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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第3章 信じること、他者の事情と理解
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第28話

こんにちは!

明日葉晴です!


私は常々思うことがあります。

美少年というのは本当にいるのでしょうか?

私は基本引きこもりなのでたまにしか外を歩きませんが、それでも美少年というものを見たことがありません。

雑誌とか、写真とかのアイドルはノーカンです。

あれは私の中では二次元のカテゴリなので。


では、本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 遂に誕生日を迎え、村を旅立つことになったソラ。多くの人の笑顔と涙と思いを受け止め、王都へと向かうのであった。


 =============


 村を出て二日目の昼。ガタゴトと商人の馬車に揺られ街道をゆく。

 昨日はナノ町で休息と補給を行った。アタシはその際、衛兵の人やゾーラさんに改めてお礼と謝罪をした。みんな一様に、謝罪はいらない。お礼を言うのはこっちだ。と言ってくれた。けど、アタシなりのけじめだというと、納得したように受け入れてくれた。


 これでよかったんだ。


 謝罪を受け入れてもらったことも、お礼を言われた事にも安心し、アタシの中ではひとまず整理が付いた。


「ソラちゃん!疲れてないかい!?」

「平気です!ロッチさんも魔物が出たらいつでも言ってくださいね!」

「あいよー!」


 アタシを王都まで送ってくれるのは時々村に来てくれる行商人のロッチさん。アタシを王都まで連れて行く代わりに、護衛として馬車に乗せてもらっている。

 時々雑談を交わしつつ、昨日と今日でいくらか仲良くなった。行商人だからか、話し上手で聞き上手。おまけに愛想がいい、中肉中背のおっちゃんだ。


 今まで魔物の戦闘回数は一回。平和ねー…


 昨日はゴブリンが三匹出ただけで問題はなかった。


 王都までこうであればいいんだけどなー…


「ソラちゃん!ちょっと来てくれるかい!?」


 しかし現実は厳しいもので、さっきまでのんびりした口調だったロッチさんが、慌てた様子で叫んできた。


「はいっ!今行きますっ!」


 アタシはすぐに返答し、荷物の合間を駆けて操車席に移った。


「あれを見てくれるかい!?」

「えっとー…わっ!結構いっぱい…」


 ロッチさんが指を指した方を向くと十個ほどの影が遠くで動いているのが分かった。一つの影は他の影の間と跳ぶように動いていた。


 誰かが戦っている…?


「ロッチさんはここで待っていてください!アタシ、行ってきます!」

「わかった!気を付けるんだよ!」

「はいっ!…“ウィンド”!」


 アタシは操車席から飛び出し、魔法で加速して戦闘場所まで一気に距離を詰める。


「大丈夫ですかっ!?」


 アタシが声を掛けると、一度大きく後退して魔物の群れから距離を置いた。数を数えると十三匹。五匹ほど倒れているから、二十近くの魔物を一人で相手していた様だ。


「手伝います!アタシは右半分を!」

「助かります!なら僕は左を!」


 声からすると男の子?


 そんな考察を確認せず、アタシは戦っていた人の隣に立つと一声かけて分担を決め、同時に群れに突っ込む。群れには狼っぽいのや、鹿っぽいのなど、動物系の魔物の群れのようだ。


「はぁあっ!」

「やっ!!」


 あれ?アタシより掛け声可愛くない?


