第24話
こんにちは!
明日葉晴です!
私は小説を書くのが好きというより、創作活動全般が好きということがわかりました。
今は絵を練習中です。
上手くなったら、私のイメージのソラちゃんとか描きたいですね。
では、本編をどうぞ!
前回のあらすじ
魔物の騒動に対して自分なりの決着をしたソラ。そのことでトーマとリンナに対して謝罪をし、父と母の愛を再確認する。そして、自らの道として、強くなるために学校に行く事を表明した。そのことに対して、トーマから剣を贈られることになり、鍛冶屋で剣を作ることになる。
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アタシの剣を作る事が決定した為、早速奥に行こうとしたビルケンさん。しかし、何を思ったのか、戻ってきてアタシの顔を覗きこんだ。
「えっと…なんでしょう…?」
「ん!?いやぁなぁ!嬢ちゃんもしかして魔法適正は全部か!?」
「えっと…はい」
なんでわかったんだろ…?
「ほぉ!ちょっと試してぇ事があんだがいいか!?」
「はい…なんですか?」
「ちょっと待ってな!」
アタシの疑問をよそに、ビルケンさんは奥に入って行った。そしてすぐに石みたいなのを持って戻ってきた。
「ちょっとこれを持って見てくんねぇか!?」
「はい…」
何も説明のないまま石、というか鉄?みたいなのを渡された。
「え?えっ!?なんですかこれ!?」
「ほほぉ!もしかしてと思ったがそうか!」
アタシが鉄を持った途端、鉄は消えて見えなくなり、重さも何も感じなくなった。触っている感触もなく、握ろうとすると、何も感じないのにそれ以上指が動かないという、何とも不思議な感覚だ。
「そいつぁ属性鋼つってな!さわった人の魔法適正によって感じ方が違ぇんだ!」
「なにこれ怖い!手がこれ以上握れないからなんかあるってわかるのに、何も感じない!怖い!」
「ガハハハッ!オレもその反応を見るのは初めてだ!ちょいと貸してみ!おい!トーマの坊主!持ってみろ!」
そういうと、ビルケンさんはお父さんに属性鋼を放り投げた。
「えっ!?はいっ!……っと。あっつ!」
お父さんは受け取ってからすぐに属性鋼を落とした。
あつい…?
「ガハハハッ!そんな風に人によって違ぇのよ!持ったソイツの適正が一番強ぇのに反応してな!それは適正の高さによっても違ぇ!トーマの坊主は火の適正が高ぇってことだな!」
なるほど、お父さんは火と土の適正があるって言ってた。で、火の適正の方が高いから熱く感じたってことか。
「えっと…じゃあアタシは何の適正が高いんでしょう?」
アタシは素直に疑問を言った。
「嬢ちゃんはな!全属性の適正が等分だな!」
なんだそれは!ありなのか!?
「稀に複数持ってる適正が等分って事がある!その場合は二つの反応が出るんだがなぁ!逆属性が等分の場合はその反応が消えんだ!」
「逆?」
「あぁ!火属性は熱く!水属性は冷たい!風属性は軽く!土属性は重い!」
つまり…火と水だと温度が消えて、風と土だと重さが消える。か。
「じゃあ、無、光、闇はどうなるんですか?」
「光だと光る!闇だと暗くなる!無はただの鉄の塊にしか感じねぇ!」
光と闇が等分で見えなくなるのかな?なら感触は?
「感触が消えるのはどうしてなんですか?」
「知らん!が!光闇無の三属性のうち無ともう一つが等分だと感触が消えることは分かってる!」
そんな堂々と…
「まぁ長々説明したが!今はどうでもいい!オラァこいつを使ってソラの嬢ちゃんにおもしれぇ剣を作ってやるよ!」
これを使って…まさか!
「もしかして、見えない剣とか!?」
「剣が見えなかったら間合いがわかんねぇだろうが…」
待って。今までめっちゃテンション高かったのにいきなり凄い落ち着かれたんだけど…
「でもまっ!当たらずしも遠からずってところだ!どんなんかは楽しみにしててくれや!ガハハハッ!」
復活早っ!まぁ作って貰えるなら待とう。正直楽しみだ。
「お願いします!」
「おう!最高のもん作ってやる!出来上がりは一月ってとこだ!そしたら来てくれ!」
「はいっ!」
かくして、アタシの剣が作られることになった。出来上がりが楽しみだ。
「あっ。今度お父さんの話聞かせて下さい」
「おうよ!」
「ソラ!?」
楽しみが増えた。
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アタシは鍛冶屋を出た後、お父さんと別れて派遣所に行くことにした。
「ティトリさーん!」
「あっ!ソラさん!」
受け付けで暇そうにしていたティトリさんが一気に目を見開き、カウンターを飛び越えてアタシのところに走ってきた。
ティトリさん、意外と運動神経いいな…
「ソラさんっ!お久しぶりですっ!無事で何よりですっ!」
アタシのところに来るやいなや、アタシを抱き締めた。
「てぃ、ティトリさん…苦しいです…」
「あっ!すいません。つい…」
力もなかなか強いなぁ…
「いえ…心配をお掛けしました」
「本当ですよっ!私、心配で心配で!帰って来てた時元気がないって聞きましたし…」
「あー…すいません。ちょっと自分の力不足に落ち込んでました。でも、今はほぼ大丈夫です」
あー…本当に心配されてたんだなぁ…
「本当ですね?怪我とかもないですね?」
「大丈夫です。怪我に関してはかすり傷もないです」
「激しい戦闘で負傷者多数って聞いたので、それはそれで凄いですね…」
今日は会う人のテンションの上下が凄いなぁ…
「あ、いえ…後方だったので…」
「え?でも町を襲った魔物の大群を一人で瞬時に殲滅した上に、大型の魔物を原形が無くなるまで木端微塵にしたとか…」
誰よ!?そんな話盛ったの!
