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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第4章 再会。思いの違い。ぶつかる意思
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第45話

こんにちは!

明日葉晴です!


今日から第四章!です!

登場人物がドンドン増えていくので私が覚えられるか心配ですね。

自分の作品ですが、過去、友人に鶏より記憶力が酷いと言われたことがあります。

この出来事を覚えているからそんな訳はないんですが、まぁ記憶力に自信がないのは確かです。

そんな阿保みたいな心配を自分でしつつ、頑張ります!


それでは本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 王都前最後の町に着いたソラ達、ソラとシンはロッチと別行動をとるが、そこで学園で活躍しているクラウセッドの話を聞く。自らの知るクラウセッドとの違いに違和感を持ちながら、ついに王都への一歩を踏み出すのだった。


 ============


「おっきい!!」


 アタシ達はついに王都にたどり着いた。正確には今は街に入るための入場審査の列に入っている。


「その言葉、何回目ですか」

「わっかんない!でもこれは気分も上がるってもんでしょ!!」

「ははは!初めて見る王都はやっぱりすごいよね。塀は魔物に備えてそびえ立っているし、端が見えないほどに長い。それにこの長蛇の列。王都名物なんて言われてるくらいだよ」


 なにその、遊園地やイベントの列が名物みたいなノリ。


「それでもこんなに王都に入りたい人がいるんですね」

「あぁ!それに、普通の町なら素通りみたいな感じが多いけど、王都は身元確認や、荷物検査をしてから入るからね。少しだけ時間がかかるんだ」

「おぉ…やっぱり王様のいるところは危機管理が違うのか…」


 王都と呼ばれるだけはある…


「まぁ旅もここまでだ。王都に入れたら自由にしても大丈夫だよ」

「うぅ…少し寂しいです…」

「ははは!しばらくは私も王都に滞在するから、会いに来ても大丈夫だよ。私は王都での宿は決めているからね」


 そういって、ロッチさんは宿屋の名前と場所を教えてくれた。


「シンはどうするの?」

「僕は…そうですね。ソラさんと一緒に学園に入ってもいいかもしれませんね」

「ホント!?」

「はい。このままハウンドとして活動してもいいですが、拠点と情報の集まるところはほしいので」

「拠点て…」


 まぁ学園はいろんなところから人が来ているらしいし、情報は集まるかもしれない。正直に言えば、知ってる人が一緒に入学してくれるとアタシとしても嬉しい。


「それに、ソラさんと一緒にいたいですし」

「またシンはそういう冗談を言う…」


 笑顔でシンが言ってきたけどもう慣れた。天然ジゴロとは、きっとシンみたいなのを言うんだろうと割り切ったからだ。


「今は………も……ね」

「ははは!ソラちゃんも手強くなったねぇ!」


 シンが何か呟いたように聞こえたけど、ロッチさんの言葉でかき消されてしまってよく聞こえなかった。


「あの照れやすいソラちゃんが懐かしいよ…」

「そうですね。あの頃のソラさんは、もう戻って来ないんですね」

「いやいや、二人がそうやってからかうからですよ…」


 アタシとしては、二人が揃ってからかってくる方が懐かしく感じますけどね…


 そんなことを言うのはきっと無粋なんだろうと思い、口にはしなかった。けれども、すっかり仲直りしたようで、アタシは嬉しかった。


「さぁ!もう検問だ。いいかい?」

「「はい!」」


 入場検査がいよいよアタシ達の番になった。


「王都に来た目的は?」

「私は行商人です」

「アタシ達はその護衛を受けたハウンドになります」

「そうか。三人とも証明は?」


 ロッチさんはなにやら書類を見せて、アタシとシンはハウンドの証明書を見せた。


 ハウンドって疑われなかったのって新鮮…


「わかった。通ってよし!王都、アズマキアにようこそ!」


 門番さんが笑顔で後ろに行くように促した。門をくぐり、塀の内側へと踏み出すと、高い塀に隠れて見えなかった街並みが姿を表した。


「わぁぁ…!」

「これは凄いですね」

「これがこの国の王都だ!圧巻だろう?」

「「はい!」」


 門から真っ直ぐに伸びた大通りは、レンガで舗装されていて、馬車の通る道と歩行者との道で別れていた。その大通りの左右には、お店がずらりと並んでいて、多くの人で賑わっていた。


