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「──いた!」
「──デカい、です」
それはさながら巨大怪獣といったところか。
私たちは自衛隊に報告する。
「此方、Mゼロ3。救援現場に到着。これより、魔獣の討伐開始します!」
「こちら、M06。現場に到着しました。魔獣、掃討を開始します」
──さあ、行こう!
「「AC術式、発動!」」
碧の輝きと、濃い紫の輝きがロボットと黒羽さんを覆う。
私は上空から地面スレスレに滑り込み、怪獣な魔獣の顎にアッパー!
──グギッ!
魔獣の首が折れたような音が響くが、まだ!
魔獣の身体が宙に浮き、そこへ、黒羽さんが待ち構え、
「──ああ♡ 初の共同作業♡」
濃い紫の剣筋が幾本も巨大魔獣の胴体に刻まれる。そして──、
──ゴバァーン!!
魔獣は爆発すると、爆発の煙の中から、全裸の人が落ちていく。私は咄嗟にロボットの手でキャッチ。そして、ゆっくりと地面に降ろした。
「状況終了。被害者の回収、お願いします」
私は自衛隊に報告。
──さて、私はロボットから降りると、グルリと周囲を見渡す。既に陽は落ちて、宵の口。呆気に取られていた四人を私と黒羽さんで見やる。
「……蒼さん、こちらの方たちは?」
「同僚よ」
私はいまだに呆気に取られる赤城さんたちを黒羽さんに順番に紹介していく。なにしろ、これからは仲間なのだから。
──さて、私が魔法少女になってから早くも一ヶ月が過ぎた。今のところ、魔獣の討伐だけで、野良の魔法少女には遭遇していない。玄菜は除外ね。
「──蒼、暇だね。」
「暇は平和の証拠、でしょ」
「……そうなんだけどさ」
まったく、ユミアはなにを言い出すのやら。
「……なら、担当地区を見て回る?」
「……お! それ、イイね!」
──ってなワケで、やってまいりました商店街。私は何時ものように買い物。となりで、人型のユミアがギャアギャア騒ぐが、無視して先へ。
そんな事をしていたら、ふと、路地裏が気になった。
「……いるね……」
ユミアも気付き、ニヤリと笑う。
「私が見てくるから、ユミアはこれ頼むね」
「はーい、いってらっしゃい!」
私は買い物袋をユミアに預け、魔法少女に変身して、路地裏へ。
──そっと忍び足で近付き、建物の壁から覗き見る。すると、そこには、
「……野良の魔法少女……と、魔獣か……」
私は報告を済ませると、早速、行動に移る。
手にしたクロスボウを野良の魔法少女の背中に合わせて、射つべし、射つべし、射つべし、射つべし、射つべし、射つべし、射つべし、射つべし、射つべし、射つべし!
魔獣は目の前の魔法少女が崩れ落ちるのと同時に突進。野良の魔法少女は通路の先にあるゴミ捨て場に突っ込みゴミに埋もれた。
──さて、次はお前だ!
私はAC術式を自らに掛け、狭い路地に立つと両手にクロスボウを構え、射つべし! 射つべし! 射つべし! 討つべし!
魔法の矢を背中に大量に受けて、横たわる魔獣。そして、その姿は元の小動物な姿に。私は現場の後始末を自衛隊に任せて、その場を後にした。




