第36話 必要なもの
朝食を終えたあと、俺は自分の部屋で硬貨を数えていた。
ラティアで荷運びをして得た分、ガルドたちから受け取ったグラウでの戦闘の分け前、それから探索者として何件か仕事をこなした報酬。宿代と食費に使った分を差し引いても、この世界へ来てから初めて、何に使うかを選べるだけの金が手元に残っている。
机の横には、これまで使ってきた装備を並べていた。
巨大な虫の大顎を先端へ取り付けた槍と、同じ素材から作った簡易ナイフ。腰の袋に、森へ来たときから着ている服。靴も補修しながら使い続けてきたため、底はかなり削れている。
昨日のガロウとの戦いでは怪我をしなかったが、それは今の装備で十分だったという意味ではない。
槍の柄は森で見つけた木を削っただけで完全には真っ直ぐではなく、大顎との接合も革紐を中心に固定してある。これまで何度も使えている以上、すぐ壊れるほど弱くはないが、強い衝撃を繰り返し受ければいつか限界が来る。
防具らしいものは何もない。
靴が駄目になれば長距離を歩けず、足を傷めれば依頼どころではなくなる。
欲しいものを挙げればきりがなかった。
武器。
靴。
身体を守るもの。
荷物を運ぶための袋。
水を持ち歩く容器。
ロープや火を扱う道具もあった方がいい。
だが、全部を一度に揃えられるほど金はない。
「まずは優先順位だな」
強い武器へ全財産を使い、翌日から宿代や食費に困るようでは意味がない。少なくとも何日か生活できる金は残し、その範囲で今の弱点を大きく減らせるものから買う。
そう考えたところで、一階から俺を呼ぶ声が聞こえた。
リシェルだった。
◇
一階へ下りると、今日はリシェルだけでなくガルドも来ていた。
ガルドは俺が持っている槍を見ると、何かを尋ねた。聞き取れた中に武器を示す言葉があったため、俺は槍と腰の硬貨を順番に示してから外を指す。
「買う」
覚えた言葉を使うと、ガルドが頷いた。
どうやら昨日の戦闘を見て、向こうもそろそろ装備を変えた方がいいと考えていたらしい。
三人で宿を出て向かったのは、これまであまり歩いていなかった地区だった。
大通りから少し外れているものの人通りは多く、通りの両側には金属製品を扱う店が並んでいる。建物の奥から響く槌の音や炭の匂いも珍しくなく、店先には刃物や工具だけでなく、剣や槍まで普通に置かれていた。
地球なら異様な光景だ。
だが、この世界には町の外へ出る探索者がいて、商人の護衛がいて、衛兵もいる。獣や魔物まで存在するなら、武器を日常的に必要とする人間が多いのは当然だった。
ガルドが入ったのは、その中ではそれほど大きくない店だった。
扉を開けると、金属と油、それに炭の混じった匂いが鼻へ入る。
壁には剣や槍、斧が並べられていた。華美な装飾を施したものはほとんどなく、どれも実際に使うことを優先したような造りに見える。
奥にいたのは、四十代後半くらいの男だった。
腕が太く、右手には古い火傷らしい跡がある。
ガルドを見ると軽く手を上げ、気安い様子で何かを話し始めた。どうやらここも彼の知っている店らしい。
やがて男の視線が俺へ移る。
顔。
一本角。
そして槍。
そこで表情が変わった。
角ではない。
槍を見ている。
男が近づき、俺へ何かを尋ねた。理解できずにいるとガルドが代わりに説明し、その中から森、獣、自分、作るといった意味の言葉が拾えた。
俺が森で作った武器だと話しているのだろう。
男が手を差し出す。
見せろ。
そういうことらしい。
俺が槍を渡すと、まず柄を手で撫でながら曲がりを確認し、次に大顎を固定した接合部へ視線を移した。革紐や木片を順番に見ていき、最後に大顎そのものへ触れたところで動きが止まる。