 そんなちょっとした敗北感を抱きつつ、魔物を切斬ったり焼いたりしていく。


「せいっ!……“ファイア”!」


 魔物の間をする抜ける様に駆け、右は剣を振って魔物の首をはね、左は魔法を放ち、効率よく魔物にダメージを与え、減らしていく。


 なんだかんだで魔物との戦いは慣れたなー…


 実際、初めて魔物と戦った時は正直怯えた。生き物を斬る感触は、今の剣になって感触が伝わらなくなった今でも忘れていない。斬った後はしばらく気分が悪くなったりもした。


「っと。“アース”!」


 ぼんやりと考え事をしていたら猪っぽいのが突っ込んできたから、地面を隆起させ回避。ついでにそのままぶつかってもらい、怯んだところを横に一閃。


「よっ…とぉ。これで終わりかな?」


 戦いからしばらくして、アタシは最後の魔物を切り伏せると、反対側でもちょうど一息つく声が聞こえてきた。


「お疲れ様。無事ですか?」

「はい。ご助力、ありがとうございます」


 改めて見ると、深緑の肩くらいまでの髪に、左目が髪と同じ深緑、右目が水色の目をした、顔立ちの良いおとなしそうな男の子…だと思う。多分。


 綺麗な顔に綺麗な目…


 顔に注目したあと目線を下げると、同じ位の身長の華奢な体には不釣り合いな、片手で振るうには大きめの二本の剣が両手に握られていた。


「とりあえず、馬車を待たせているのでそっちに移動しましょう」

「いいんですか?」

「聞いてみますが、多分大丈夫です。いい方なので」

「では…お言葉に甘えて」


 そう言って、アタシと男の子?は馬車まで移動したのだった。


 =============


「改めまして、僕はシン。王都に向かう途中でした。助けて頂いてありがとうございます」


 名前を名乗りお辞儀するシン君。育ちがいいのが何となくわかる。


「アタシはソラ。ハウンドです。この方はロッチさん。行商人で、王都までアタシを連れてってもらう契約です」

「ロッチだ。よろしくな!」

「はい。こちらこそ」


 やわらかい笑みを浮かべて返答するシン君。そのシン君を興味深そうな目でロッチさんが観察し始めた。


「…ところでお前さん、シン君と言ったか…その目、オニじゃないかい?」


 値踏みを終えたように右手を顎に添えると、ロッチさんが疑い半分と言った様子でシン君に質問する。と言うか…


 オニって…オニ!?


「はい。確かに僕はオニです。この目は種族特有ですから、知っていればわかりますね。知ってる方は少ないと思いますが」


 アタシの内心の驚きを置いてきぼりにして、シン君がロッチさんの質問を肯定した。そしてその色違いの目は、何かを見定めるような雰囲気を放っていた。


 確かに種族固有ならわかりやすい。知っていれば。アタシはオニがいることは知っていたけど、目の色が違うのは知らなかった。


「いやね、行商人をやってるといろんな情報が仕入れられんのさ。知ってたのもたまたまだよ」

「へぇ…ロッチさん、後で色んな種族について聞いていいですか?」

「おうよ!なんでも聞いていいぞ!」


 どんな種族がいるかワクワクだ。これで道中の楽しみが増えた。


「でだ、シン君。王都まで行くんだろ?ついでに乗ってくかい?」

「いいんですか?」

「まっ。ここであったのもなんかの縁だろ。ただし、飯と宿は自分持ちな。それはソラちゃんも同じ条件だからよ」

「構いません!ありがとうございます!」

「よかったね」

「はい!」


 シン君の目からは見定めるような雰囲気が消え、純粋に馬車に乗れることを喜んでいるように見えた。アタシとしても、同世代の知り合いがいるのは嬉しい。別にロッチさんが嫌なわけじゃないけれど。


 そうして新たにオニのシン君を加えて、王都への旅が再開されるのだった。

第28話を読んで頂き、ホントにありがとうございます!


ショタのオニっ子の登場ですっ!!

細かい設定は次回で。

最初はロリエルフと迷ったんですけど、ショタオニにしました。

というわけでロリエルフの登場はまた追々。

で。

今回の第三章はソラちゃん、シン君、ロッチさんの三人がメインです。

一応増やす予定はないですが、私の場合、気付いたら増えていることがあるので…

シン君の立場は想像つくかもしれませんが、ロッチさんはロッチさんで、色々おいしい役にしていく予定です!

それでは今回はこの辺で。


ブックマークして頂いてる皆さんも、そうでない方々も、いつも読んで頂きありがとうございます!

次回もお付き合い頂ければ幸いです!

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