「人も…いろんな種族がいるんですね…!」

「あぁ。この国は比較的に種族差別が少ないからね。その中心である王都には、こうして種族も多いんだ」


 人、正確にはホミニス以外の人種が多く見られた。周辺の村や町では、シン以外ほとんど見られなかったけど、入ってすぐに数えられないほどの種族が目についた。


 んー…やっぱりこうして見ると、アタシの前の世界とはかけ離れてるなぁ…


 狼男みたいなのや、顔はほぼ人だけど兎の耳が付いてる人、背が極端に低いおっさん等々。目立つ身体的特徴を持つ人が沢山いた。


 魔法がある時点で理解はしていたけど、こうして目に見えると、ホントにファンタジーだなぁ…


「なんか…こうやっていろんな種族みると、オニってわりとホミニスに近いね」

「そうですね。だからか、普通にしててもバレないんですよね。特徴知ってれば別ですが」

「あー…」


 目の色が違ってても普通はあんまり気にしないだろう。なんたって、こんだけ人種の特徴が違うのだから。


「さて。私の依頼はここまでだ。こっからは、寂しいけど別行動だ」

「はい。ホントにありがとうございました」

「私の方こそ、ありがとう。夜はさっき教えた宿に私はいるし、昼はどこかで商売をしているだろうから、いつでも遊びにおいで」

「はい!アタシ達も学園に入ると思うので、落ち着いたら行きます!」

「あぁ。じゃあまた」

「「はい!」」


 そうして、ロッチさんとアタシ達は別れた。少しだけ寂しいけれど、すぐに会うことは出来る。なら今はやるべきことをやろう。


「さて…じゃあアタシ達はとりあえず、学園に行ってみようか」

「そうですね…と言いたいところですが、場所は知っているんですか?」

「あ…」


 知らない…


「ははは。まぁそしたら今日は夕方ですし、宿でも借りてから探しに行きませんか?街を見るのも兼ねて」

「不甲斐なくてごめん」

「いえ。ソラさんと街を歩くのは楽しいですから」


 全く…ロッチさんがいなくてもそう言うか…


「はいはい。じゃあ適当に安い宿に出発!」

「はい」


 ============


 幸いにも、手頃な宿が取れたから荷物を置いてシンと宿の入口で合流した。


「さって。どう探そうか」

「そうですね…派遣所があれば学園の場所も分かるんじゃないですか?ハウンドを育てる為の所なんですよね?」

「そだね。て言っても、派遣所の場所もわかんないから…とりあえずいつも通り、大通りを見て回ろっか」

「そうですね」


 なんとも行き先不安な方針を立て、アタシとシンは並んで歩き出した。


「んー…流石王都。なんか他の町よりオシャレに見えるね」

「はい。建物がちゃんと計画的に建てられているのがわかりますね」

「アタシの村は、好きな所に好きな向きで建てられる感じだったなぁ…」

「僕のいた村もそんな感じでした。道なんかも剥き出しの土でしたし」

「そうそう。こんなレンガで舗装なんかされてなかったなぁ…まぁそんな村が好きだったけど」


 なんだかこうも作りの違う所に来ると、本当に遠くに来た感じがする。少しだけ故郷を思い出して、懐かしくなった。


「そうですね…僕も…住んでいたところは好きでした」

「そっか。いつか行ってみたいな」

「……是非。その時は案内しますよ」

「ん。ありがと」


 まだ親と確執のあるシンは少しだけ固かったけど、アタシに気を遣ったのか。前向きな言葉を言ってくれた。今はそれだけで充分だ。


 雑談を挟みつつ、目当ての学園か派遣所を探すこと数十分。未だに見つからない。


「広い…」

「歩くだけでは見つかりませんね」


 門からの大通りだけじゃなく、広めの分かれ道なども探したけれどなかなか見つからない。更に言えば、大通りも端まで到達していなかった。


「これ…どっかお店に入って聞いた方がいいかな」

「そうですね。そろそろお腹も空きましたし」

「なら、休憩込みでどっか入ろっか」


 女子のプライドとして口には出さなかったけど、アタシもお腹は空いていた。だからシンから切り出してくれて助かった。


「あそこのお店とかどう?」

「構いませんよ」


 アタシとシンは定食屋、というよりはレストランと言ったほうがしっくりくるようなお店に入った。


「いらっしゃいませ。二名様ですか?」

「はい」

「こちらへどうぞ」


 ウェイトレスに連れられて座席へと着く。店内はファミレスのように座席間が軽く仕切られてるだけの作りだった。


「なんか…オシャレ…」

「そうですね…なのに気軽に入れるような感じなのが不思議ですね」


 アタシとしてはファミレスで慣れているからあまり今まで見た中でという感想だけど、シンとしては定食屋みたいな雰囲気が慣れているからか、不思議に感じるのだろう。


「あの店員さんの服、可愛かったね」

「ソラさんも似合いそうですよね」


 ウェイトレスの服も、ふんわりとしたピンクのワンピースにエプロンを合わせた、どちらかといえばメイドに近いような服装だった。


 コイツ…隙あらば軽口を…だったら…


「へぇ…シンってあぁいう服が好みなんだ。可愛い感じの」

「いえ。ソラさんが着るなら何でも魅力的だと思いますよ」

「くっ…!」


 少しは照れさせてやろうとしたのに…とんだカウンターだよ…!


「はぁ…やめやめ…何食べる?」

「そうですね…」


 アタシはシンを照れさせるのを諦めて一緒にメニューを眺めた。


「あぁ!今日の狩りは入り少なかったなぁ…!」

「店に入ったんだ。おとなしくしろよ」

「そうはいってもさぁ…悔しくね?」


 注文を何にしようか考えていると、騒がしい人達が入ってきた。何だろうと少しだけ怪訝に思い入り口の方を見た。


 あ…れ…?もしかして…


「うるさいぞ。エド」

「はぁ…余裕のある金獅子様と違ってオレはかつかつなんですー!」


 金獅子という名前と、成長していたけど面影がちゃんと残っていることで、アタシの疑念は確信に変わりそうだった。


 まさか…やっぱり…?


「どうしたんですか?ソラさん」

「えっと…」


 シンがアタシの名前を呼んだ声が届いたのか、相手もアタシの方を向き、目が合った。そして、アタシの存在に気付いたのか、その目を見開いた。


「は…?ソラ…?」

「クラウセッド…」


 アタシの名前を呼んだことで完全に確信に変わった。クラウセッド。二年前に村から旅立った幼馴染と呼べるヤツと、早くも再会したのだった。

第45話を読んで頂き、ありがとうございます!


懐かしきクラウセッド君に早速の再会です!

横にいたエド君には次回触れます。

ちょっとの会話で分かるかもしれませんが、無邪気でやんちゃだったクラウセッド君ではないです。

私としては非常に残念ですね。

それでは今回はここまで!


ブックマークして頂いてる皆さん!

そうでない皆さん!

いつも読んで頂き、ありがとうございます!

次回もお付き合い頂ければ至上の幸福です!

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