第44話
こんにちは!
晴です!
前回暗い話だったので少し明るい話を。
私はこの間、友人と遊びに行きました!
ひっさびさに遊んだんですけど、相変わらず不愛想でしたね。
ゲーセンに行ったんですけど、真顔でアニメのフィギュアを乱獲するんですよ。
そしてその足で売りに行くっていうね。
では、本編をどうぞ!
前回のあらすじ
今回のことの成り行きをすり合わせるソラ達。ロッチとシンのそれぞれの思いを聞く。それに対してソラは理解したうえで自分の思いを二人にぶつけた。ソラの言葉を聞き、二人は考え、そして各々の考え出すのだった。そして、それぞれの思いを胸に、次の町へ向かうのだった。
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ロッチさんの故郷から一日かけて、アタシ達は町にたどり着いた。
「おぉ…栄えてる…」
「ははは!ここはもう王都の手前の町だからね。人も多いし、町も栄えているんだよ」
「ということは王都まであと一歩なんですね!ここより栄えた町かぁ…気になるなぁ…」
「ここは今日だけで、明日の朝に出発するよ。そうすれば夕方にはもう王都だ」
「ついに王都ですか…楽しみですね!」
長かったような旅がいよいよ終わる。まぁ言ってしまえば王都も旅の途中みたいなものなんだけど、学校に入れば新生活が始まるから、いったん終わりみたいなものだろう。アタシ達は町の門をくぐり、大通りを歩きだす。
「今日は私が宿代を出すよ。いろいろ迷惑をかけてしまったしね」
「え!?いいんですか!?」
「あぁ。いい宿屋を知っているから、今日はみんなでそこに泊まろう」
「「ありがとうございます!」」
正直、宿代は割といい値段するからこの提案は素直に受け入れた。
「はは。どういたしまして。じゃあ先に宿を取ろうか」
「「はい!」」
そうして、アタシ達は宿に向かって歩き出した。
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「じゃあ、今日はこの後は自由だ。夕飯までには帰ってくるんだよ」
「「はい!」」
宿に記帳したアタシ達は、今日の予定をざっくり決めてから自由時間になった。ロッチさんはどうやら少しだけ商売に行くらしい。
「さてシン、今日はどうする?」
「せっかくですし、町を巡りましょう」
「いいねいいね!シンもわかってきたじゃん!」
「ソラさんのおかげです」
「ふふん!それじゃっ!行こう!!」
アタシとシンは予定ともいえない予定を立てて町に繰り出したのだった。
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「シンはさ、この前もし死んじゃったらさ、妹さんのことはどうするつもりだったの?」
アタシはふと思い出したことを聞いてみた。これからもそうだけど、妹さんを見つける前に死んでしまったら、どうするつもりだったのだろう。
「うー…ん…あまり考えていませんでしたね…」
「はぁ?いいの?それ…?」
「ははは…あまりよくはないですけど…まぁ…何とかなったんじゃないですかね」
「どうして?」
「僕は妹を探してますが、他の人は探してませんし、そもそも妹は自分から飛び出していきましたから」
「え…?」
「本当は妹も探してほしくなんかないと思います。けど…やっぱり家族ですから」
「そっか…家族だもんね…見つかるといいね」
「そうですね…」
しまった…自分から振った話題だけど、暗くなってしまった。話題を変えないと。
そう思うった時、不意においしそうな匂いが漂ってきた。
「あ、あぁ!いい匂い!シンっ!行ってみよ!」
「はい。行きましょう」
アタシは匂いの方に向かって走り出した。シンも、少しだけ苦笑いのような表情を浮かべてからアタシの後ろをついてきた。
「とうちゃーく!!」
「ここから匂いが漂ってきたみたいですね」
アタシ達がついたのは大通りにあった定食屋さん。入り口から覗いてみると、なかなかに繁盛しているようだった。
「これは…期待できる!行くよ!」
「はは…入りましょうか」
「ごめんくださーい!」
「いらっしゃい!!」
アタシ達は店に入ると、元気なおばちゃんの挨拶が返ってきた。
「あら!かわいいお客さんだねぇ!」
「ありがとうございます!」
「可愛い恋人さん同士かな!?いいねぇ…!」
「こ、恋人ではないです!」
「そうですね…まだですね」
シン!シンも乗らないの!