軽く叩く。
角度を変える。
刃のようになった縁を指で確かめる。
そして俺へ何かを尋ねた。
巨大な虫の形を身振りで示してから、自分が戦う動きをする。続いて大顎、槍の順に指した。
全部が伝わったかは分からない。
それでも、男は少し目を見開いた。
ガルドが横から何か付け加えると、二人の間でしばらく会話が続いた。
鍛冶屋はやがて俺の槍を作業台へ置き、店に並んでいた普通の槍を一本持ってきた。
並べられると差は明らかだった。
店の槍は柄が真っ直ぐで、太さもほぼ一定に整えられている。先端には金属製の穂先が付き、柄へ固定する部分も最初からそのための形に加工されていた。
対して俺の槍は、森で使える材料を組み合わせただけだ。
よくここまで壊れなかったと思う。
「森で必要だったからな……」
当時は、それで十分だった。
鍛冶屋は俺の槍へ戻り、大顎を指したあと新しい柄を示す。それから金属製の部品を持ってきて、接合部を覆うような仕草をした。
大顎は残す。
柄と固定方法だけ作り直す。
そんな提案らしい。
俺は少し考えた。
この大顎の刃には慣れているし、巨大な虫やガロウを相手にしても壊れなかった。問題なのは先端ではなく、素人仕事の柄と接合部にある。
なら、そこだけ職人に直してもらう方が合理的だ。
値段を尋ねる。
示された額は安くはないが、新しい槍を丸ごと買うよりかなり少なく済む。
「頼む」
覚えた言葉で答える。
男が頷いた。
仕上がるのは夕方らしい。
俺は槍をそのまま預けることにした。
◇
せっかくなので、店に並んでいる槍もいくつか見せてもらった。
価格にはかなり差がある。
安いものなら今の俺でも余裕を持って買えるが、造りの良いものになるほど値段は上がり、奥に置かれた一本などは手持ちでは到底届かない。
中ほどの価格の槍を手に取った。
俺のものより少し重い。
だが重心が安定しており、軽く構えただけでも扱いやすい。
安い槍と比べると、穂先の表面も滑らかで、柄との接合にも目立った隙間がない。
ガルドも二本を手に取り、柄や穂先を順番に示しながら何か説明してくれた。聞き取れたのは、丈夫、長く使う、壊れる、といった言葉だった。
安いものでも使える。
ただ、値段には相応の理由がある。
そんなところだろう。
俺は中ほどの槍の穂先へ、一度だけ《解析》を使った。
【解析結果】
対象:鉄系金属製槍穂
主成分:鉄
炭素含有:少量
加熱・鍛造痕:確認
部位別硬度差:確認
加工精度:中
微細欠陥:複数
使用適性:良
完全に均質な金属ではない。
それでも単に鉄を尖らせただけではなく、加熱して叩き、刃になる部分と固定部分で性質を変える加工がされているらしい。
当たり前だが。
この世界にも職人がいて、何世代も積み上げてきた技術がある。
俺が地球で「鉄は炭素量や熱処理で性質が変わる」と知っているからといって、明日からこの男より良い槍を作れるわけではない。
炉の構造。
温度の管理。
燃料。
原料。
叩くタイミング。
冷やし方。
知識だけでは埋められない部分はいくらでもある。
むしろ、その方が自然だった。
地球の知識を持っている。
だから何でも簡単に再現できる。
そんな都合のいい世界ではない。
◇
槍を見比べている途中、壁の一角に置かれた剣が目に留まった。
形そのものは特別ではない。
ただ、刃の根元付近に細い線が刻まれており、その一部から微かな魔力を感じる。
俺は近づいた。
線は文字にも模様にも見える。
よく見なければ気づかない程度だが、内部を淡い光が流れていた。
鍛冶屋が俺の視線に気づき、その剣を指して何か説明する。
リシェルも横から、俺が知っている言葉へ置き換えるようにゆっくり話してくれた。
