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改めて、玄関から入ってきた黒羽さんをリビングに通す。
「──汚いところですが、どうぞ」
「お邪魔します」
黒羽さんが玄関からリビングに入ってくると、キョロキョロ……、とユミアが黒羽さんを見る。
「……? どうしたの?」
「…………、あ、いや、気配はするんだけど、黒羽の同居人の姿が見えなくて……」
「……何処を、……見ている?」
声は黒羽さんの服のフードの中。ちなみに、彼女は魔法少女の変身姿は解き、私服姿だ。そのフードの中を覗かせもらうと、そこにはネズミのような小動物──異星人がいた。
「……ボクは、……セルリ。……黒羽 セルリだ」
セルリはそう言うと、フードの奥の方へと潜ってしまう。
「どうかな? うちのセルリ」
「……あー、うん、か、可愛いね……」
「でしょ☆」
はじめて見るサイズの異星人だ。だいたい、ユミアのような猫擬きが主流なのだ。
──さて、随分と話し込んでしまった。辺りは夜の帳が降り、そろそろ黒羽さんたちは帰る時間だ。
そんな時。
──ブッー! ブッー! ブッー!
スマホが鳴った。しかも、私と黒羽さんのが同時に。
私と黒羽さんは頷き合い、変身!
濃い紫の光が黒羽さんを覆い、弾けるとそこには黒の魔法少女。そして、私も緑色の光が弾けると──って!
「──……なにコレ? パワードスーツ・フォームとも違う?」
「凄いよ! 凄いよ! 蒼ったら、まさか、まさかのパイロット・フォームとは!!」
「パイロット・フォーム?」
「そうさ。魔法少女の中でも、一握り中の一握りにしか発現しない超レアなフォームだよ!」
「凄いわ! 流石は蒼さん!」
ドサクサに紛れて、黒羽さんが名前呼びしてきたが、それどころではない。パイロット・フォームというなら、乗物があるワケで……。
「ふふん、取り敢えずは外に出よう。でないと、ロボットは出せないからね」
あ、やっぱり、ロボットだった。私と黒羽さんが我が家の外に出る。
「──さあ、蒼! 召喚してごらん! 碧の機神を!」
私はユミアの言うがままに、右手に力を込めて天に向けて叫ぶ!
「──来て! ウィリディス!」
手から放たれた光が天空に昇ると、空に穴が開き、そこから緑色の機体が顕れた。
見た目はスーパーなロボットでもリアルなロボットでもなく、いわゆるファンタジーSFに出てくるような感じ。全長はだいたい七、八メートル程の二足歩行型。
プシューと蒸気が出そうな音を出してコックピットが胴体部分から出てくる。どうやら、バイクのように腹這いで乗るタイプのようだ。
「さあ、蒼! 碧の機神を駆って、魔獣を倒してくるんだ!」
人型に変身したユミアが無責任な事を曰ってくるが、実際に魔獣は倒さないとイケないので、
「いいわよ! やって、やろうじゃない!」
私は碧のロボットのコックピットへと乗り込む。黒羽さんを肩部分に乗せ、
「いくよ! 黒羽さん!」
「はい!」




