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「──ご苦労さま」
家に着くと、人の姿でマンガを読みながら、此方を見ることなく寝そべるユミア。
私は変身を解く。しかし、ユミアは人型のままだ。ま、いいけど。
「なに読んでるの?」
「ん、んん? あ!」
私の方を向いたユミアは目をパチクリとして、一瞬、“どうしようか?”と迷った末、
「──テヘペロ♪」
殺意が湧いた。
「……ところで、今日倒した魔獣、倒したら、人とあんた等のお仲間が出てきたんだけど、どういう仕掛け?」
「……たぶんだけど、二人が一緒くたになって魔獣になった、とういうことだろうと思うよ」
「……ふーん……」
どうやら、ユミアもよくは知らないようだ。
そいうえば、今日のは管轄外のヘルプだから、救援手当が出るんだっけ。幾ら何だろう? 私はそんな事を考えながら、今日を過ごすのだった。
魔法少女になって、二週間も過ぎれば慣れたもので、私は魔獣による被害が出る前にターゲットを確認して、速攻で片付けられるようになった。
「──思った以上の成果だね、蒼!」
「これくらい、どうってことはないわ」
幸い、私の担当地区は魔獣になる人や異星人は少なく、むしろ救援要請の方が多かった。
さて、二週間といえば、例の転校生だが、初日以降は転校生ムーヴで私には話し掛ける隙が無かったが、落ち着きを取り戻した今日あたりから、警戒した方がよさそうだ。
私は中学の制服に腕を通して、朝飯はコンビニで買っていくとして、後は……、うん、無しね。
「いってきます!」
「いってらっしゃい!」
家を出る。
途中のコンビニにで朝飯を買い、パクつきながら歩いていると、
「──おい、クソガキ! 年のワリにはイイ身体してるじゃねーか?」
「──学校なんてサボって、俺らとイイことしようぜ!」
暗がりの路地の先。其処には転校生──黒羽と不良高校生がいた。どうやら、絡んでるのは高校生らの方で、このままでは黒羽が貞操の危機だ。
さて、私はこの場合、どうするべきなのか? 割って入る? 警察に連絡? それとも、魔法少女に変身して力で解決?
私が考え倦ねいていると、
「──ぐがっ!?」
「──げふっ!?」
「──あべしっ!?」
なんと、いつの間にやら黒羽が高校生らを伸していた。
私は今の光景を見なかった事にして、そそくさとその場を後にした。
──キンコーンカンコーン。
チャイムがなり、担任の東雲先生が入ってきた。
「はい、皆、おはよう!」
私は隣の黒羽から何やら圧がかかるが無視。無視。
「──ねえ、緑山さん、今朝の見てたよね?」
──ギクッ。
「……な、なんの事ですか?」
黒羽とは視線を合わせず、明後日の方向を見ながら彼女の問いに返す。
「だ・か・ら、今朝、私が不良高校生たちに絡まれた現場」
──うん、知ってる。
「……さ、さあ? 私、買い食いしてただけだから……──」
「──緑山さん、私語は慎みなさい!」
「──っ!? は、はい、すみませんでした!」
おっと、東雲先生に注意されてしまった。黒羽もこれ以上の追及は無駄と思ったか、東雲先生の注意の後は黙り。さてさて、如何したものか?