「ははは!照れちゃってぇ!注文はどうするんだい?」
「ホントに違いますっ!んん…えっと…おすすめは何ですか?」
「ウチのおすすめは、魔狼の肉を使った、厚切り焼肉定食だよ!」
魔狼…って魔物だよね?狼系の魔物の総称だけど…
「魔物のお肉が流通してるんですか?」
「あぁ…お嬢ちゃんは離れたとこの出身かい?」
「はい」
「そうかい。なら珍しいかもね!王都が近い村じゃ、魔物の肉の流通が良くなってきてね。これも、例の制度が整ったおかげだよ」
「へぇ…そうなんですか…」
確かに魔物の肉はおいしいものがある。討伐が危険だったからか流通してなかったけど、どうやらハウンドのおかげで狩られる量が増えてきて一般的にも回るようになってきたのだろう。
「じゃあ、それで!」
「僕も同じものを」
「あいよ!ちょっと待ってなね!」
そうして待つこと十数分。
「お待ち!」
「わぁ…!!」
「これは…食べ応えありそうですね」
「ふふふ!そうだろそうだろう!」
出てきたのは見事なステーキ定食。ジュウジュウと音を立てていい匂いが立ち込める。
「この料理はねぇ…なんとあの学園の金獅子も食べていったものなんだよ!そのあとに大型の魔物を倒したようで…そのおかげか、お客も増えてねぇ!」
「ぶっ…!!」
「ソラさん?」
「どうしたんだい?」
「い…いえ…何でも…」
まさかここにアイツも来ていたとは…や、王都に近いから可能性がなくもないけど、まさかピンポイントで…
「いやぁ…噂には聞いていたけど、いい男だったねぇ…!物静かで礼儀正しい子だったよ!」
「ぐっ…!!!えほっ…!えほっ…!!」
「ソラさん!?大丈夫ですか!?」
「だ…大丈夫…」
はぁ!?アイツが物静かで礼儀正しい!!?百歩譲っていい男はいいとして…えっ!?実はアタシの知ってるのと違う人なの!?
おばちゃんはひとしきり喋ったあと、他のお客さんのところに行ってしまった。やっぱり、どう話を聞いてもアタシの知っているやつとは思えなかった。アタシは納得できない思いを抱えたまま、お店を後にした。ちなみにステーキはお世辞抜きにおいしかった。
食べた後は、アタシとシンはひたすらに街をぶらぶらする。
「ソラさん、その…学園の金獅子って方はどんな人なんですか?」
「どうしたの?いきなり」
「いえ…気になったので。教えられないなら構いませんが」
「いや…そんなことないけど…」
シンが他人のことを気にして聞いてくるのが珍しくて、ちょっとだけ驚いた。
「どんなやつか…アタシの知ってるアイツは元気が良くて、いつもアタシに突っかかってくるやつだったよ。それで、強くなるのに貪欲だった」
「強かったんですか?」
「最初はアタシより強くて、でもだんだんアタシが勝つようになってた。でも…アイツが村を出る前の日に勝負したんだけど、その時は…手も足も出なかった」
そう…最後は勝てなかった…だから、アイツが大型の魔物を倒したってのも納得できる。
「そうですか…それは………」
「えっ?なんか言った?」
「いえ。なんでも」
「そう?」
アタシが少し考え事している間にシンがなんか呟いたように聞こえたけど、聞き取れなかった。まぁ、なんでもと言うなら、気にしなくてもいいことなんだろう。
そのあとも町を巡り、アタシ達は宿に帰った。そして次の日の朝。アタシ達はついに王都に向けて出発し、何も問題なくその日の夕方に王都の正門を拝むのだった。
第44話を読んで頂き、ありがとうございます!
第三章、終了です!
前回、長かったって言ったと思いますけど、数えてみると話数は第二章とそんなに変わんないんですよね。
私自身にいろいろあったせいで長く感じただけでしたね。
次回から第四章に入ります!
より面白くなるように頑張りたいですね!
では、今回はここまで!
ブックマークして頂いてる皆さん!
そうでない皆さん!
いつも読んで頂き、ありがとうございます!
第四章もお付き合い頂ければ幸いです!




