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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第4章 再会。思いの違い。ぶつかる意思
53/263

第53話

こんにちは!

明日葉晴です!


結構前に、私は名付けが苦手って話をしたと思います。

最近はまた名付ける人が多くなってきてちょっと大変ですねー…

基本的に五十音を一音ずつ適当に頭の中に浮かべて語感のいいのがパッと浮かんだら決定する感じですね。

あとは辺りを見回して物の名前をもじったりですね。

学園の先生は前者の方法で決めてます。


それでは本編をどうぞー!

 前回のあらすじ

 入学試験に臨むソラ達。最終試験である総合試験となるが、その相手は副学園長のエリステラであった。戦争で活躍したという実力は本物であり、一番の試験者の魔法を一切受け付けずに勝利を収めた。その力を目の当たりにし、自分を強く戒めたソラは、試験のために訓練場に降りるシンをただ見つめるのだった。


 ==================


 訓練場の中央で副学園長と向かい合ったシンはお辞儀をした。それに対して副学園長はシンに少しだけ顔を向けた後、またバインダーに目を向けて書き込んでいた。だけど何かを言ったのか、シンは遠くからでもわかるくらい動揺した様子を見せた。


 珍しいなぁ…なんかここに来てからシンの感情が豊かに見える…


 そんなことをぼんやりと思っている間に落ち着いたのか、シンが二本の大剣を構えた。アタシが見てなかったのが悪いけど、副学園長の接近戦は初めて見るから、参考にさせてもらおうと思う。


 なんか突破口になればいいけど…


 今のアタシは基本的に接近戦がメインだ。気合を入れれば大きく魔法が撃てるとは言え、結局は初級魔法。一番の人がやったみたいに派手な魔法を撃ちまくれないし、そもそも効かなかったみたいだから、接近戦で挑むほかない。


 おっ…!動いた!


 先に動いたのはシン。正面から突っ込み身の丈ほどある二本の大きな剣を上に大きく振りかぶった。雰囲気や速さを見る限り、確実に本気の一撃だ。


 は…?


 しかし二本の大剣は振り下ろしきられる前に、副学園長が高く上げた右足によって二本とも止められた。鬼化していないとはいえシンの腕力は並大抵じゃない。振り切ってないけど剣の重さも相当なもののはずだ。なのに副学園長は当然のように片足で止め、表情を変えずに書き込みを続けていた。


 あっは…ここまできたら笑うしかないなぁ…


 シンが踏み込みを強め、押し込もうとしている気迫が観客席でもわかるほどなのに、副学園長は微動だにしない。片足を上げた綺麗な姿勢も、涼しげな表情も変わらず、一つのオブジェの様だ。


 シンの力が通じないんじゃ、この場の誰も力じゃ勝てないんじゃない…?


 シンは押し込むことを諦めたのか、大きく後ろに飛び下がった。そして出会った時から持っていた大剣を副学園長に投げつける。副学園長は矢のように真っ直ぐ襲い掛かる大剣を、目もくれず最小限の動きで躱した。シンも当たらないと思っていたのか特に驚いた様子もなく、新しい剣の柄の下の方を両手で握って構えた。


 あの大剣は確か、長めに持つと重さが出るんだっけ…


 グマンの町でビルケンさんのお弟子さんにもらった大剣。アタシの剣と同じように属性鋼を使った変わり種の剣だ。アタシの剣を持った時、シンの元々持っていた剣の二本分と言っていたから、同性能だとすれば純粋に考えるとあの大剣は三本分の大剣の重さだ。


 それを易々と持つシンの腕力って…


 シンの力に若干引いていると、再びシンが副学園長に突っ込んだ。大剣一本分の重量が増えたというのに走る速度は初手より早い。一本で再び上から下に振り下ろす。副学園長は今度は受け止めずに大きく横に飛び回避した。


 ゴォォォン…!!


