きみの涙の、花咲けるまでに
『とおくまばゆいその時代 女王の統べた彼の地には 今は眠れる亡神に、花と言祝がれたひとがいた』
――旧女王領最古の祭司、花祝ぎ。
祭司たる祖母の訃報をうけ領外から帰郷した少女は、新たに花祝ぎの名を継いだばかりの若き祭司と、ある事情から生活を共にする事になる。
同じ大切な人を亡くした少年と少女は、同じものを守ろうとして、同じ家で暮らし始めた。
――亡び残った、古き祭司の名を巡りて。互いへ向ける感情に、刃と棘を隠しながら。
――旧女王領最古の祭司、花祝ぎ。
祭司たる祖母の訃報をうけ領外から帰郷した少女は、新たに花祝ぎの名を継いだばかりの若き祭司と、ある事情から生活を共にする事になる。
同じ大切な人を亡くした少年と少女は、同じものを守ろうとして、同じ家で暮らし始めた。
――亡び残った、古き祭司の名を巡りて。互いへ向ける感情に、刃と棘を隠しながら。