第39話
こんにちは!
明日葉晴です!
今週はちょっと里帰りしてました。
俗に言う地方都市ってやつで、実際はただの田舎ですよ。
友人には少し会えたのですが、会えなかった人もいるので少し残念でもあります。
元気にしてるんですかねぇ…
では、本編をどうぞ!
前回のあらすじ
グマン町を離れるソラ達。ソラとシンは世話になった人達に別れを告げた。派遣所の人々と別れを惜しみ、武器屋の人との再会を楽しみに、新たな町へと向かうのだった。
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馬車に揺られ街道を進むアタシ達。魔物との遭遇もないまま夕方までゆったりとした旅となった。
「今日はここで野宿だな」
「了解です!」
「わかりました」
ロッチさんの指示で野宿の準備を進めるアタシ達、日程としては明日も野宿して、次の町に着く予定だ。
「ソラさんって、野宿も嫌がらないんですね」
「えっ?なんで?楽しいじゃん。一人は嫌だけど」
野宿は既に経験済みだ。村を出ると決めてから、お父さんと一度やった。お父さんは徹夜でやったけど、経験の為に警戒する練習として、起きたり寝たりを繰り返したのはちょっと大変だったけど、概ね楽しかった。
「ははは!楽しいか!野宿は男でも嫌がる奴がいるくらいなのにな!」
「えっ?そうなんですか?」
「あぁ!警戒作業が大変だとか、よく寝れないとかあるからな」
「んー…まぁ大変は大変だけど…別に嫌じゃないかな」
「やっぱりソラさんって変わってますね」
「それは馬鹿にしてる?」
「いえ。素敵だと思いますよ」
コイツはまた恥ずかしいことを…
「ひゅー!いつの間に仲良くなったんだか!おじさん、お邪魔かな?」
「そんなのじゃないです!」
おっさんのノリがウザイな!
「と、ソラちゃんは言ってるけど、そこんとこどうかな?シン君」
「仲良くなってなかったんですね。残念です」
「いやっ!違くて!」
「ははっ!冗談ですよ」
んー…!!
「ほほぉ…これは意外にシン君の方が上手なのかな?」
「ロッチさん!」
「ははは!からかうのも止めて飯の準備でもしようか」
「そうですね」
「ーー…!!わかりました!」
この二人…いつか絶対仕返ししてやるんだからっ!
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その夜、アタシ達は二人見張りの一人休憩というローテーションで休むことにした。最初の見張りはアタシとロッチさん。
「なぁソラちゃん、なんでソラちゃんはハウンドになったんだい?」
シンが馬車で仮眠に入ってからしばらくするとロッチさんがそんな質問をしてきた。
なんで…なんでかぁ…
「強くならなきゃいけないから…ですかね」
「今でも充分強いと思うけど?」
「アタシなんてまだまだですよ。お父さんには遠くおよばないし、先生なんて雲の上です」
クラウセッドにも差を付けられてる気がするし…
「ソラちゃんにそう言わせる二人がとても気にはなるけど…なら、騎士って手もあったんじゃないかな?女性の騎士は珍しいけど、ソラちゃんなら充分なれると思うよ?」
なるほど…ハウンドを選んだ理由か…
「んー…そう言われると難しいですけど…騎士が守るのって国じゃないですか。アタシは今その場で困ってる人を助けたいんです。その為にハウンドになって、強くなりたいんです」
騎士には騎士の立場があるけど、アタシは言ってしまえば傭兵だ。誰を助けなきゃいけないとかに縛られない。全部助ける。助けられる。
「助けられなかったらどうするんだい?」
「そんなことは考えません。助けられなかった時を考えて強くなるんじゃなくて、助ける為に強くなるので」
「もし、でいいんだ」
「……わかんないです。でも諦めないと思います。助けられなかった分まで助けるために」
立ち止まれない理由もある。けどそれ以上に、進むことが大事だって知ってるから。
「やっぱりソラちゃんは強いよ…私はダメだな。ここ最近考えてたけど、前を向けないよ…」
「…?どうかしたんですか?」
「どうにも出来ない話さ」
要領得ないなぁ…
「シン君のこと、どう思う?」
沈黙したアタシに気を遣ってか、話題を変える為にロッチさんは強引にそう切り出してきた。
またアタシをからかう気かな?ここは冷静に、他意がないように…
「いい人だと思いますよ?深い意味はないですけど」
と言ってからアタシは後悔した。
これじゃ逆になんかあるように思われるっ!また弄られる!