「きゃっ…!!」


 獲物を捕らえられなかった大剣は地面へと叩き付けられた。超重量のものが叩き付けられたことによって、低い地響きと衝撃が建物全体を揺らした。そんな状況下にもかかわらず、シンは大剣を軽々振り回す。観客席まで微かに風が届くから、シンの周辺では決して弱くない風が起きているのだろう。


 暴風製造機…


 そんな歩く災害になったシンの大剣を、副学園長は苦もなさそうに避け続ける。風の影響も受けていないのか、体がぶれている気配もない。魔法はおろか、自然現象も受け付けないというのだろうか。


 いや…だとしたら無敵じゃん…


 ちょっとだけナーバスになりながらも、何とか攻略の糸口を掴むために二人の戦いに集中する。よく見ると、シンの剣捌きは急激に早くなったり遅くなったりしている。持ち手をずらして重さを極端に変えているようだ。おかげで緩急の付いている。


 そんな予測不能でも避けられるのか…


 大剣の仕組みなんて知らないだろうに酷い緩急にも対応する副学園長。どこに剣が振られるかわかっているかのような避け方は、踊るかのように優雅だった。そんな副学園長に呼応するかのように、シンの剣技に打撃が混ざるようになり、より一層複雑な動きになっていく。まるで今この瞬間にもシンが成長しているかのようだ。


 あんな動き、アタシとの模擬戦ではやらなかった…


 横薙ぎの勢いを乗せた回し蹴り。回し蹴りを踏み込みに利用した袈裟切り。その袈裟切りを振り切ったと思ったら地面に大剣を叩き付け、その反動で飛んで踵落としと、流れるように剣技と打撃を繰り出していく。力任せなのは変わらないけど、力を殺さずに繋げていっているその様は、全てが一連の技に見えた。しかしそんな攻防も長くは続かなかった。


 あっ…!!


 副学園長よってついにシンの大剣が止められた。人によっては自信を失いかねないモノを使って。


 バインダーで…止めた…!?


 さっきまで何かを書き込んでいたバインダーで、振り下ろされようとしていたシンの大剣を下から受け止めていた。見た目は完全に武器じゃない。それが完全な凶器と渡り合っている様子は、一言で言えば意味が分からなかった。


 何あのバインダー…実は鋼鉄で出来ているとか…?


 アタシの疑問をよそに、訓練場内では大剣とバインダーが斬り?結ばれていた。さらに言えば、縦に横に重ね会わされる大剣とバインダーも異様な光景だけど、シンと真っ向から受け切っている副学園長も異常だ。剣術試験でレブラン先生が受け流す方法を取っていたように、並大抵の腕力じゃ止める事すらままならないはず。


 わからない…見れば見るほどに…


 情報を得るために見ていた戦いなのに、全く情報が得られない。てか疑問が増える一方だ。戦争で活躍した人。そんな人の底を知るには、今のアタシでは何もかも足りないということなのだろう。


 経験も…知識も…実力も…


 結局、最後はシンが副学園長の攻撃の速度に後れを取って間合いを詰められ、バインダーを突き付けられて試験が終了した。シンは大剣を下ろして、副学園長もバインダーに何か書き込む体勢になった。その後、シンは一礼してから訓練場の奥の方に消えていった。


 次は…アタシ…か。


 アタシは静かに立ち上がって階段に足を掛けた。不安を胸に抱きつつ、最終試験に臨むために訓練場に降りるのだった。

第53話を読んで頂き、ありがとうございます!


シン君の試験終了です!

本気で副学園長が化け物染みてきてますねー…

やー…どうしてこうなったんでしょう?

出来るだけ実力は手が届きそうな範囲で収めるようにしてたんですけどね…

圧倒的強者も書いてて楽しいものですね!

きっとこうして実力のインフレが起きるのかもしれませんねー

では今回はここまで!


ブクマして頂いてる皆さん!

そのほかの皆さん!

いつも読んで頂きありがとうございます!

次回もお付き合い頂ければ幸いです!

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