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スキル『インターネット』で地球と異世界の知識を統合し、最強の生産職になる  作者: masame
第二章

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オルーシスの街

 カルムの街を出てから5日、俺たちは順調に馬車を進めていた。2つほど街を通り過ぎて、今日はオルーシスという街に一泊する予定だ。


 「ゴズさん、これから入るオルーシスってどんな街なんですか?」


 昼食のタイミングで、俺はゴズさんに聞いてみた。


 「そうだな。この国で2、3を争う大きな街だぞ。あの街には何でもある。多分、大陸の南側の物なら、あそこで揃わない物はないだろうな」


 ゴズさんが街の大きさを1、2を争うと言わなかったのは、王都が圧倒的に大きいからだろう。


 「それってどういうことですか?」


 「そうだな。何から説明したらいいか。そうだ、お前さん、オークションは知ってるよな」


 「はい。分かりますよ。それでオークションと何か関係があるんですか?」


 「今から寄るオルーシスの街は、そのオークションが開催される街だ」


 「そうなんですか。オークション会場、一度行ってみたいと思ってたけど、まさかこんなに早く来れるとは」


 「もし観光したいんだったら、ここでもう一泊していってもいいぞ。そもそも馬車の遅れなどがあってもいいように、どの街でも前後1日は予備でとってあるんだ。せっかく来たんだから楽しんで来い」


 「いいんですか? そんな俺のために」


 「いいんだよ。こういう気楽な旅ができるように知り合いに護衛を頼んでるんだからよ。それに、この街にはオークション会場以外にも見ておくべき場所がたくさんあるぞ」


 「それっていったい?」


 「そんな、俺が全部教えちまったら面白くないだろ。そこはお前が街に入って見てくるといい」


 「わかりました。楽しみにしています」


 そのあとは何もなく、順調に事が進み、夕方にはオルーシスの街に着いた。着いたというか、とても大きな城壁が目に入ってきたのだ。


 「ゴズさん、もしかしてあれがオルーシスの街ですか? とても大きいですね。壁の高さだけでいえば、セルディアの街の倍はありそうだ」


 「ははっ。俺も最初に来たときは同じような反応をしたもんだ。あれほど高い城壁は王都にもないがな。まぁ、理由は街に入って見ればわかるさ」


 そういってゴズさんは、それ以上は教えてくれなかった。


 城壁が目に入ってきてから半時間ほど馬車を進めると、ついにオルーシスの街に到着した。


 「ご主人様。先行して門番に伝えてまいります」


 「わかった。よろしく頼むよ」


 そういって俺たちは身分証になるものをリュゼに渡して受付を頼んだ。いままではこんなことがなかったのでやっていなかったが、本来、馬車で街に入る場合は先行して人を送り、手続きを素早く済ませるようにするらしい。


