第51話
こんにちは!
明日葉晴でっす!
この間ハロウィンでしたけど、私は昔ハロウィンで仮装パーティーやるために大きな鞄持って出掛けたことがあります。
ゾンビの仮装が入ってたんですが、マスクとか結構クオリティ高かったんですよ。
で、職質されまして。
鞄の中見せて最初に目に入るのがゾンビのマスクじゃないですか。
後はご想像で。
まぁ、一言いうなら無事でした。
では本編をどうぞ!
前回のあらすじ
試験が続くソラ達。剣術及び武術の試験が始まる。ソラもシンも剣術の試験を選択し、シンは一度防戦になるも勝利。ソラは先生から学んだ技で早い勝利を収めたのだった。
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武器の試験が終わり、次の試験の準備が訓練場の中央で行われていた。と言っても、試験の先生と武器が撤収し、入れ替わりで別の試験の先生らしき人が来て、大量の的と水晶みたいなのか運び込まれていた。
「では魔法試験に移る。一番から訓練場に降りてもらおう」
恒例の一番の人が訓練場に降りていく。何やら試験の先生から説明された後に水晶を渡されていた。受け取った水晶をしばらく眺めた後に、試験の先生に返したようだ。
何が何だかわかんないなぁ…
そのあと、的が設置されている方を見た。そして、的に向けて手をかざす。
おぉ…!
一番の人の頭上に火の玉が出来上がる。遠目なので正確にはわからないけど、人の頭より二回りほど大きそうだ。そして、火の玉は一直線に的に向かって飛んでいき、ぶつかった瞬間に爆発音のような音を出して煙が上がる。煙が晴れると的が跡形もなくなくなっていた。
「火の中級、“ファイアボール”ですね。それもなかなかの制御です」
「ほへぇ…中級かぁ…」
「背は僕達と同じくらいみたいなので、同年代だとしたらたいした魔法の才能ですね」
「あー…ねー…」
そういえばクラウセッドも十歳で中級を使っていた。アイツはひとえに勝つために必死になったのだろうけど、それでも覚えられたのだから魔法の才能もあるのだろう。
ちっ…嫌なこと思い出した…
アイツに魔法の才能がないと何度馬鹿にされたことだろう。それでいて自分は中級を扱えるようになっているのだから最早ぐうの音も出ない。嫌な記憶でもんもんとしつつ、順番を待つ。
「次は僕ですね」
「いてらー」
待つこと数分。水晶持って魔法を的に当てるだけなのでサクサク試験が進み、シンの番になった。訓練場の中央まで進み、今までの試験者と同じように水晶を持ち、返してから的の方を向く。そして土が盛り上がり、的が倒れた。
あれ…?あれって“アース”?
土の初級魔法は地面を盛り上げるだけだ。的を壊すのには全く向いていないにも関わらずシンはそれを選んだ。どういうことなのだろうか全くわからない。
「戻りました。次はソラさんですね」
「あ…うん…」
考えているうちにシンが戻ってきた。アタシは理由を聞きたかったけど、順番を詰まらせるわけにはいかないのでおとなしく訓練場に向かった。
「ソラです。よろしくお願いします」
「私は魔法科の講師でマシルよ。よろしくね」
今回の試験の先生は女の人だった。柔和な笑みを浮かべてアタシに挨拶を返してきた。
「じゃあこの魔結晶を持って頂戴ね。持つと魔力の一定割合が勝手にこれに流れるから、流れた分で魔力の量を測るの」
「わかりました」
そうしてアタシは魔結晶と呼ばれたものを渡された。
ピキッ…!
「「えっ…?」」
アタシが持つと魔結晶にひびが入り、アタシとマシル先生が同時に驚きの声を上げた。
「あ、あ、アタシなんか変なことしました!?持っただけのつもりなんですけど!?これ凄く脆いとか!?」
「いえ…そんなことはないわ…それ返して別の持ってみて頂戴」
「あ…はい…」
ピキッ…!