魔術。
刻む。
丈夫。
切る。
長く使う。
全部を正確には理解できない。
だが、武器へ何らかの魔術的な加工を施して性能を補っているらしい。
「武器そのものに魔術を組み込んでるのか……」
俺は価格を見る。
一瞬、数字を読み間違えたかと思った。
今持っている金とは桁が違う。
思わず顔をしかめると、リシェルが笑った。
鍛冶屋も苦笑しながら何かを続ける。
難しい。
職人。
少ない。
材料。
拾えた言葉を繋げれば、誰にでも作れるものではないということだろう。
魔術が存在するからといって、高性能な魔術武器が大量に安く出回っているわけではない。
材料も技術も必要なら、当然高くなる。
俺は刻まれた線をもう一度見た。
面白い。
かなり。
いずれ詳しく知りたい。
ただし、今の俺が買うものではなかった。
必要なのは高価な特殊武器ではなく、壊れにくく、確実に扱える道具だ。
◇
次に向かった店では、防具や旅道具を扱っていた。
ここでは武器屋以上に迷った。
欲しいものが多すぎる。
厚手の上着。
革製の腕当てや脛当て。
手袋。
靴。
背負い袋。
水を運ぶ容器。
ロープ。
火を起こすための道具。
町へ来てから何件か依頼をこなしたことで、自分が今までどれだけ最低限の物だけで動いていたのかがよく分かる。
まず防具を見る。
金属製の胸当てや、細かな金属の輪を組み合わせた防具もあった。
防御力は高そうだ。
当然、値段も高い。
さらに重い。
試しに胸当てを持ち上げてみると、それだけでもかなりの重量がある。着たまま長距離を歩き、槍を振るうとなれば、今までと同じ動きはできないだろう。
守ることだけ考えれば、硬いものを全身へ付ければいい。
だが、動けなくなれば別の危険が増える。
リシェルが持ってきたのは、厚手の布を何層にも重ねたような上着だった。
金属ほど重くはない。
普通の服よりはかなり厚い。
牙や刃を完全に防げるとは思えないが、今の服一枚よりは遥かにましだろう。
値段を見る。
買えなくはない。
ただ、これを買えば靴まで替える余裕がかなり減る。
俺は自分の足元を見る。
靴底は薄くなり、縁も傷んでいる。
戦いで一度攻撃を受ける可能性と、依頼のたびに必ず使う足。
今の段階なら。
後者だ。
「まず靴だな」
丈夫そうなものを何足か試し、自分の足に合うものを選ぶ。
次に革製の腕当て。
槍を使う以上、腕は前へ出ることが多い。最低限そこを守るだけでも違う。
厚手の上着にはもう一度目を向けたが、今回は諦めた。
買えないわけではない。
買ったあとの余裕がなくなる。
宿代。
食費。
依頼へ出るときの金。
武器が壊れた場合の修理費。
何か予想外のことが起きる可能性まで考えれば、手持ちを限界まで減らすのは危険だった。
装備だけでは生きられない。
金を残すことも、生存のための準備の一つだ。
◇
最後に丈夫な背負い袋を追加した。
採取依頼でも感じたことだが、布へ包んで手で持つだけでは運べる量が限られる。両手を空けたまま荷物を運べるだけでも、探索中の安全性は大きく変わる。
靴。
腕当て。
背負い袋。
そして槍の改修。
今日だけで、貯めてきた金のかなりの部分がなくなる。
支払う瞬間には、やはり少し惜しかった。
自分で働いて得た金だからこそ、減るのが惜しい。
だが、何のために稼いでいるのかと考えれば答えは簡単だった。
生きるためだ。
より安全に働き、無事に戻り、次の仕事へ行く。そのために使うなら無駄ではない。
新しい靴へ履き替えて立ち上がる。
まだ革が硬く、完全には足へ馴染んでいない。それでも、削れた靴底越しに地面を感じていた今までとは明らかに違った。
「……これはもっと早く買ってもよかったな」