「そうだよな…そうなんだよなぁ…」
あれ…?
身構えていたアタシに対して意外な反応が返ってきた。
「ホント、どうしたんですか?」
「いや。なんでもないよ。そろそろ交代だ。シン君を起こしてくるよ。ソラちゃんは連続で悪いね」
「アタシがやるって言ったので構わないですよ。その分、休憩多くしてもらいましたし」
「そうかい。ありがとう」
そう言い残し、ロッチさんはシンと交代するために馬車へと入っていった。
なんかロッチさん変だったなぁ…
そんなことを思っていると、シンが来た。さっきまで寝ていたはずだけど、そんなことを感じさせないくらいシャキッとしていた。寝起きいいのがちょっと羨ましい。
「ソラさん、お疲れ様です」
「お疲れー。よく眠れた?」
「はい。ソラさんは眠気大丈夫ですか?」
「ん。平気」
「良ければ眠ってても構いませんよ」
「寝ないよ。それじゃ意味がないでしょ」
「流石ですね」
何が…?
「ソラさんはどうしてハウンドになったんですか?」
「あっはっ!」
アタシは疑問を口にしようとしたら、シンが続けて放った言葉に思わず笑った。
超デジャブっ!!
「どうしたんですか?」
「いや…ロッチさんにも同じこと聞かれたから…」
「あはは…そうなんですか。すみません」
「いやいや、いいよ」
そうして、アタシは同じ話をシンにも喋った。別に隠すことでもない。
「やっぱりソラさんは強いですね」
「あはは…それも言われたよ」
「多分、誰が聞いても同じ感想だと思いますよ」
「そうかなぁ…?」
アタシは皆に支えられてるだけなんだけど…
「アタシよりシンの方がよっぽど強いと思うよ。妹がいなくなったら、そんな冷静じゃいられないと思う。兄弟がいるわけじゃないけど」
「あはは…僕も最初から冷静だったわけじゃないですよ?両親や…その…知り合いと大喧嘩して飛び出して来たんですよ」
「へぇ…喧嘩かぁ…シンでも怒るんだね」
「それは、僕も人ですから」
怒ったシンかぁ…全然イメージが湧かない。
「なんか想像付かないなぁ…シンっていつも冷静で動じない感じ」
「そんなことないですよ…今も、かわいいソラさんと二人でドキドキしてますし」
「お、おう…」
コイツはまたさらっとこういうこと言う…
「そ、そういうことを簡単に言っちゃうから冷静だって言ってんの…」
「でも、本音ですよ」
「それっ!それよくないよっ!」
あぁもう!なんで精神的には年下にこんな動揺してるのよっ!あっ!アタシこういう経験ゼロだった!くそっ!
アタシがあたふたしてるところをシンが穏やかな笑顔で見ていた。それもなんだか意味があるように思えて、段々とアタシは恥ずかしくなってきた。
「あっ!もうあれ…その…交代だからっ!アタシ、ロッチさん起こしてくるねっ!じゃっ!お休み!」
「そうですか、それは残念です。ゆっくり休んで下さいね」
あぁぁ…もうっ!
余裕たっぷりのシンの言葉に、アタシは何も返さずに馬車に乗り込んでロッチさんと交代した。
その後はなかなか寝付けなかったけど、しばらく羊を数えていたらいつの間にか眠っていたのだった。
第39話を読んで頂き、ありがとうございます!
旅してて、焚き火を囲んでのお話って醍醐味ですよね!
焚き火しながら二人きりで話して好感度アップ!
この制度を最初に考えた人は天才ですかね?
まぁ今回はこんなとこです!
ブックマークして頂いてる皆さん、そうでない皆さん!
いつも読んで頂き、ありがとうございます!
次回もお付き合い頂ければ幸いです!




