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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第4章 再会。思いの違い。ぶつかる意思
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第47話

こんにちは!

明日葉晴です!


私はこの間、友人に罰ゲームでおつかいに行かせました。

帰ってきた友人はひどく疲れた様子で、もう二度と行きたくない。と言っていましたね。

私はそんな気にすることでもないと言ったんですけど、俺とお前じゃ立場が違うだろ。と怒られました。

立場とかではなく人目を気にしないメンタルだと思うんですけどねぇ。

ちなみに買いに行かせたものはとあるゲームです。


それでは本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 クラウセッドと再会したソラ。共にいたエドモンドと同席するがクラウセッドは途中で帰ってしまう。仕方なく、ソラ、シン、エドの三人で食事を行い、エドモンドが学園まで案内することになったのだった。


 ============


 食事を終えた後、お店を出てアタシ達は大通りをまっすぐ進んでいた。


「んじゃまぁ軽く説明すっけど、いいか?」

「よろしくー」

「お願いします」


 少しだけ無言で歩いていたけど、おそらくどう説明するか考えていたのだろう。頭が悪いわけじゃないのかもしれない。


「まず入学に関してだけど、毎月の初めに一回試験が行われるんだ。この辺は知ってた?」


 エドが当然のように聞いてきたけど全く知らなかった。もっとも、情報を集めてなかったアタシが悪いのだけれど。


 月の初め…って明日じゃん!あぶなっ!


 まぁもしかすると、その辺ロッチさんは知っていて調整してくれたのかもしれない。なんにせよ助かった。


「その様子だと知らないみたいだねー。じゃあそのあたりから説明しよう」

「よ…よろしく…」

「いいって!んで、まぁ気付いただろうけど、明日がその入学試験の日。昼の鐘が鳴る前に集合して、試験が行われる」


 昼の鐘…わかった。


 この世界には正確な時間は決まってない。日が昇ってから朝の鐘が鳴って、日が頂点に上ると昼の鐘を鳴らす。日が沈むと夜の鐘が鳴る。ぶっちゃけ大雑把だ。それはさておき、心の中でメモをしつつ、エドの話に耳を傾ける。


「試験は実技のみ。格闘試験、剣術試験か武術試験、魔法試験、総合試験。以上の四つの試験を受ける」

「ふぇー…結構多いね…」

「剣術か武術かは選べる。分かれてんのは、剣術の人が割と多いから分けたんだと。だから試験は剣かそれ以外の武器で決まる」


 じゃあ私は剣だな。それしか武器は使えない…


「試験内容は格闘が武器も魔法もなしの戦闘。剣術なら剣で武術なら剣以外の武器での戦闘。魔法が魔力判定と的当て。総合試験がなんでもありの戦闘だな」

「魔法以外戦闘ばっか!?」

「まぁ一応傭兵だしなー。つっても、格闘、剣術か武術、魔法のどれか一つと総合に合格すれば入学自体は出来んだ」

「どういうこと?」

「総合以外の合格項目で入れるとこが決まるんだ。格闘合格で武闘科。剣術で剣士科。武術で戦士科。魔法で魔法科って感じだな」

「あー!それが最初に言ってた剣士科ね。エドは剣術も合格したと」

「そ。つか剣術と総合しか合格してないんだけどな。ちなみにクラウも剣士科だ」

「彼も剣士科ですか…」


 クラウセッドの名前が出ると、シンが思案するようにつぶやいた。アイツが剣士なのが意外なのだろうか。でも、アタシと同じ先生だってことは言ったことあるし、剣士科でもわかるとは思ったけど。


「入学についてはこの辺までだな。なんか質問ある?」

「何科に入るかは希望できるの?」

「複数合格ならできるぞ。ついでに言えば、合格した試験なら途中で転科もできる」


 おー…意外と柔軟…


「アタシは後は特にないよ」

「僕も今は大丈夫です」

「うっし、じゃあ次は合格後の話な」


 そう前置きをしてからエドは少しだけ考えるそぶりをした。アタシ達が合格する前提で話をしてくれるのが少し嬉しい。


「まず、入学すると寮に入ることになる。二人一組の相部屋だ。俺はクラウと相部屋だ。それで仲良くなった。あ、性別も考慮されるみたいだから安心していいぞ」


 アタシを見ながら、エドが補足をしてくれた。細やかな説明と気遣いが感じられる。本当にいい人なんだろう。


「朝、昼、晩は食堂が開く。ただし時間が限られてる上に人でいっぱいになるから注意。金も一応取られる」

「次に説明するのがご飯のこと…」

「め、飯は大事だかんな!」


 何だろう…とてもエドっぽい…


 たった数十分でエドがどんな人なのか大体わかってしまったような気がする。今のところ、素直で気遣いのできる食いしん坊だ。


「ま、まぁ後、入学から一週間後に授業が開始される」

「一週間後?」

「あぁ…荷物の搬入とかあるしな。それでちょっと期間が開くんだ。ついでに言えば、その期間で学園内を把握するのをお勧めする」

「なんで…?」

「まぁ…ちょっとネタバレになるけど、情報収集のためだ。授業は案内なしにいきなり移動とかするんだ。まぁ最初に学園内を把握しとけってそれとなく言われるんだけどな。それを怠ると最初の授業で怒られる」