リシェルが首を傾げる。
俺は古い靴と新しい靴を交互に指し、新しい方へ親指を立てた。
それだけで意味は伝わったらしい。
彼女が笑った。
◇
槍が仕上がるまでには、まだ時間があった。
軽い依頼を一つ受けることも考えたが、武器がない状態で町の外へ出る必要もない。
宿へ戻るか。
そう考えて歩いていたところで、通りの端に並ぶ小さな露店へ目が止まった。
武器屋でも防具屋でもない。
古い金属片。
欠けた陶器。
色のくすんだ装飾品。
用途の分からない石。
価値があるのかないのか分からないものが、布の上へ雑多に並べられている。
古物を扱う店らしい。
普段なら、そのまま通り過ぎていただろう。
だが、一つだけ妙に目につくものがあった。
黒い金属片。
手のひらより小さい。
元は円形だったように見えるが、端の一部が欠けている。
なぜ気になったのか、自分でもすぐには分からなかった。
俺は露店の前で足を止める。
近くから見る。
表面には模様が刻まれていた。
円。
正確には、一部が途切れた環。
そして、その内側から一本だけ細長い形が伸びている。
俺は無意識に右側頭部へ手を伸ばしていた。
一本角。
似ている。
もちろん、偶然の可能性はある。
何か別のものを表した模様かもしれないし、単なる装飾ということもあり得る。
それでも、見なかったことにはできなかった。
◇
露店の老人が俺へ声を掛けた。
黒い金属片を見ていることに気づいたらしい。
俺はそれを指した。
「これ」
老人が金属片を手に取り、何か説明し始める。
古い。
石。
地下。
見つける。
方角らしい言葉も混じったが、そこは聞き取れない。
リシェルが横から老人へ質問した。
返事を聞く。
さらに尋ねる。
その途中で、彼女の表情が僅かに変わった。
俺はそれを見逃さなかった。
「何?」
現地語だけでは足りず、日本語まで混じる。
俺は金属片、リシェル、自分の一本角の順に示した。
彼女はすぐには答えず、老人へもう一度何かを確認する。
それから俺を見て、知っている言葉を選ぶようにゆっくり話した。
古い。
地下。
見つかった。
場所の名前らしき音。
そこだけ分からない。
少なくとも、この金属片は古い遺構か、それに近い場所から持ち出されたものらしい。
いつの時代のものか。
何に使われていたのか。
老人自身が知っているのかさえ分からない。
俺は金属片へ手を伸ばした。
老人が止めないことを確認してから触れる。
冷たい。
ただの金属。
そう感じた次の瞬間。
胸の奥が僅かに震えた。
「……?」
手を止める。
《魔核》。
そこだ。
痛みはない。
熱もない。
魔力を動かしたわけでもない。
それなのに、確かに反応した。
ほんの一瞬。
黒い金属片の表面を、細い線が走ったように見えた。
光った。
というのとも違う。
その部分だけ周囲の明るさが抜け落ち、黒さが深くなったような感覚だった。
すぐに消える。
俺は目を凝らした。
何もない。
「……今の」
リシェルを見る。
彼女は俺の顔を見て首を傾げている。
気づいていない。
老人も同じだ。
俺にしか見えなかったのか。
それとも。
見えたと思っただけなのか。
確認する方法はある。
俺は黒い金属片へ意識を向けた。
解析。
【解析結果】
対象:黒色金属片
主成分:解析不能
人工加工痕:確認
経年劣化:大
表面意匠:人工刻印
円環状意匠:確認
単角状意匠:確認
残留魔力:極微量
魔力特性:照合不能
用途:不明
詳細情報:不足
解析不能。
主成分さえ判別できない。
今まで見てきた普通の金属とは違う。
だが、それだけではない。
円環。
一本角。
残留している僅かな魔力。
そして触れた瞬間の《魔核》の反応。
