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完遂3

 翌日はさっぱりとして大学へ出掛けると、米田と美紀は先に来ている。二人とも不思議なほど夕べのことは尾を引いていない。しかしいつもと違うのは、二人とも少しぎこちなかった。

 二人に声を掛ける間もなく、北山と石田が現れると、そのまま作業に付いての手順説明になり、あとは準備する掛け声だけが淡々と進む。作業は部室から残った本を昨日と同じメンバーで特設会場に運び出す。

 米田と美紀が新入生の勧誘に出掛け、夕紀は北山と石田で、僅かだが残っている本を三人で早々と昼までに売り切った。

 本が無くなれば後の片付けは直ぐに終わり、石田と北山は学食に向かう。そこを夕紀は形ばかり二人を引き留めたが、諦めて校門近くで勧誘する二人を捜しに行った。

 校門付近は多くのサークルが凝った衣装や展示品を出して賑わっている。それを掻き分けてビラ配りをする美紀を見つけた。夕紀は言葉を選びながら声を掛けると、美紀はいつもより少し引いた喋り方で、勧誘状況はサッパリだと判った。米田はもう諦めて帰ったらしい。それで昨夜の二人の様子は大体察しが付いた。美紀の方でも夕紀は似たような雰囲気だと気付いたらしい。

「じゃあ美紀一人で頑張ってるんだ」

 本は売り切れて今日の予定はなくなり、今後の相談すると美紀もビラ配りを辞めてしまった。二人はもうそんな雰囲気には成れない。それより昨日の事で聞きたいことが山ほど有り自然とビラを仕舞って歩き出した。 

 昨日、美紀は近くまで送って貰った米田とは直ぐに別れた。夕紀は出町柳駅から八瀬駅まで送って貰ったことには、美紀は驚いてその訳を知りたがった。


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