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完遂2

「どうだ、あの孤独死のお年寄りの身元も分かり家財道具も片づいて大家さんは大助かりで、さっそく次の入居者を捜すそうだ」

「それはよかったわね」

「それと今度の身元探しで島根まで付いていった優香が話すにはその滝川さんは、道子さんに逃げられたそうだけど、それについてもえらく考えさせられたと言っていた」

 内の場合は母と父はそれを受け入れたけど、離婚したのに会っている。原因はおばあちゃんだけなんだろうか。

「それはお父さんのこと?」

「そこまでハッキリ言わないけれど多分そうだろう」

「でも人それぞれで考え方が違う、だから生き方も違うから内のお母さんには、お父さんは当てはまらないわよ」

「どうかな、とにかく秀樹の奴がやっと自立したと謂うか、あいつが手から離れそうなに成ると優香は急に寂しくなるらしい」

「でも秀樹とはまだ一緒に居るじゃん」

「働いて稼げるようになったら家を出たいと言ってるようなんだ」

「あいつが自立するなんて、お父さん、凄いと思わない」

 伊達に二浪はしていないんだ。

「今までずっと側に居てくれてるとばかり思っていた優香には、かなり堪えているらしいがしょうがねえだろうって言って遣った」

「まあそれでも(いが)み合うことなく遣って行ければ良いんじゃないの」

 優香に言わすとそれが一番に堪えるらしい。かえってハッキリ言い合った方が後腐れがなく、サッパリ出来て尾を引かないから、仕事に差し支えずに気分が楽だと言ってるそうだ。それでも不介入の姿勢を保つ父には、なにか物足りなさを感じている。 

 家に着いて深夜のお風呂に静かに入ってから夕紀は寝た。


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