「それは話盛られてます!」
「盛られてるってことは全くの間違いではないんですね…」
墓穴掘ったー!
「いえ…あの…」
「いいんですよ。ソラさんが無事なら」
「ティトリさん…」
「それに、話が凄いように盛られてるってことは、それだけソラさんが頑張った証です。皆さん、それだけソラさんを、良くやった。って言ってるんですよ」
そっか…アタシ…頑張ったって思われてるのか…良かった…
「はい…ありがとう…ございます…」
「はい。では、今回の報酬をお渡ししますね。こちらへ」
「あ、はい」
そう言われていつものカウンターへ。今度はティトリさんはちゃんと回り込んでアタシの対面に座った。
そっか。一応仕事として行ったのか。忘れてた。
「では、こちらが今回の報酬です」
「ありがとうございます」
そう言ってそこそこの金額を渡される。
でも…アタシが町を壊したようなものだしな…
「あの…このお金は町の復興に充てて貰えませんか?」
アタシがそう言うと、ティトリさんは少し驚いたような顔をした後、納得した風な顔をして報酬を引っ込めた。
「わかりました。上にはそう言って、確実にナノ町に渡します」
「お願いします」
アタシはそれで終わりかと思ったけど、報酬を引っ込めたティトリさんはすぐに悪戯っぽい笑顔をした。
「では次に、今回別途で特別な報酬が出てます」
別途で…?
「いえ、あの…それも復興充てて下さい」
「ダメです。これは絶対にお渡ししないとダメなんです」
アタシはそれも遠慮したくて言ったけど、ティトリさんは笑ったまま断った。
「では、受け取って下さい」
有無を言わせないようにティトリさんがカウンターの下から取り出したのは、木箱だった。
「これは…?」
「開けて見てください」
笑顔のままのティトリさんに促されて木箱を開けた。
「これって…」
「はい。丁度今日届いた、ソラさんにだけ渡される、ソラさんの為の報酬です」
木箱に入っていたのは数枚の手紙だった。内容を見ると…
『ソラちゃん。助けてくれてありがとう。またおいで。美味しいお菓子をまた食べにきなよ』
『ソラ殿のお陰でこの度は被害を最小限に出来たと思う。帰郷の際、ろくに感謝を言えず申し訳ない』
「ゾーラさん…隊長さん…」
『ニィガ村のハウンド、ソラさんへ。魔物に襲われていた時、助けて頂いてありがとうございます。あの時はお礼も言い切れずに行ってしまわれたので、後で誰だったかを町の衛兵の方に聞いて調べ、ニィガ村のハウンドのソラという名前だと知りました。お手紙でのお礼で申し訳ございませんが、深く感謝してます』
あの時助けた人…手紙が二枚目もある…
『町の衛兵の方にソラさんのことを尋ねている時、皆さんは瞬時にソラさんだと言っていました。そして一様に凄い人だと、ソラさんの活躍を語っていました。私はお腹にいる子供に、そんな凄い方に助けられた事をちゃんと伝えようと思います。本当に、私と、私の子供を助けて頂き、ありがとうございます』
あの人…赤ちゃんがいたんだ…衛兵の人達も…アタシを…そんなに…
他にも、町の衛兵の人や同じ班にいた人からも同じような手紙が届いていた。
「報酬、受け取って頂けますね?」
「はぃ…はい…確かに…確かに受け取りました…!」
一枚一枚丁寧に木箱に戻し、アタシは今までで一番嬉しい報酬を受け取った。
第24話を読んで頂き、誠にありがとうございます。
人の言葉は、自分の受け入れる体制が整っていないとなかなか聞けないですよね。
っと、今回は新たな設定説明兼、ちょっと感動回です。私的には。
最初属性鋼の設定を思い付いた時、刃の見えない剣っていうロマン武装を真っ先に思い付いたんですよ。
けど、これを使いこなすと本気でタイトル変える事件なので止めました。
ちなみにおやっさんの反応は、私の友人Aの反応をそのまま反映してます。
冷めてるんですよ。全体的に。
良くないですか?見えない剣。
では、ブックマークして頂いてる皆さんもその他の皆さんもありがとうございます!
引き続き、お付き合い頂ければ幸いです!




