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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第2章 進むべき道、アタシの意志
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第17話

こんにちは!

明日葉晴です!


前回RPGについて話しましたが、私は割りとゲームをします。

それこそ、はまると何時間も続けてしまうくらいに。

その度に、どうすれば自制できるか考えるのですが、なかなかいい案が浮かんで来ません。

皆さんはどうやって自制心を育ててるのでしょうね。


それはさておき、本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 町に到着したソラ。自由時間になった為、自分の故郷以外のところを初めて探索することにする。自分の故郷との違いを感じつつ、散歩を楽しんでいると突如声を掛けられる。迷子に間違えられた為、間違いを正そうとした時、ひったくりが起きそれを撃退。無事に誤解は解けたのであった。


 ======


 町に到着した翌日。アタシ達応援組は、町の衛兵達の詰め所に行き、顔合わせをすることになった。町の衛兵達は整列して、以前応援に来た隊長さんが一歩前に出たところで待っていた。


「今回は早くから応援に来ていただきありがとうございます」

「いえ、こちらも以前来て頂いたので当然のことです」


 町の隊長さんに対して、お父さんが代表して答える。周りを見ると村の人達も当然だというように頷いていた。もちろんアタシも同じ気持ちだ。


「そう言って頂けるとありがたいです。では、本日は顔合わせも兼ねて、合同で訓練に参加していただければと思います」

「そうですね。お互いの実力が分からなければ連携も取り辛いでしょうし。方法はどうしますか?」


 訓練についての話は昨日の段階で聞いていた。アタシとしては、村の外の人の実力が分かるから少しワクワクしていた。


「普段の基礎訓練ではわからないこともあるでしょうし、実戦形式で軽くて合わせでもしましょう」

「分かりました。じゃあ順番を決めましょうか」


 というわけでお父さんが戻ってきた。そしておもむろにアタシを見ると少しいたずらっぽい顔をした。


「じゃっ、最初はソラにしようか」

「ふぁっ!?」


 思わず変な声が出てしまった…いきなりアタシですかお父さん!?


「おお!そりゃいい!ソラちゃん行きなよ!」

「そうだなぁ。実力もあるし、向こうに嘗められない為にはもってこいか」


 嘗められない為って…なんでそんな好戦的?


 意外な提案に、これまた意外にノリノリなおっちゃん達。向こうからしたらこっちが嘗めてるように思われると思う。


「こちらは私の娘が先方で出ます。そちらは?」


 不安に思うアタシをよそにお父さんは宣言する。


「なるほど…彼女が…ではこちらも一番若いものにしましょう。おい、ガンドっ!任せたぞっ!」


 呼びかけで出てきたのは若い兵だった。体格もよく、自身に満ち溢れているのが傍目にもわかった。


「オレですか?相手は…ってガキじゃないですか。バカにしてんですか?」


 一応敬語だけど、どこか嘗めた態度だ。なんか腹立つ。相手がどんな実力かは知らないけど、ボコろう。


「バカにはしてない。彼女もちゃんと実力がある」

「えぇ…泣いても知らないですよ?」

「隊長…いいんですか?ガンドに行かせても、我が隊でも実力はある方ですが…」

「大丈夫だ。たまには痛い目を見た方がいいだろう」

「は、はぁ…」


 なんかちょっともめてるみたいだけどまとまったみたいだった。それはさておき…


「おいおい、アイツ、ソラちゃん嘗めてんぞ」

「むかつくな、俺が代わりにやっちまおうか」


 うちのおっちゃん達好戦的過ぎない?


