第18話
こんにちは!
明日葉晴です!
私は物語が好きです。
なので小説や漫画に限らず、ゲームでも物語があるものをよく好んでやります。
ぶっちゃけ、乙女ゲーもギャルゲーもやります。
では、本編をどうぞ!
前回のあらすじ
ナノ町の衛兵と顔合わせに来たソラ達一団は駐屯所に行く。互いの力量を図るために模擬戦を行うこととなったが、一番若い者同士と言うことで初戦にソラが選ばれる。相手のガンドは好戦的で自信家だったが追い詰められ、魔法を使用したのだった。
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さて、ガンドさんは魔法を使用。手加減する気はなし。やられると怪我じゃ済まないよなぁ…。よし。
「来てみなさいよ!」
「嘗めんなぁ!」
さっきより明らかに上がった速度で突っ込んできた。でも…
「先生より…クラウセッドよりも遅い…」
アタシは特に気にすることなく、ガンドさんの縦切りを避けた。
ズガァァン!!
避けられた剣は勢いそのまま地面へ突き刺さり、大きな音とともに地面をへこませた。
こっわ…力が尋常じゃなく上がってるみたいね…防御はもう無理かなぁ…
「はははっ!どうだっ!ビビったかっ!もう泣いても許してやんねぇからなっ!」
避けられたことはいいのか。とも思ったけど、ちょっとビビったのは確かだからそこは黙っておくことにした。
「おら行くぞっ!」
ガンドさんは黙ったままのアタシを怖気づいたと思ったのか、連続で攻撃を仕掛けてきた。
「おらっ!おらっ!おらっ!おらぁあ!」
うん。全部避けられるな。
アタシは平気な顔でガンドさんの猛攻?を避ける。だけど、ガンドさんは避けられてること自体は気にしてないみたいだった。
まぁ一撃でも当たればただじゃ済まないだろうしなぁ…
「どうしたぁ!?さっきまでの威勢はぁ!避けんので精一杯かよぉ!?」
煽りがうっさいなぁ…このままバカにされるのもムカつくし、アタシも魔法を使おう。
そう思って大きく飛び下がり、距離を取る。そして…
「“ウィンド”」
初級の風の魔法で加速して一瞬で距離を戻した。
「ははっ!とんで火に入る…」
「“ウィンド”」
アタシはもう一度魔法を唱えて、急転換した。ガンドさんが思いっきり空振りしたとこに一撃。
「うっ!」
「“ウィンド”…“ウィンド”…“ウィンド”」
加速と一撃を繰り返し行い、縦横無尽に動き回る。この前お父さんとの勝負で使った戦法。ここだと先にガンドさんが地形を壊したから遠慮なくやらせてもらう。
魔法も先に使ったのは向こうだし、今更だよね。
もう何回十回重ねたかわからない加速の中、最初の方はうめき声が聞こえてたけど、段々と何も言わなくなってきた。
やばっ!やり過ぎた?
アタシは動きを止めて離れる。するとガンドさんはよろよろと動き出した。
まだ動こうとしますかぁ…
「ぜ、全然効いてねぇし…」
「「強がってる…!」」
その状態で強がるってなかなかタフだね…
「ガンド…そろそろ終わりに…」
「止めないで下さい隊長…!このまま嘗められっぱなしは絶対嫌です…」
いやぁ、結構本気の攻撃だから嘗めてはないんだけど…
「クソォォォ!」
ガンドさんが明らかによろよろの足取りで突っ込んできた。可哀想だから一撃食らってもいい気もするけど、相手から売ってきた喧嘩だし、もう終わらせようとも思った。けど。
もうボロボロだし、殴るのもなぁ…
「“ウィンド”」
と言うことで初級の風の魔法を唱える。今度は加速に使うんじゃなく、相手を押さえる形で。
ブォワァァ!
「ぶっ!」
ちょっと気合いが入り過ぎたのか、思ったより強い風が起き、ガンドさんが潰れるように倒れた。そして気絶したのか、そのまま起き上がらなかった。
あー…やっちゃった…
向こうの隊長さんが駆け寄り、状態を確認。どうやら生きてはいるようだった。良かった、良かった。
「し、勝者。ソラ…さん」
かくして、顔合わせの模擬戦の第一回戦が終わった。村のおっちゃん達が大喜びする中、町の衛兵さん達はだいぶ引いていた。
その後も模擬戦をしたけど、隊長さん以外誰もアタシの相手をしてくれなかった。
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その日の夜。ニィガ村から来た応援組とナノ町の衛兵さん達とで宴会になった。模擬戦でお互いの実力がわかって、だいぶ打ち解けたみたいだ。
例のごとくアタシは、おっちゃん達に囲まれていた。
「ソラちゃんはその歳でつえぇのな!」
「そうだぞ?ソラちゃんは期待の星だかんな!」
え?いつから?
「そうか!そうか!まぁこんだけ強けりゃ、そりゃ期待もされるわ!」
「聞けばそっちの隊長殿の娘だってな?つえぇわけだ!」
「いやぁ…アタシなんてまだまだですよ…」
「くぅ!強くて謙虚!おまけに可愛い!将来有望じゃねぇか!」
いやぁ…謙遜とかじゃなくてホントに思ってることなんだけどな…
そこからお見合いの話になった。この世界の人達は気が早いよ。アタシは嫌気が差したからその場から適当に断りを入れて離れることにした。
「静かなとこ行こっと」
宴会してる場所から少し離れて行くとガンドさんがいた。人の気配に気付いたのかガンドさんもアタシを見た。そして、ばつの悪そうな顔をする。
「ちっ…」
「ちょっ…!いきなり舌打ちはないでしょ!」
「るっせぇ。ボコボコにした本人を受け入れるわけねぇだろ」
「それは…悪かったけど…アンタが先に吹っ掛けてきたでしょ」
「ガキの相手をさせられるってなったら腹も立つに決まってんだろ」
「ガキじゃない。アタシは十一歳よ」
「充分ガキじゃねぇか。オレは歳上だぞ。敬えよ」
「嫌よ。尊敬出来ないもの」
「んだと?」
「なによ?」
「「ふん!」」
どうやらアタシとガンドさんは相性がよろしくないみたいだ。仲良くなれそうにもない。
そんな感じで初の顔合わせの日を過ごしていった。
18話を読んで頂き、感謝感激雨霰です!
想像以上にガンドさんのキャラが仕上がってしまいました。
本格的にレギュラー化を迷いますね。
では、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。




