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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第3章 信じること、他者の事情と理解
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第27話

こんにちは!

明日葉晴ですっ!


今回から第三章です!

ついに王都に向かう訳ですが、第三章では王都に向かうまでが第三章です。

なんか気持ちが昂って、第三章を連呼しちゃいますね。

さて、今回は第三章の導入部ということで短めになります。


では、第三章初回本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 ビルケンから剣を受け取ったソラ。さっそく剣の性能を試すことにする。その中で、バウゼルより教えてもらった技を披露するが、それに対しトーマが嫉妬し、バウゼルから盗んだ技を披露し技量の差を見せつけるのだった。


 ===========


 時間が経つのは早く、アタシの十二歳の誕生日、つまり旅立つ日がやってきた。いつ旅立つかはちょっと揉めたけど、結局アタシの誕生日ということになった。


「おはよ。お母さん」

「おはよう、ソラ。よく眠れた?」

「うん。どこも体調もバッチリ」

「そう。ならご飯にしましょ?」

「うん!」


 何気無い朝。いつもと変わらない朝を迎えてるのがきっとお母さんの凄いところだと思う。


「はい。じゃあご飯よ」

「わー…い?お母さん、朝から豪勢だね」

「だってソラ、今日行くでしょ?夜はお祝い出来ないから、朝にと思って」

「なるほど…」


 訂正、変わらなくはなかった。めっちゃ豪勢だった。


「アタシ…こんなに食べられないよ?」

「残ったら夜にお父さんと食べるから大丈夫よ。ソラの誕生日を一緒に祝えなかったことを、悔しがらせてあげるわ」

「あはは…ごめん」


 これはお父さんへの意地悪と見せ掛けてアタシへの攻撃だ。誕生日に旅立つのを誰より反対してたのはお母さん。それを感じ取れないほどアタシ達の関係は浅くない。


「ふふっ。許してあげましょう」

「ありがとう」

「だから、たまには帰ってくるのよ?」

「うん。絶対」

「約束ね。じゃあいただきましょう」

「うん。いただきます」


 そうしてアタシはもうしばらくは食べられないだろう、お母さんの手料理をお腹一杯になるまで食べた。



 ===========


 昼。アタシは商人の馬車に一緒に乗せてもらい、王都に向かうことになっている。そして、二ヶ月前の時と同様に多くの人が見送りに来てくれた。


「ソラさん。あなたに神のご加護がありますように」

「マリン司祭。アタシ強くなってきます。マリン司祭から教わった事をちゃんと活かして」

「ソラさんならきっと出来るわ。応援していますね」

「はいっ!」


 マリン司祭には魔法面でかなりお世話になった。初級以外使えない、不出来な教え子だったアタシに、それでも色々なことを教えてくれた。


「ソラさん。自分の道を決めたんですね」

「先生…アタシ、結局先生に勝てませんでした」

「ははは。まだまだ若い人には負けられませんよ。私は教えられることは全て教えました。今度は自分で強くなって、私を越えて見てください」

「はいっ!」


 先生には剣術を教えてもらった。それだけじゃなく、今まで誰にも教えなかった剣技まで教えてくれた。これはアタシの誇りだ。


「ぞ…ゾラざんぅぅ…わだじぃ…」

「ティトリさん…泣かないで下さいよ…」

「だっで…」

「帰って来ますから、その時またお話しましょう」

「はいぃ…」


 ティトリさんとは短かったけど、いっぱいお話した。派遣所では一番仲良し。


「おいティトリ!泣いてんな!」

「どっちが歳上かわかんねぇぞー!」


 派遣所の他の職員さんがそう言った時笑いが起きた。他の人にも本当にお世話になった。


「おう!ソラの嬢ちゃん!」

「ビルケンさん」

「剣を大事にしろよ!」

「もちろんです!」

「ならよし!気張ってけ!」


 つい最近知り合ったばかりだけど、ビルケンさんにもお世話になった。剣は大事な宝物だ。


 その他にも、道場の子達、衛兵さんなど、村の皆が来てくれた。


「「ソラ」」

「お母さん、お父さん…」


 二人を見たとき、今まで笑顔を保ってたのに途端に崩れそうになった。


「ソラ、私はソラが元気でいてくれるだけで、嬉しいからね。辛くなったら、いつでも戻ってきなさい。ここがソラの産まれた村で、家なんだから」

「うん…お母さん…アタシ、約束守るよ…」


 アタシがそう言うと、お母さんは満足したように微笑んで、一歩下がった。するとお父さんが前に出てくる。


「ソラ、焦らなくていい。ソラは時々落ち着きがないからな。それは気を付けるんだぞ。迷っても、立ち止まったり、周りを頼っていいんだ。ソラは一人じゃない」

「うん…アタシ、強くなってくるね。お父さん」


 お父さんはそれを聞き届けると、お母さんと並んだ。


「「ソラ、行ってらっしゃい」」

「行ってきますっ!」


 お父さんとお母さんは合図もせず同時にそう言って、アタシはそれに応えた。

 そのあと、周囲からも行ってらっしゃいの声が聞こえてきて、馬車は発車したのだった。

29話を読んで頂き、誠にありがとうございますっ!


村から出るまでが今回のお話でした!

という訳で、色々な人とお別れしたわけですが…

別れがあるということは…?

まぁ当然、アレがありますよね!

では、今回はここまでっ!


いつも読んで頂いてる皆さん、ブックマークして頂いてる方もそうでない方も、いつもありがとうございます。

次回もお付き合い頂けると幸いです。

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