「え…あっ…!ま、また…!?ごめんなさい!」
「えと…いえ、謝ることはないわ」
「でも…」
「その…とても信じられないことだけど、あなたの魔力の一部だけでも、魔結晶が受け入れられないほどの魔力を持っているってことなのかもしれないわ…」
「あー…」
うん…確かに魔力の量には自信あります…お墨付きなんで…
「ま、まぁ…こっちはいいわ。今度は的に好きな魔法を当てて頂戴」
「は…はい…」
て言ってもなぁ…初級しか使えないし…“ファイア”でいっか…初級だと壊れないかもしんないからちょっと強めに…
「“ファイア”っ!!」
ボオォゥ!!
あ…やり過ぎた…制御甘いってマリン司祭に怒られる…
ちょっと気合が入りすぎて巨大な炎が生まれる。数十秒後、炎と煙が晴れると的が燃え尽きていた。ご丁寧に左右隣の的ごと。マシル先生の方を見ると、呆然とした様子で見ていた。
「あの…いいですか?」
「えっ…あ…えぇ。いいけれど…あなた、今のは“ファイア”よね?」
「え…はい…」
「初級をあんな火力で出して平気なの…?」
「え?はい」
「そ…そう…ならいいわ…戻っていいわよ」
「ありがとうございました」
アタシはマシル先生に一礼してから観客席に戻った。
「お疲れ様です」
「おつー」
いつもと変わらぬ様子でシンが出迎えてきた。
「ソラさん、あの魔法は?」
「ん?“ファイア”だよ?」
「そうですか。ソラさんはやっぱり変わってますね」
おぉ…ナチュラルにディスって来たよ…
「そんな?」
「えぇ。素晴らしいと思います」
爽やかな笑顔で言いきってきた。なんだろう。なんか納得いかない。
「まぁアタシが変わってるのはもういいや。それより、シンはなんで“アース”にしたの?」
速めに話題を切り替えて、アタシはさっき保留にした疑問をシンにぶつけてみた。
「あー…やっぱり気になります?」
「とても」
的に魔法を当てるなら確かにほとんどの魔法で達成は出来る。だけど試験だし、一番の人が派手に壊した後だ。誰もが的を壊す風に動くと思うのだけれど、シンはそうはしなかった。
「僕は魔法の才能がほとんどなくて、土と無以外の魔法がほとんど扱えないんですよ。“ファイア”でさえ小さな火種程度にしか出せないんです。使える土と無ですら、いざという時の魔力切れが嫌でまともに練習しなかったんですよ」
「そうなんだ…えっと…」
魔法を上手く扱えない、何とも言えない感情はわかる。アタシも同じだからだ。
「気にしなくていいですよ。狂化しないようにするのを含めての練習をしなかったのは僕なんですから」
「うん…ありがとう」
「はい。…といったところで僕からも同じ質問を」
うっ…やっぱりかぁ…
「あれだけの火力の“ファイア”が出すのなら、他の魔法でも良かったのでは?ソラさんなら練習してないってことでもないでしょうし」
「あははぁ…はぁ…アタシはね…人より大分魔力が多いみたいなの。それこそ、さっきの魔結晶にひび入れるくらい」
「それは凄いですね」
「でもね。魔法の才能はからっきしで、魔力を感じることすら出来ないの。想像力で使える初級がかろうじて使えるくらい」
「そうなんですね…それはす」
「すみません。は、いいよ」
アタシはシンが言おうとしたであろう言葉を先に封じた。
「シンは謝らなくていい。もう悩んでないし、まだ頑張る。謝られて、それを受け入れちゃったら、頑張ってる意味もなくなっちゃう気がするからさ」
「ソラさん…」
「だから今謝ったら、逆に許さないからね?」
「ははっ…はい。わかりました」
「うん。よろしい」
そんな雑談をしている間に、試験はどんどん進んでいたようで、魔法の試験は終わりを迎えるのだった。
第50話を読んで頂き、ありがとうございます!
悲報。シン君は魔法使えない。
まぁ今後の展開次第で考えますが、今のところシン君が魔法で活躍することはないですね。
ピュアファイターとして頑張ってもらいましょう。多分。
では今回はここまで!
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そうでない皆さん!
考え中の皆さん!
いつも読んで頂き、有り難き幸せ!
次回もお付き合い頂ければとっても嬉しいです!




