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魔法少女あお☆ロボト  作者: 白月 仄
1話 一章 魔法少女、はじめました。
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「──ご苦労さま」

 家に着くと、人の姿でマンガを読みながら、此方を見ることなく寝そべるユミア。

 私は変身を解く。しかし、ユミアは人型のままだ。ま、いいけど。

「なに読んでるの?」

「ん、んん? あ!」

 私の方を向いたユミアは目をパチクリとして、一瞬、“どうしようか?”と迷った末、

「──テヘペロ♪」

 殺意が湧いた。

「……ところで、今日倒した魔獣、倒したら、人とあんた等のお仲間が出てきたんだけど、どういう仕掛け?」

「……たぶんだけど、二人が一緒くたになって魔獣になった、とういうことだろうと思うよ」

「……ふーん……」

 どうやら、ユミアもよくは知らないようだ。

 そいうえば、今日のは管轄外のヘルプだから、救援手当が出るんだっけ。幾ら何だろう? 私はそんな事を考えながら、今日を過ごすのだった。



 魔法少女になって、二週間も過ぎれば慣れたもので、私は魔獣による被害が出る前にターゲットを確認して、速攻で片付けられるようになった。

「──思った以上の成果だね、蒼!」

「これくらい、どうってことはないわ」

 幸い、私の担当地区は魔獣になる人や異星人は少なく、むしろ救援要請の方が多かった。

 さて、二週間といえば、例の転校生だが、初日以降は転校生ムーヴで私には話し掛ける隙が無かったが、落ち着きを取り戻した今日あたりから、警戒した方がよさそうだ。

 私は中学の制服に腕を通して、朝飯はコンビニで買っていくとして、後は……、うん、無しね。

「いってきます!」

「いってらっしゃい!」

 家を出る。


 途中のコンビニにで朝飯を買い、パクつきながら歩いていると、

「──おい、クソガキ! 年のワリにはイイ身体してるじゃねーか?」

「──学校なんてサボって、俺らとイイことしようぜ!」

 暗がりの路地の先。其処には転校生──黒羽と不良高校生がいた。どうやら、絡んでるのは高校生らの方で、このままでは黒羽が貞操の危機だ。

 さて、私はこの場合、どうするべきなのか? 割って入る? 警察に連絡? それとも、魔法少女に変身して力で解決?

 私が考え倦ねいていると、

「──ぐがっ!?」

「──げふっ!?」

「──あべしっ!?」

 なんと、いつの間にやら黒羽が高校生らを伸していた。

 私は今の光景を見なかった事にして、そそくさとその場を後にした。


 ──キンコーンカンコーン。

 チャイムがなり、担任の東雲先生が入ってきた。

「はい、皆、おはよう!」

 私は隣の黒羽から何やら圧がかかるが無視。無視。

「──ねえ、緑山さん、今朝の見てたよね?」

 ──ギクッ。

「……な、なんの事ですか?」

 黒羽とは視線を合わせず、明後日の方向を見ながら彼女の問いに返す。

「だ・か・ら、今朝、私が不良高校生たちに絡まれた現場」

 ──うん、知ってる。

「……さ、さあ? 私、買い食いしてただけだから……──」


「──緑山さん、私語は慎みなさい!」


「──っ!? は、はい、すみませんでした!」

 おっと、東雲先生に注意されてしまった。黒羽もこれ以上の追及は無駄と思ったか、東雲先生の注意の後は黙り。さてさて、如何したものか?


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