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極大魔力の初級魔法  作者: 明日葉 晴
第2章 進むべき道、アタシの意志
14/263

第14話

こんにちは!

明日葉晴です!


今回はいつもより短めの内容です。

切り良く行こうと思ったのが半分の理由ですね。


では、本編をどうぞ!

 前回のあらすじ

 仕事を済ませ派遣所に立ち寄るソラ。しかしそこにはいつもいる職員がいなかった。不審に思い呼びかけると奥の部屋からティトリが出てくる。不穏な事態であることを聞き、同じく奥の部屋からいたトーマに事情を聴く。以前に助けられたこともありそのお返しのために、ソラも同行することを決めたのだった。


 ========


 出発の日。アタシは少しだけ早く起きて軽く体を動かしていた。応援に行く町までに街道があると行っても、外は外。魔物も出るには出るらしい。だから一応いつでも動けるように準備だけはしておく。


「おぉ、ソラ。おはよう。早いな。出発まではまだ時間がもう少しあるぞ?」

「お父さん。おはよう。軽く準備運動しておこうと思って。お父さんも早いね」

「そうか、偉いな。俺は出発前に最後の打ち合わせがあるからな」

「大変だね」

「一番大変なのは今から行く町の人達だよ」

「そう…だよね」


 きっと魔物が活発になってて不安がってるだろうな。


「あら、二人とも。おはよう」

「あ、お母さん。おはよう」

「リンナ。おはよう」

「あなたはともかく、ソラも早いのね。出発までもう少しあるでしょう?」


 お父さんと同じことを言われた。アタシってそんなに寝坊キャラじゃないよね…


「準備運動を少しね。街道も魔物が出るって聞くし、体を温めておこうと思って」

「そうなのね。でも無理はダメよ?」

「わかってる。それに後方支援だからよっぽどじゃなきゃ危なくならないよ」


 そう。アタシは一応サポート役として同行することに落ち着いた。最初、剣術のほうが使えるから前出ると言ったんだけど、初級でも、無属性の支援が役に立つレベルで使えるからと、後方に回された。


「それでも心配なのが親心よ。ちゃんと無事に帰ってくるのよ?」

「もうっ!何回も聞いた!ちゃんとお父さんと一緒に帰ってくるよ」

「信じてるわ。じゃあ、少し早いけど朝ごはんにしましょうか」

「うん!」

「そうだな」


 準備運動も大事だけど、やっぱりご飯も大事だよね。


 ========


 そうして、あっという間に出発の時間。まだ朝の少し早めの時間なのに、見送りには沢山の人が来ていた。

 アタシの良く知る人だと、お母さんはもちろん、マリン司祭や先生、道場の子達も来ていた。


「ソラ!俺達の中で今一番強いのがソラなんだから、しっかり活躍して来いよ!」

「アタシは後ろの役だからそんなに活躍出来ないわよ」

「んだよ弱気だなぁ。そんなんだからクラウセッドに負けんだよ」

「それ今関係ないでしょ!」

「はははっ!まぁ無事に帰って来いよ!」


 わちゃわちゃ言い合っていると先生がやってきた。


「皆さん、ソラさんをあまり困らせてはいけませんよ」

「先生!来てくれてありがとうございます!」

「ソラさんの大きな仕事ですからね。見送らなければ師として失格ですよ」

「アタシも先生の教え子として誇れるよう努めてきます!」

「その意気です。ほら、皆さん、行きますよ」


 そうして、先生と道場の子達が離れると、入れ替わりでマリン司祭がやってきた。


「ソラさん」

「マリン司祭。見送りありがとうございます」

「大事な教え子ですもの。当然ですよ。私から言いたいことは一つ。無事に帰ってきてくださいね」

「はい!」

「いい返事です。あら、そろそろ時間ね。あそこに心配そうな顔した人がいるから挨拶してらっしゃい」


 マリン司祭は一度お母さんの方を向いてから、アタシを見直してウィンクをした。


「はい!」


 アタシは言葉に甘えてお母さんの方へ駆け出す。


「お母さん!」

「ソラ」


 お母さんのところに来たはいいものの、うまく言葉が見つからない。


「お母さん…アタシ…」

「ソラ、行ってらっしゃい」

「お母さん…うん!行ってきます!」

「はい。ちゃんと『ただいま』を言いに帰ってきてね」

「うん…うんっ!」

「それでいいわ。ほらもう時間よ」

「うん!」


 お母さんのもとを離れて、応援の人達がいるところに集合した。他の人達も、思い思いに挨拶を済ませたのだろう。みんな気の引き締まった顔をしていた。

 そして、門の方にお父さんがいた。


「みんな!準備はいいか!?これからナノ町に向かう!道中は魔物の遭遇も考えられるから警戒を怠らないように!じゃあ行くぞ!」


 こうして、アタシ達は沢山の人達に見送られてナノ町に向かうのだった。

14話を読んで頂き、ありがとうございます!


いよいよ村出るって前回言って、今回村を出る前の話でした。

なんか詐欺っぽくってすいません。

次回はもう少し長くしたいとは思ってます。


では、これからもお付き合い頂ければ幸いです。

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