 まぁ、今まで馬車なんて使ったのは盗賊退治の時だけだったし、その時は先行して行かせる余裕がなかったから、今回の旅から行っている。


 「それにしても結構並んでるな。馬車の列と人の列に分かれているのに、少し待ちそうだぞ。それにもうすでに後ろに2台は馬車が来てる」


 「すごいだろ。ここはこの王国一番の商業都市だからな。あらゆる方角から馬車がやってくるから、こんなに並ぶんだ」


 ゴズさんが補足で説明してくれた。今日通ってきた道には分岐が複数あり、こちら側の入り口から入るにはこの道に合流しないといけないらしい。


 ちなみにこの街は4方向すべてから入れるようになっており、4つも入り口があるにもかかわらず、セルディアの街よりも入る人は多そうに見える。


 「よし。次の者、来い。お前たちはさっき報告があった馬車だな。一応荷台を確認するぞ」


 そういって騎士の一人が中をぱっと確認して、すぐに戻ってきた。


 「問題ないな。通っていいぞ」


 検問はすぐに終わり、街に入ることができた。


 「今回は別れずに一度全員で宿に行こうか。街が広いうえに、こんだけ人が多いとわからなくなりそうだしな」


 「そうですね。一度宿を確認してから冒険者ギルドに向かいましょう」


 そう決めた俺たちは、ゴズさんの言う通りに馬車を進め、今日泊まる宿に着いた。


 「でっかいなぁ。さすが大都市の宿だ。6階建てくらいはあるんじゃないか?」


 「レイン、こっちだ。先に裏に馬車を持って行ってほしいそうだ」


 先に一度宿の受付に向かったゴズさんが出てきた。


 「わかりました。すぐに動かします」


 裏のスペースに馬車を止め、受付を済ませた俺たちは街の散策に向かった。


 ちなみにゴズさんはというと、「俺は先に一杯やってるから自由にして来い。この宿から出る気はないから大丈夫だぞ」とのことだったので、4人で来ている。


 「まずは冒険者ギルドだな。先にやることを済ませて、明日はゆっくり観光しよう」


 「そうですね。私も楽しみです」


 「私とリュゼさんは来た事ありませんけど、エルシアさんは来た事あるんじゃないですか?」


 「いえ、私は別ルートでカルムの街に来たので、ここは通ってないですね」


 そんなことを話しながら歩いていると、冒険者ギルドに着いた。


 「でっかいけど、隣の建物はなんだ? 全く同じ作りの建物みたいだけど。それに、あっちの広場にあるゲートみたいなものは一体」


 「ご主人様。隣の建物は『探索者ギルド』と書かれていますよ」


 「探索者ギルド? 初めて聞く名前だな。とりあえず冒険者ギルドに入って、いろいろ情報を集めようか。探索者ギルドに行くのはその後からでも遅くないからな」


 俺たちは先に冒険者ギルドに入って情報を集めた。これから向かう街道には何の異常もないとわかった。ここから王都までの道は王国騎士団の管轄らしく、魔物は少ないし、盗賊も皆無らしい。


 「さすが王国騎士団って感じだな。でも、明らかに依頼ボードの依頼が少ないのに、やたら冒険者が多いな。ここの人たちは一体何の仕事をしてるんだ?」


 とりあえず依頼ボードの確認は終わったので、受付に並んで直接職員の人に聞いてみることにした。


 「ようこそオルーシスの冒険者ギルドへ。ご用件は何でしょうか」


 「俺たちは護衛依頼でこの街を通る者なのだが、ここから王都までの道に何か異常はありませんか? それと、この街についていろいろと質問させていただきたいのですが」


 「わかりました。ギルドカードのご提示をお願いします」


 俺たちは言われたままにギルドカードを提示した。


 「確認終わりました。ありがとうございます。先に王都までの道についてですが、今のところ何の異常もありません。質問についてですが、場所を移して行いましょうか。ここだと他の人もいらっしゃいますので」


 そう言って受付の人が奥の部屋に案内してくれた。


 「お待たせしました。質問にお答えします」


 「それじゃあまず、隣の探索者ギルドって何でしょうか?」


 「レイン様はダンジョンというものをご存知でしょうか」


 俺はわからなかったので首を振った。


 「ダンジョンというのは魔物が暮らしている別空間のことを指します。探索者ギルドというのは、そのダンジョンに入って魔物を倒す方たちをまとめている組織です。と言っても冒険者ギルドと大して変わりはありません。活動場所が地上かダンジョン内かの違いだけです」


 そのあともダンジョンについて軽く説明してもらったが、俺が前世で知っている内容とあまり変わりがなさそうだった。


 別空間にあるダンジョンだが、魔物を倒すと死体は残らず、ドロップ品を落とすらしい。ちなみに倒した魔物は一定時間で湧きなおすとか。


 ダンジョン内は階層で分かれており、下に下っていくとどんどん魔物の強さと数が増えていき、最下層にはボス部屋があるのだとか。そのボスを倒すとダンジョンクリア扱いになり、ダンジョンが消えるらしい。


 ちなみにこの街にあるダンジョンは、書籍などに残っている歴史を見ても一番大きなものらしく、いまだクリア者は出ていないのだとか。最高到達階層は36層らしい。


 その階にもボス部屋はないそうなので、まだ下に続いているそうだ。


 その後も軽くこの街について聞いてみたが、ダンジョン以外の情報はゴズさんに聞いていた通りだった。


 「いろいろとありがとうございました」


 俺は教えてくれたギルド職員にお礼を言い、ギルドを離れた。


 「ダンジョンか。おもしろそうだな」


 「そうですね。今回は時間がありませんが、今度来た時には入ってみたいですね」


 そのあとは軽くギルドの周辺とダンジョンの近くを探索して、宿に帰った。

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