第13話
こんにちは!
明日葉晴です!
前も言ったことあるかもしれませんが、私は人の名づけとかは割とテキトウだったりします。
前回から出てきたティトリさんは家にあったケトルを見て考えましたw
ですが、ティトリさんは沸騰するのは遅いです。
では本編をどうぞ。
前回のあらすじ
クラウセッドの旅立ちから一年の間に、ついに傭兵派遣の制度が整う。ニィガ村にも派遣所ができ、そこにハウンドとして登録をしたソラ。しかし、魔物騒動以降、特に問題もなく、平和な日々が続いていたのだった。
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アタシの新たな日課になってる派遣所通い。最近では衛兵の手伝いとして、村の外の巡回で魔物の相手をするようにもなってきた。と言っても弱い魔物しか出てこないし、衛兵の人もいるから安全を充分考慮されている。
今日もそんな感じで、小鬼みたいな魔物…ゴブリンと言うのを何体か倒して、順調に帰ってきた。
後は衛兵の屯所で依頼完了の紙を受け取って、派遣所に提出するだけだった。
「ただいまー!ティトリさん、終わって帰って来ましたー」
元気よく入ったはいいものの、普段なら受付に誰かいるはずなのに誰も居なかった。
「ティトリさん?いませんかー?他の誰かでもいいですー」
大声で呼び掛けていたら、奥の扉からティトリさんが姿を現した。どことなく疲れている様子だ。
「あぁ、ソラさん。お疲れ様です。依頼の完了報告ですか?」
「あ、はい。これが完了書です」
とりあえず書類を渡した。
「はい、確かに。これが報酬です」
「ありがとうございます。…なんか疲れてますか?」
「え?あ、あぁはい。少し厄介なことが起きまして…」
「厄介なこと…ですか?」
「はい。実は近隣のナノ町の周辺で魔物が活発になってるようで、応援の依頼が来ているんです」
魔物が活発…一年前のこの村と同じような現象ってことか。それは確かに厄介だ。
「で、こちらからも応援を送りたいのですが、いかんせん人員が…」
「なるほど、この村も人に余裕があるわけじゃないですからね…」
「そういうことです。一応、今衛兵の隊長の方とお話して、方針を決めているところなんですよ」
「あぁ、お父さんと話してたんですね」
「お父さん!?どおりでその歳で強いんですね」
そんな話をしていたらお父さんが奥からきた。
「ティトリさん、いいですか?応援のことなんですが…ってソラじゃないか。今日も依頼してたのか?」
「今日もだよ。衛兵さん達と見回りが終わったとこ」
「そっか。お疲れ様。ソラが来るとみんな喜んで見回り行くから助かってるよ」
「お父さんは?嬉しくないの?」
「ソラが来て嬉しいに決まってるだろー。拗ねるなよっ!どこでそんな技を覚えたんだよっ。と」
そう言ってお父さんはアタシを抱き上げる。嬉しいけど、ティトリさんが見てるからちょっと恥ずかしい。
「えっと…ソラさんはトーマさんの娘さんだったんですね」
「あぁ、すいません。いつも娘が世話になってるみたいで。ご迷惑は掛けてませんか?」
「いえいえっ!とても助かってますよ!誰もやらないようなのも進んでやって頂いてますし」
「そうですか。そう言って頂けるとありがたいですね」
「お父さん、アタシを問題児だと思ってるの?」
「心配なんだよ。ソラは時々無茶をするからね」
「やっぱり問題児だと思ってるんじゃん!お父さんなんか知らない!」
アタシはお父さんを振りほどいてティトリさんの後ろに行った。ちょっと子どもっぽすぎたかな。
「あっ!ソラぁ!お父さんは悲しいぞ!」
「ふーん!」
お父さんの嘆きにそっぽを向いた。問題児扱いはアタシだって悲しい。
「クスクス…」
っと。ふざけあっていたらティトリさんに笑われてしまった。自重、自重…
お父さんはお父さんでバツが悪そうに頬を掻いていた。
「あっ…すみません。あまりに仲がいいもので。いつもはキリっとしてるトーマさんも、ソラさん相手じゃ敵わないんですね」
