結③
③その知らせが届いた時 先の御門がご退位された時や御大葬の時以来の大騒ぎになった 広島の議事堂に旅客機が墜落炎上した 死傷者多数 旅客機は無論のこと議事堂に集った面々も含めほとんど ほぼ絶望か と喧伝されていた 鳳雛は今まで見たこともないくらい 青黒い いや黄緑色の顔色をしていた と思いきや 緑色の液体を吐き出していた 共に居合わせていた 伏龍も 飛び退りながら 何だお前 と言いかけ 合点した 何だ トカゲでも呑み込んだかと思ったが さっきまでかき込んでいだ かき氷かい 心配して損した また何だってこのタイミングで メロンシロップのかき氷なんか喰うかな がはごほいいながら 酒の締めにと思っただけだい タイミングなんか知るかい ソレでも今までみたこともないくらい ゲッソリと窶れた様子だった 玄徳は無事か 知るかよ まぁ 悪運の強い奴だ なんかあったら なんか無くても 知らせが来るだろうよ しかし何だって旅客機が突っ込むかな 議事堂なんかに 単なる事故か ソレともハイジャックされたのか 知るかよ がどちらにしても 普通は有り得ない 海か川か ソレとも山か 運よく田んぼや広い畑があるならば そちらに誘導するはずだ だな アンコントロールという通信があったとも 聞くが 何しろ ボイスレコーダーがまだ回収されていない いや 真っ先にN.A.Eが出動し 一足先に回収したとも 情報が錯綜しておるな さっぱりわからん が二三日して 本田本家より 玄徳の無事を知らせる連絡が入った してその詳細は 報道から分かった 議事堂の外の庭で催した玄徳が立ちションした時にその旅客機が突っ込んできたという 旅客機は無論 議事堂の中にいた者は たまたま瓦礫の壁に挟まれた一人が大怪我を負いながらも無事救出された その一人だけ 後は絶望という事だった 実を言うと 玄徳の立ちションは事故の二三日前にも 報道陣にすっぱ抜かれ 玄徳は登院停止命令 謹慎処分を受けていた その最中の出来事だった その詳細を知った 鳳雛は笑う事笑うこと 文字通り腹を抱えて笑い転げていた そして泣き笑いの表情で バンバンと盛んに 伏龍の肩を背中を叩いた 痛てぇな 大概にしろ 伏龍は叱ったが その伏龍も 笑いが込み上げてきたらしく 笑い声を上げた 二人してひとしきり笑い転げた挙句 とんだ恥さらし野郎だな まったくだな でも そのおかげで助かったとは 褒めたらいいのか 貶したらいいのか ほんま よくわからんやっちゃな




