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魔法少女あお☆ロボト  作者: 白月 仄
1話 一章 魔法少女、はじめました。
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 さて、予想通りに転校生ムーヴが切れた黒羽は、再び、転校初日同様に私に纏わり付いてきた。

「……あのさ、黒羽さん、いつまで付いてくる気?」

 さすがに休み時間から昼休みまで付いて回られては、相手する他ない。

「──えへへ、やっと声を掛けてくれた」

 ニヘラと笑う黒羽。一見すると深窓の令嬢に見えるが、今朝は三対一の数的には不利な、不良高校生たちを圧倒していた。ま、普通ではないのは確かだ。

「何の用かな?」

 取りま用件があるから、付いて回ったワケだしね。

「──ねえ、緑山さん、あなた魔法少女よね。私と組まない?」

 ……案の定か。ま、別段、隠してはいないので、

「そうだけど。黒羽さんは月に幾らくれるのかしら?」

「…………? 月に幾ら?」

 ──…………ああ。そうか、そうか。黒羽さんは野良だから、私のような自衛隊所属じゃない故に給金という感覚がないのね。


 ──私は黒羽さんに説明した。


「……え、マジ?!」

「大マジ!」

 私はスマホで銀行口座の入金を黒羽さんに見せる。すると、私のスマホを食い入るように見詰め、

「……ゴクリ。救援要請に参加一回に付き、三万円?! わ、私も、自衛隊の所属になるぅ!!」

 こうして、黒羽さんが新たな仲間に加わった。



「……案外、黒羽って娘、ちょろインね。」

「なに言ってるのよ、人間、金よ、金。」

 私は家の自室で、黒羽さんをちょろイン呼ばわりするユミアに現実を説いた。

「私たちだって、お金目当てで魔法少女になったんだしさ」

「ま、そりゃそうだけどさ。やっぱり、ここは野良の魔法少女の根性を見せもらわないと……」

「──悪かったわね!」

「──のわっ!? なによ、あんた! 何しに来たのよ?」

「……噂をすれば陰……」

 さて。黒羽さんはいったいぜんたい我が家に何しに来たのだろうか? しかも、魔法少女姿だし。

「……あ、あのね、私も、さっき自衛隊の出張所に行って登録してきたわ」

「……あ、そうなんだ……」

 私は取り敢えずの相槌を打つが、

「……」

「……」

 ……おい、話、それだけ? ただ、単に報告に来ただけ? ……ま、まあ、いいわ。

「……え、えーと、家、寄ってく?」

 我が家に来た以上は社交辞令で、黒羽さんに聞いておく。

「うん☆」

 ──……うっわ、なにその眩しい笑顔。


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