異世界の街
街の中に入った俺はまず検問をしていない兵士に話しかけた。
「すみません少しいいですか?」
「おう、どうした」
「おすすめの宿があれば教えていただきたいのですが、ありますか?」
聞きたいことはもちろん宿についてだ。やはりいい宿に泊まりたいし、ぼったくりに合うのもいやなので信用できる兵士の人に聞くのが一番だろう。
「おすすめの宿かぁ。それなら一番は野うさぎ亭だ。場所はこの大通りから一本北側の通りにあってこの東門からだと右手にあるな」
「ありがとうございます。行ってみます」
「おう、きぃつけて行けよ」
俺は親切な兵士の人に教えてもらった宿に向けて歩き始めた。
街並みは中世ヨーロッパで建物の高さは高くても4階くらいだ。道路は街の中は整備されており、石畳になっている。道の左右にはいろいろなお店が並んでいて雑貨屋や飲食店に宿、武器屋などほかにもいろいろなお店があった。
そんな風に街を観察しながら歩いていると通りの右手に目的の宿屋があった。
「野うさぎ亭。ここで間違いないな」
看板には宿の名前と、かわいらしいうさぎの絵が描かれていた。
「いらっしゃい。食事と宿泊どっちだい」
中に入ると女将さんにカウンターの中から声をかけられた。
「宿泊でお願いします」
「うちは相部屋なら銅貨5枚、一人部屋なら銀貨1枚だよ。もちろん朝夜ごはん付きだよ」
「では一人部屋でお願いします」
「ご飯の時間まではまだ結構あるから部屋でゆっくりしてな。それともし外出するなら一言声をかけてから行ってくれよ。それとご飯の時間は夕方の鐘がなった後だからね。呼びに行かないから自分で聞いて降りてくるんだよ。部屋は2階の真ん中だよ」
俺は料金を払い女将さんに教えられた通り自分の部屋に向かった。
部屋についた俺はご飯の時間まではまだ結構あるらしいので情報収集を始めた。
まずはこの世界の貨幣価値についてだが以下の通りだ
銅貨10枚=銀貨1枚=千円
銀貨10枚=金貨1枚=一万円
金貨10枚=大金貨1枚=十万円
大金貨100枚=白金貨1=一千万円
という感じらしい。ちなみに神様からもらったお金は全部で銀貨20枚だった。街に入るときに銀貨2枚と一泊するのに銀貨1枚使ったため残りは銀貨17枚だ。
街に入るときに払った入街税だが、ギルドに登録して身分証を発行してもらえばタダになるらしいので明日早速行くことにしよう。
次にこの街について調べることにした。前回はダメだったが今回は町の名前がわかっているため今俺がどこにいるのかわかるはずだ。
『セルディアの街について』
アルヴェイン王国北西にあるセルディア男爵領の領都。人口約3000人
アルヴェイン王国内でも最北端に位置しており、すぐ北側には広大な森と白龍山脈がある。
また男爵領にしては人口が多い。その理由はすぐ北の森に魔物が大量に住んでいるため冒険者が多く在住しているからである。
「へぇ、結構大きな街だと思っていたが地方だと大都市みたいだな。それにしても俺が最初にいた森危険地帯だったのかよ。それはいったんおいておいて次はこの国についてだな」
『アルヴェイン王国について』
エルドリア大陸南部にある王国。人口約20万人
エルドリア大陸を南北に分かつ白龍山脈のすぐ南に位置しており、大陸南部で一番大きな国である。
「結構大きな国なんだな。ふわぁあ。やべ昨日ろくに眠れなかったからかめちゃくちゃ眠くなってきたぜ。夜ご飯までにはまだ時間がありそうだしひと眠りするか」
俺はインターネットを閉じ一度ベッドでよこになった。よほど疲れていたのか俺はすぐ深い眠りについた。
ゴーン、ゴーン、ゴーン
俺が眠っていると外から鐘の音が響いてきた。
「うん?もしかしてこれが夕方の鐘か?まだ眠いけどご飯を食べに降りなくちゃな」
俺は少し身だしなみを整えてから下の食堂に降りて行った。
食堂にはすでにそれなりの人が座っており昼間とは違いとても賑やかだった。
「適当に座ってくれ。注文が決まったら声をかけてくれ」
食堂につくと厨房のほうから声がかかり俺は言われた通りに空いている席に着いた。
メニューはテーブルに置かれていた。内容は日替わり定食と今日のおつまみにあとはお酒が数種類書かれていた。
「すみませーん注文おねがいしまーす」
少し待っていると女将さんが注文を取りに来た。
「日替わり定食一つ。あとは弱めのお酒ってどれですかね」
「うちだとはちみつ酒が一番飲みやすいと思うよ」
「じゃあそれとお水を一杯お願いします」
「あいよ。ちょっと待っててね」
メニューを眺めているときに調べたのだがどうやらこの世界では15歳の成人からお酒を飲むことができるらしい。前世では飲めなかったがせっかくこっちの世界にきたのだからお酒くらいチャレンジしてもいいだろう。
少し待っていると女将さんが料理と飲み物をはこんできた。
「はいお待たせ。今日の日替わりはホーンラビットのシチューとサラダだよ」
「ありがとうございます」
最初は魔物の肉ということもあり少し抵抗があったが、食べてみるとそんなことがどうでもよくなるほどおいしくて、噛むと肉のうまみが口の中で広がり前世で食べたどのお肉よりもおいしかった。
「魔物の肉、これははまりそうだな。正直こんなにおいしいとは思わなかったぜ」
お酒のほうも女将さんに進められた通りとても飲みやすくてほとんどジュースに感じられた。
そんな風に食事を楽しんだ後、部屋に戻りベッドで眠りについた。
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