 初めての環境で一人はやっぱり寂しいだろう。アタシは転校とかしたことないからわかんないけど、似たようなものだと思う。言われると少し寂しい気がしてきた。


「まぁでも、最初は同じ授業もあるって言ってたし、全く会えないわけじゃないだろうし大丈夫だよ」

「ははは…まぁ…はい、そうですね。頑張ります」


 シンは少しだけ困ったように笑った。何か違ったんだろうか。そうは思いつつも深く突っ込むこともせずにアタシ達は副学園長についていく。そして、綺麗な建物に入って行った。


「ここが寮になる。私はここで離れるよ。では後は任せたよ」

「あいよ」


 副学園長が待機したであろう、恰幅の良いおばちゃんに声を掛けてから寮から出ていった。


「あいそれじゃ、あたしがここの管理人だよ。わからないことがあればそこの管理人室に大体いるから遠慮なく訪ねてくおくれよ。用がなくても構わないけどね」


 管理人のおばちゃんはそういいながら後ろの扉を親指で指した。なんだか男前な態度だ。


「食堂はそっちの扉から行けるよ。広さはあるけど満員になるから気を付けな。んで右手が男子棟、左手が女子棟だよ。どちらも造り自体は同じだよ。相部屋で簡単な台所と軽く湯浴みができる部屋があるよ。でっかい風呂は各棟の一階にあるから、ゆっくりしたいならそっちにね」


 てきぱきと管理人さんが説明していく。何度も説明しているのだろう、淀みがない。


「それと、各棟への出入りは朝の鐘から夜の鐘が鳴るまでは自由だけど、鳴ってからは異性の棟は立ち入り厳禁だよ。あたしの目が黒いうちは絶対に通過させないからね」


 なるほど…まぁ入る予定も…あ、シンの部屋には相談とか打ち合わせに行くかも。気を付けよう。


「あとは…別に自分の棟だったらどんな時間でも出入りは自由だよ。点呼とかも特にはないよ。仕事で不規則だろうから、その辺の制限はしてないよ。そうそう。学園内は通常の鐘と別に、細かく鐘が鳴るからね。そっちの感覚も覚えておくと便利だよ」


 へぇ…じゃあ寮って言っても結構自由なんだな…鐘は授業のチャイム代わりだろうか?


「部屋ももう割り振ってあるからね。はい、一列に並んで。ついでに入学金についても手続するよ」


 アタシ達は言われるままに一列に並んで受験の際に使った番号札と交換で部屋の鍵を渡された。


「ソラちゃんだったね、あんたは払えるかい?」

「アタシは順次納金します」

「あいよ。出てくまでに払いきって頂戴よ」


 てことはアタシが一位じゃないか…ちょっと残念…


「てわけで、部屋はもう入っていいから確認して頂戴」

「わかりました」

「それと…夜の逢引きは絶対に許さないからね?」

「しませんし、そんな相手もいません」

「そうなのかい?あの子とか、彼氏じゃないのかい?」


 やっぱりシンのことか…


「違います。仕事仲間です」

「そうかい。まっ、どのみち規則は守っとくれよ」

「はい」

「よろしい。じゃあこれで入学準備は全部終了だよ」


 そうして、アタシは管理人さんから離れてシンのところに行った。


「んんー…おわったぁ…」

「お疲れ様です。流石に疲れましたね」


 アタシは大きく伸びをしながら試験の解放感を満喫した。シンは相変わらず涼しげだ。と思ったけどなんだかちょっとだけ機嫌がよさそうだ。


「シン?なんかいいことあった?」

「はは…わかりますか?」

「てことは…なんかあるんだ?もったいぶらないでよ」

「はい。実は…入学費の免除になりました」

「ええっ!?それって…くぅ…悔しい…」


 くそう…アタシも結構いい勝負したと思ったんだけどなぁ…シンの方が上手だったと判断されたかぁ…


「はぁ…シン、いい勝負してたもんね…最後の方とか、アタシと模擬戦してた時よりもいい動きしてたし…もしかしてアタシと戦ってた時は手を抜いてたの?」

「いえ…そうではないんですが…なんでしょう…試験中に実力を引き上げられてた感じでした」

「へぇ…アタシはいっぱいいっぱいでよくわかんなかったなぁ…」


 アタシは…とにかく必死だったけど…実力は上がってただろうか…?最後の剣技の連発で無理したって感じだけど、あくまで無理しただけだしなぁ…


「とりあえず…なんか悔しいから今度勝負しよ?」

「えぇ。是非お願いします」

「やたっ!じゃあ部屋確認したいから…夜の鐘なったら合流で」

「わかりました。では、あとで」

「じゃっ!」


 そうして、アタシは割り振られた部屋に行くためにシンと別れたのだった。

第56話を読んで頂き、ありがとうございます!


試験の最優秀者はシン君でした!!

ソラちゃんにしようか、全く別の人にしようか最後まで悩みました。

でもソラちゃんだと予定調和っぽ過ぎますし、別の人…候補はいたんですが、私的に描写が足りないんで、シン君に決定しました。

消去法ではなくちゃんと悩んだんですよ?

てわけで次回はついに相部屋の住人が登場です!


ブクマして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつも読んで頂きありがとうございます!

明日もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