「案内されなかったのに?」

「あぁ。情報収集は基本だー!ってね。オレはクラウがそれに気付いたから大丈夫だったけど、何人か怒られてたぞ」


 ちっ…クラウセッドは意外と頭回るからな…


「ていうか、学園ってそんな広いの?」

「めっちゃ広い。マジで迷うよ。慣れりゃ平気だけど」


 広い学園かー…なんかわくわくするなー…


「授業について共通する座学がある。その月に入学した人全員で受ける。これは一年で終わる。内容は、薬学、応急治療、魔物学、交渉術などだな」

「交渉?」

「報酬のつり上げとか、検討とかあるからなー」

「あぁ…」


 傭兵ならではだね…アタシはハウンドやってるけど報酬について考えること少なかったからな…


「あとは科ごとに授業があるぞ。剣士科は主に訓練だけど」

「まぁ…剣術で座学って想像つかないね…」

「はは…でも一応あるよ。剣の特徴とか種類とか」

「あー…なるほど」

「武闘と戦士も似たようなもんらしい。魔法科は半々くらいって言ってたな」


 アタシもマリン司祭のとこで勉強してた時は半々くらいだったなー…


「んで、全部の授業は大体二年で終わる」

「へぇ…って二年?あれ?エドとアイツって三回生なんだよね?」

「そ。卒業に関してなんだけど、卒業試験があって、実は二回生が終わればいつでも受けられる」


 えーっと…二回生が終われば受けられるのにまだいるってことは…


「え?二人とも合格してない?」

「あはは!そう思うよな!けど違うんだ。二回生が終わると卒業試験か昇格試験が受けられるんだ」

「昇格試験?」

「そ。学園生は入学時にハウンド登録が一斉にされて、卒業時にはある程度の依頼が受けられるように階級が与えられるんだ。昇級試験はその階級を上げるための受ける試験で、合格するとさらに一年の在籍が可能になるんだ」


 かいきゅー…あぁ…!なんかそんなのあったなぁ…全然意識してなかった…


「でも、世の中に出すべきなのに学園で囲っててもいいの?」

「もちろん。学園に高い階級のハウンドが在籍していれば宣伝効果があるからな。オレらはオレらで、住む場所が無料で提供されるし、いつでも強い人と訓練ができる。相互利益ってやつだな」

「あー…なるほど…」


 なんともうまく回ってるな…


「あ、利益で思い出したけど、入学に掛かる費用は持ってるか?」

「え…掛かるの?」

「もちろん。まぁ足りないなら立て替えてくれるぞ。在学中に返せば問題ない」

「あぁ…それは助かりますね。僕は少しお金が心許なかったので」

「うん。アタシも。いくらかによるけど」

「大銀貨五枚だな」

「高いよ!」


 銀貨百枚で大銀貨一枚換算だ。つまり銀貨五百枚。この前倒した亀の魔物を七匹倒さなきゃいけない。鬼か。


「だよなー…まぁ二年でギリ稼げるかってぐらいだから、がんばりゃいけるよ」

「てかアイツは払ったの?」


 同じ村出身でアイツがそれだけ持ってたとは思えない。


「あー…やっぱ気になる?」

「うん。正直」

「実はその月の入学で、総合試験が最も優秀な奴は入学の費用が免除になるんだ」

「え…まさか…それって」

「クラウがオレの月で一位だ。というより、今の三回生でクラウより強いのはいない。クラウの実力は今いる五回生の上位とまともに戦える」

「アイツ…」


 強いとは思っていた。あの日先生と戦ったクラウセッドは、確実にアタシより数段上にいたのを感じたから。それがこうして事実を伴って突きつけられると、焦りを感じる。


 でも…アタシだって…


「っと、着いたな。ここが学園の正門だ。明日試験を受けるならここに集合な。まぁ今日オレが言ったことは改めて説明あると思うけど、知ってるのと知らないのじゃ多分違うと思うぞ」

「うん!助かった!ありがとう!」

「ありがとうございました」

「おう!じゃあ今度は学園で会おうぜ!」

「またね!」

「さようなら」

「じゃあな!」


 エドは爽やかな笑みを浮かべて学園の敷地に入っていった。アタシとシンはそれを見送った後、元来た道を辿って宿に戻ったのだった。

第47話を読んで頂き、非常にありがとうございます!


今回は長い長い説明回でした。

いやぁ…書いてて自分で眠くなってしまいましたよ。

小難しい話は苦手なんですけどねぇ…

ちなみにエド君はバカではないです。

それでは今回はここまで!


ブックマークして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつも読んで頂き、ありがとうございます!

次回もお付き合い頂ければ幸いです!

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