「おじさん達、落ち着いてください。アタシがやります」


 あ、アタシも大概だった。思わず本音が出てしまった。


「ははは!確かにソラちゃんがやった方がいいか!」

「よし!かまして来いっ!」

「はいっ!」


 というわけでアタシは用意された立会場に進んだ。


「ソラ、怪我しないように」

「分かってる」

「怪我もさせないように」

「…多分」


 お父さんも心配の方向が相手に向いていた。娘もちゃんと心配しようよ…


 そんなこんなでガンドさんと向かい合った。


「ったく…なんでオレがこんなガキと…先に言っとくけど泣いても知んねぇぞ」


 おー…完全に嘗めてる…ここは大人の対応で…


「うるさい。今謝っても許さないからね!泣くのはアンタよっ!」


 ダメだったぁ…


 後ろでおじさん達が笑ってるし、ガンドさんの後ろでは衛兵さん達が驚いていた。


「はぁ!?んだと!?てめぇ泣かす!」

「やってみなさいよ!始めてください!」

「はっ…始めっ!」


 アタシ達の勢いに押され咄嗟にといった様子で合図が出された。

 それと同時に両者が間合いを詰める。


「「せぇいっ!」」


 ガコンッ!


 互いの木剣が強く打ち合い、剣を通して衝撃が伝わった。


「くっ!」

「さっきまでの威勢はどうしたぁ!?」


 拮抗したのも一瞬。子供で女子という条件で競り合いではアタシにかなり分があった。


 まぁそれはわかってたけど、腹が立ってたから競り合ってみただけ。ここからはアタシのやり方で泣かす…


 そう割り切って相手の剣を一旦流し、弾いた。


「うおっ!」

「…っしぃっ!」


 一度距離を取ってから、再度一瞬で距離を詰める。ガンドさんはアタシに弾かれたことに動揺したのか、体勢を直すのが遅れていた。


「もらったぁ!」

「つぅっ!」


 速度の乗った横払いをしたけど、ギリギリのところで防がれる。ただ、少し手応えがあったから完全には防げてないと思う。


「ソラちゃんいけいけ!」

「そんなヤツぶっとばせぃ!」


 後ろではおっちゃん達が野次を飛ばしてた。ちょっとうるさい。


「クソガキが…図に乗ってんじゃねぇぞ…」

「今まで図に乗ってたのはアンタの方でしょ?ちょっと強いからって人を見下しすぎ」

「クソがぁ!」


 ガンドさんはアタシに向かって突っ込んできた。怒りに任せてるように見えるけど隙が無い。意外と冷静なのか、それとも才能か。


 まぁ…速くないかな。


 正直な話、先生の速度に慣れたアタシにしてみれば大体の人が遅く感じる。それこそ魔法さえ使われなければよっぽどじゃない限りは見切れると思う。


「ほいっ」

「なっ!」

「やっ!」

「っつ…!」


 突進からの縦切りを回避して、アタシは容赦なく脇腹に剣を叩き込んだ。加減はしたけど直撃した。


 これで倒れ…ないかぁ…


 見た目通り丈夫だったみたいで、ガンドさんは少しふらついたものの、倒れずに剣を構え直した。


「クソっ…あったま来た…本気でやってやらぁ…」


 それは俗にいうフラグじゃなかろうか?


 ガンドさんは息を吸い込み、集中した。ここで攻撃しないのはお約束だと思うので待ってみた。本気ってのも見てみたいし。


「“セルフパワード”、“フィジカルブースト”」


 まさかの魔法使用ですか!?もう訓練じゃなくない!?本気じゃん!あ、本気なのか…


 ガンドさんはにやりと笑ってアタシを見た。怖いです。てかキモイです。


「おいガンドっ!」


 向こうの隊長さんも流石に焦ったのか、声を掛けた。


「止めんなっ!こんなガキにやられっぱなしでいられっかっ!」

「トーマ殿っ!」


 隊長さんはお父さんに問いかける。


 隊長さんは力ずくで止めないの…?


 お父さんは特に気にした様子もなくアタシを見た。


「ソラ、どうする?」

「大丈夫。やる」

「怪我させるなよ」


 だからお父さんはアタシを心配しようよ…まぁ多分必要ないけど。


 アタシは改めてガンドさんに向き合い、気合いを入れ直したのだった。

17話を読んで頂き、誠にありがとうございます!


さて、私自身、予定になかった新キャラが出ました。

彼を今後どう扱うか、出オチか続投か。

とても迷うところです。


では、これからもお付き合い頂ければと思います。

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