偶然だと切り捨てるには、少し材料が揃いすぎていた。
◇
俺は老人へ値段を尋ねた。
返ってきた数字は安かった。
武器や防具とは比較にならない。
用途も分からない壊れた古物なら、それほど価値がないと思われているのかもしれない。
リシェルが俺を見る。
買うのか。
表情だけでも分かる。
俺は少し迷った。
今日だけでかなり金を使っている。
生活費を残すと決めたばかりだ。
この金属片は靴でも武器でもなく、役に立つ保証すらない。
だが。
金を使う価値があるのは、生存に直接必要なものだけではない。
自分が何者なのか。
それを知るための情報も、俺にとっては必要なものだった。
この値段なら許容できる。
俺は硬貨を払った。
黒い金属片を受け取り、ほかの物と擦れないよう背負い袋の小さな区画へしまう。
リシェルが何か尋ねた。
理由。
なぜ欲しい。
そんなところだろう。
俺は一本角を指し、次に袋へ入れた金属片を示す。それから二つを並べるような仕草をして、最後に首を傾げた。
似ている。
分からない。
調べたい。
どこまで伝わったかは分からない。
だが、リシェルの表情から笑みが消えた。
視線が一度、俺の角へ向く。
そして袋へ。
何か知っているのか。
そう尋ねたい。
だが、以前から一本角について彼女たちが確かな答えを持っていないことも分かってきている。
無理に聞いても、不確かな話を増やすだけかもしれない。
俺はそれ以上追及しなかった。
ただ、一つだけ覚えておく。
リシェルはあの模様を見て、何も感じなかったわけではない。
◇
夕方、鍛冶屋へ戻ると、預けていた槍は見違えていた。
大顎そのものは変わっていない。
だが柄は真っ直ぐな新しい木材へ交換され、接合部分には金属製の補強が追加されている。革紐だけで無理に固定していた以前とは比べものにならない。
受け取る。
少し重くなった。
だが構えてみると、むしろ扱いやすい。
重心が安定している。
軽く突き出す。
戻す。
もう一度。
先端がどこへ向かっているのか、以前より明確に感じられた。
「……全然違うな」
俺の反応を見て、鍛冶屋が笑った。
何かを言いながら接合部分を叩き、最後に店を指した。
使う。
壊れる。
戻る。
おそらく、問題が出たら持ってこいということだろう。
俺は礼を言い、代金を支払った。
店を出る頃には、空が赤く染まり始めていた。
新しい靴。
革の腕当て。
背負い袋。
職人の手で作り直された槍。
朝に比べれば、装備はかなりまともになった。
その分、手持ちの金は減った。
だが、必要なものを買った。
後悔はない。
俺は歩きながら、新しい背負い袋へ手を触れた。
その中には、今日買う予定などなかったものも入っている。
黒い金属片。
途切れた円環。
一本だけ伸びた角のような意匠。
判別できない素材。
極僅かな残留魔力。
そして、それへ触れたときに反応した《魔核》。
装備を整えるために町へ出ただけだった。
それなのに、自分自身へ繋がるかもしれない手掛かりまで見つけた。
偶然なのかもしれない。
何の意味もない古物かもしれない。
だから調べる。
どこで見つかったのか。
何を表しているのか。
同じ模様を持つものがほかにも存在するのか。
金を稼ぎ、装備を整え、言葉と文字を覚える。
それだけでは足りない。
俺がここへ来た理由も。
この身体のことも。
一本角も。
《魔核》も。
少しずつ調べていく必要がある。
今日手に入れた中で、一番価値があるものが何だったのか。
それはまだ分からない。
新しい装備なのか。
それとも。
背負い袋の奥に入れた、誰にも価値を認められていなかった小さな金属片なのか。
答えを出すには。
まだ情報が足りなかった。




