第14話
こんにちは!
明日葉晴です!
今回はいつもより短めの内容です。
切り良く行こうと思ったのが半分の理由ですね。
では、本編をどうぞ!
前回のあらすじ
仕事を済ませ派遣所に立ち寄るソラ。しかしそこにはいつもいる職員がいなかった。不審に思い呼びかけると奥の部屋からティトリが出てくる。不穏な事態であることを聞き、同じく奥の部屋からいたトーマに事情を聴く。以前に助けられたこともありそのお返しのために、ソラも同行することを決めたのだった。
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出発の日。アタシは少しだけ早く起きて軽く体を動かしていた。応援に行く町までに街道があると行っても、外は外。魔物も出るには出るらしい。だから一応いつでも動けるように準備だけはしておく。
「おぉ、ソラ。おはよう。早いな。出発まではまだ時間がもう少しあるぞ?」
「お父さん。おはよう。軽く準備運動しておこうと思って。お父さんも早いね」
「そうか、偉いな。俺は出発前に最後の打ち合わせがあるからな」
「大変だね」
「一番大変なのは今から行く町の人達だよ」
「そう…だよね」
きっと魔物が活発になってて不安がってるだろうな。
「あら、二人とも。おはよう」
「あ、お母さん。おはよう」
「リンナ。おはよう」
「あなたはともかく、ソラも早いのね。出発までもう少しあるでしょう?」
お父さんと同じことを言われた。アタシってそんなに寝坊キャラじゃないよね…
「準備運動を少しね。街道も魔物が出るって聞くし、体を温めておこうと思って」
「そうなのね。でも無理はダメよ?」
「わかってる。それに後方支援だからよっぽどじゃなきゃ危なくならないよ」
そう。アタシは一応サポート役として同行することに落ち着いた。最初、剣術のほうが使えるから前出ると言ったんだけど、初級でも、無属性の支援が役に立つレベルで使えるからと、後方に回された。
「それでも心配なのが親心よ。ちゃんと無事に帰ってくるのよ?」
「もうっ!何回も聞いた!ちゃんとお父さんと一緒に帰ってくるよ」
「信じてるわ。じゃあ、少し早いけど朝ごはんにしましょうか」
「うん!」
「そうだな」
準備運動も大事だけど、やっぱりご飯も大事だよね。
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そうして、あっという間に出発の時間。まだ朝の少し早めの時間なのに、見送りには沢山の人が来ていた。
アタシの良く知る人だと、お母さんはもちろん、マリン司祭や先生、道場の子達も来ていた。
「ソラ!俺達の中で今一番強いのがソラなんだから、しっかり活躍して来いよ!」
「アタシは後ろの役だからそんなに活躍出来ないわよ」
「んだよ弱気だなぁ。そんなんだからクラウセッドに負けんだよ」
「それ今関係ないでしょ!」
「はははっ!まぁ無事に帰って来いよ!」
わちゃわちゃ言い合っていると先生がやってきた。
「皆さん、ソラさんをあまり困らせてはいけませんよ」
「先生!来てくれてありがとうございます!」
「ソラさんの大きな仕事ですからね。見送らなければ師として失格ですよ」
「アタシも先生の教え子として誇れるよう努めてきます!」
「その意気です。ほら、皆さん、行きますよ」
そうして、先生と道場の子達が離れると、入れ替わりでマリン司祭がやってきた。
「ソラさん」
「マリン司祭。見送りありがとうございます」
「大事な教え子ですもの。当然ですよ。私から言いたいことは一つ。無事に帰ってきてくださいね」
「はい!」
「いい返事です。あら、そろそろ時間ね。あそこに心配そうな顔した人がいるから挨拶してらっしゃい」
マリン司祭は一度お母さんの方を向いてから、アタシを見直してウィンクをした。
「はい!」
アタシは言葉に甘えてお母さんの方へ駆け出す。
「お母さん!」
「ソラ」
お母さんのところに来たはいいものの、うまく言葉が見つからない。
「お母さん…アタシ…」
「ソラ、行ってらっしゃい」
「お母さん…うん!行ってきます!」
「はい。ちゃんと『ただいま』を言いに帰ってきてね」
「うん…うんっ!」
「それでいいわ。ほらもう時間よ」
「うん!」
お母さんのもとを離れて、応援の人達がいるところに集合した。他の人達も、思い思いに挨拶を済ませたのだろう。みんな気の引き締まった顔をしていた。
そして、門の方にお父さんがいた。
「みんな!準備はいいか!?これからナノ町に向かう!道中は魔物の遭遇も考えられるから警戒を怠らないように!じゃあ行くぞ!」
こうして、アタシ達は沢山の人達に見送られてナノ町に向かうのだった。
14話を読んで頂き、ありがとうございます!
いよいよ村出るって前回言って、今回村を出る前の話でした。
なんか詐欺っぽくってすいません。
次回はもう少し長くしたいとは思ってます。
では、これからもお付き合い頂ければ幸いです。