「すいません。騒がしくて。昔は大人しかったんですが、最近は少しお転婆で」
「ふーん!」
「ふふっ。元気があっていいと思いますよ。それに、ソラさんの歳相応の態度が見れて少し新鮮です」
ティトリさんは微笑ましそうにアタシとお父さんを見やった。確かにティトリさんと話す時は仕事の話とかが多いから、こんな風にふざけることはなかった。
「それでトーマさん。何か用があったのでは?」
「あぁ、そうでした。ナノ町の応援なんですが、衛兵からは私を含め三分の一くらいが限界です」
「そうですか…人数の指定はありませんが、少し心もとないですね…この村のハウンドの方は、ほとんどがお手伝い程度なので魔物とまともに戦える人はほとんどいませんし…後は他のところからどの程度か、というところですね」
「他の村なども似たような人数でしょう。後は魔物の群れが小規模か、思い過ごしなのに期待するしかありませんね…」
アタシ達の村では親玉を倒したら帰って行ったけど、今回もそれが期待出来るとは限らない。なかなか深刻な事態みたいだ。
「お父さん、それ、アタシも行っちゃダメかな?」
「ソラがか?ふむ…」
お父さんは悩みだした。そりゃアタシみたいな子供が行くのはやっぱり無理か。
「正直、父親としては来てほしくはない。が、一衛兵としては助かる話ではある」
意外なことにお父さんは賛成よりだった。
「いいんですか、トーマさん?ソラさんは強いとは言え、まだ子供なんですよ?」
「ええ、だから父親としては反対です。ですが、ソラはそれ以上に戦力になるんです」
「それは重々承知してますが…」
心配そうな目でアタシを見るティトリさん。アタシはそんなティトリさんを見つめ返した。
「ティトリさん、心配は嬉しいですが、アタシは以前駆け付けてくれた人達と同じ様に、困っていたら助けに行きたいんです。応援が来てくれるって言うだけで、少しは心配が和らぎますから」
「そうですか…そこまで言うのでしたら派遣所の職員としても止める理由はないですね。でも、自分がまだ子供と言うことを理解して、無理せず、無事に帰って来て下さい」
「はい!」
ティトリさんの許可も得た。ならもう行くしかない。
「じゃあお父さん、アタシにも詳しく教えて」
「わかった。こっちに来なさい」
そしてアタシは、ティトリさん、お父さんと一緒に奥の部屋に入った。
奥の部屋には、派遣所の職員さんが全員と、数名の村の人が部屋にいた。
「ティトリ、トーマさん、戻りましたか。…そちらのお嬢さんは確かハウンドの…」
「はい。ソラと言います。アタシも応援に同行させて頂きたく、参りました」
「君が…?」
派遣所の職員さん達は困惑したようだった。どう見ても子供にしか見えないアタシが、同行したいと言うのだから当然とは思う。
村の人達はアタシのことを多少なりとも知ってる様で、それなりに納得してるみたいだった。
「彼女の強さは私が保証します。村の衛兵と共に魔物の討伐を行っているので、経験が皆無と言う訳でもありません」
「ティトリがそう言うなら問題は無いんだろうが…先方が納得するだろうか…」
まぁ、こんな子供…以下略。
「先方には私からも話します。幸い、向こうの隊長は彼女のことを知っています」
「ふむ…トーマ隊長殿が説明するなら大丈夫でしょう。わかりました。では、まとめも兼ねて状況を整理しましょう」
そういうわけで、無事?アタシの参加も決まり、今回の応援の内容のまとめが説明された。状況はこの村で起こったこととほぼ同じだった。そのために早い時期から応援を要請したらしい。出発は明後日の朝。その日の夕方にナノ町に着く予定となったのだった。
第12話読了ありがとうございます!
ようやくソラが村から出ますね。
こういう物語って絶対に行動に理由いるじゃないですか。
「そうだ。京都に行こう!」みたいなノリが出来たら楽なんですけど。
まぁそんなとこも楽しみながら書いていきたいと思いますっ!
では、これからもお付き合い頂けたら幸いです。




