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私の仮面執事 ~ 毎日仮面を変える執事に振り回されてます! ~   作者: メイロハート


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20/24

20話 買い物を2

※クーレ視点です。


―――あれから二日後


僕が街まで買い物に出かける日だ。


僕は出かける準備をしてから

少し集合時間には早いが

あの人が用意した護衛と合流するために自室から歩いていた。


ここは広い家ではあるが、別荘としては小さい方らしい。

敷地もそれほど広くはない為

家の外は出てすぐ見える位置に門がある程度だ。


僕が家から出ると

門の外で家側を背に立っている、剣を腰にさげた男性が二人見えた。


あの人話では街で悪目立ちしないように私服で居させるという話だったので

今日の護衛はあの二人で間違いないだろう。


どこかで見覚えがある気がするから

二人もあの人が連れてきたという使用人や護衛騎士達の一人だと思う。

家の中ですれ違っていたのかもしれないな。



僕が門に近づこうとすると二人の話し声が聞こえて来た――




「何で俺達が()()()ガキの護衛なんだよ」


「仕方ないだろ?昨日勝負に負けたのは俺達なんだから」


「俺あんなのに近づきたくねーんだけど」


「まぁ、あの事はただの噂だって話だぞ?」


「いや、俺は聞いたんだよ!

初日に世話をしに行ったっていうメイドが話してるのを!」


「へぇ?何を聞いたんだよ?」


「それがな?ここに来て初日の時は仮面して無かったらしくてよぉ?」


「まさか見たのか!?」



「あぁ、見たらしいぜ?()()()()()()を!」



「どうだったんだ!?」


「本当にそうだったらしいぜ?」


「嘘だろ!?じゃあ俺達まずいんじゃないか?」


「だから俺、余計に嫌なんだよ!今日の仕事(罰ゲーム)


「うわぁ.........

街に行くだけで楽だと思ってたのに.........

俺も嫌になってきた.........」


騎士の二人は

「「はぁ.........」」

とため息をついていた




.........あぁ、また言われてる。


僕の話をしている人達の会話を

こうして聞いてしまうのはもう何度目だろう。


どうやら この家に来て初日に見た使用人が話を広めたらしい。

まぁ仕方ないけどな、元々噂だったろうし。



僕は完全に声をかけるタイミングを失っていた。




すると.........



ガチャッ


自分のすぐ後ろにあったドアが開く音がした



「―――!あぁ、すまないクラウデレ。ドアに当たらなかったか?」



「.........い、いえ大丈夫です。」



「「――!!」」


あの人が出てきた事で門の外に居た護衛の二人も僕達に気づいたようだった




「.........ん?


.........そうか、それなら良かった。これから出かけるんだろ?見送りに来たんだ。門の外に用意してある馬車で行くといい。」


「ありがとうございます。」


街まではたいした距離では無いから歩いて行くかと思っていたが、短い距離とはいえあれば楽だからありがたい

騎士もいるから歩かせるのは申し訳ないとは思っていたから良かった。



そんな事を考えていたらあの人が門に向かって歩き始めた

僕もそれに続くように歩き、

門を通るとすぐに騎士の二人が礼をしていた



すると あの人は二人に向かって声をかけた。



「お前達の働きに期待している。くれぐれも()()()()ばかり考えてクラウデレを見失わないように。」



「「は!!」」

と騎士が返事をする。



変な念押しが入ったな?と思ったが

僕は気にしない事にした。


「渡した袋は」


「は、こちらに。」


「俺が本人に直接渡して持たせる事にする。お前達はスリに気をつけておけ。」


「は!」


あの人は騎士から金の入った袋を受け取ると馬車の前まで進んだ

僕が後ろに続くと

騎士達はすれ違う瞬間に僕をチラッと見てから


一人は馬車の先頭の席に乗り込み、

もう一人は馬車の扉を開けてくれる


どうやら護衛が馬車の運転もするようだ。



この家にいるとはいえ

平民の僕に騎士が二人もついてくるだけでも珍しいし、あの人が急に出かける事もあるかもしれない。

しかもあの人の連れてきている使用人や騎士の人数は少ない方らしい。

御者は今、この家には一人しか居ない為

つけられないのも仕方がない。


騎士でも馬には乗れる為、馬車の運転も出来るのだろう

道理で馬が少ないなと思ったよ。




僕は乗り込む前にあの人に声をかけた。


「行ってまいります。」


「気をつけてな?知らない人にはついて行くなよ?忘れ物は無いか?

.........あぁそうだ、これを渡しておく。

気に入った物があるといいな?

本当は俺も一緒に行って選んでやれると良かったんだが.........」



そう言って金の入った袋を僕に渡してくれた。


「.........ありがとうございます。付き添いは遠慮したいので大丈夫です。むしろ来ないでください。」


「そんなこと言うなよぉ!俺泣いちゃうぞ!?」


僕は年齢的にはあの人よりずっと幼くはあるかもしれないが常識くらいはもう分かっている。

それにあの人がいるなんて馬車の中でうるさくて仕方なそうで絶対嫌だ。


僕が馬車に乗り込むと護衛の一人は扉を閉めて

もう一人も座っている馬車の先頭の席に乗り込んだ。


あの人は扉の向こうで 涙ぐむような仕草を見せながら片手で目の近くにハンカチを当て

もう片方で手を振っているのが見える



.........なんてわざとらしい見送り方だろう。



ピシッ

馬の縄が叩かれる音がすると馬車が動き始める。


僕はすぐにあの人の方から顔を逸らして

反対側の窓から見える景色を見ていた。




.........しばらくすると




前の方から小さな声が聞こえてきた


「.........なぁ?」


「.........なんだ?」


「俺達の話聞かれてたのかなぁ?」


「.........そうかもな」


「え、俺達もしかしてまずい?」


「あの事より余程まずいかもな」


「嘘だろぉ.........」



僕は知らないふりをしてあげる事にして

流れる景色を楽しんでいた―――




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