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スキル『インターネット』で地球と異世界の知識を統合し、最強の生産職になる  作者: masame
第二章

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王都へ向けて


 次の日の朝、俺たちは出発した。馬車はゴズさんが大きいものをグランツ商会から借りていた。魔道飛空艇の模型を運ぶだけあって、随分と大きい。


 今回は護衛プラス後ろに乗るスペースがあまりないので、俺とエルシアが先行して馬に乗り、リュゼが馬車を操縦していた。


 王都に行くまでに10個ほど街を通るのだが、俺にとっては隣町のカルム以外には行ったことがないので、とても楽しみだ。


 俺は4人の中で唯一王都に行ったことがあるエルシアに聞いてみた。


 「エルシア、王都ってどんなところ?」


 「そうですね。セルディアの街の10倍くらいの広さがありますよ。それに、とても立派な城壁があります。あれほど美しいものはなかなかないと思います。それに、闘技場や歌劇場なんてものもあるらしいですよ」


 「そうか。王都に着いたら時間もあるし、いろいろなところを観光してみようか」


 そのあと、俺も自分で調べてみたのだが、こんな感じだった。


 『アルヴェイン王国王都』

 人口約5万人。多くの人が出入りするため、時期によって人口が数千人単位で変わる。

 大きさは城壁内部だけで約2~3平方キロメートル。東京ドーム約50個分ほど。

 城壁は白を基調としたもので、高さは7メートルほどある。

 周りには広大な田畑が広がっている。


 『アルヴェイン王国王都内の闘技場』

 収容人数2万人。年に一度、とても大きな武術大会が開催される。


 『アルヴェイン王国王都内の歌劇場』

 貴族や富裕層向けの施設。

 週に一度、一般の人向けの歌劇が行われるだけで、それ以外はとても高い席料を取られる。


 闘技場は絶対行こう。歌劇場は週に一度のタイミングで行ければ行くが、それ以外のタイミングでは遠慮しておこう。


 初日から3日は何もなく、カルムの街まで着いた。


 俺たちはまた二手に分かれ、冒険者ギルドで情報収集するものと宿に向かうもので別れた。今回は馬車の中身も守らなければならないので、グランツ商会が経営している宿に泊まることになっている。


 どうやらゴズさんが事前に交渉を済ませており、宿代や朝夕の食事も気にしなくていいらしい。なんとも至れり尽くせりだ。


 冒険者ギルドでの情報収集だが、異変は何もないらしい。盗賊やランクの高い魔物が出没したりすると、掲示板に情報が出るのだ。


 宿に向かうと、なんと盗賊討伐で助けた女性の一人がその宿で働いていた。どうも冒険者ギルドからそこの仕事を紹介されて働いているらしい。


 その日の夜はゴズさんと軽く魔道具研究発表会について話した。ちなみに部屋割りは、女性が4人部屋、男性が2人部屋だ。


 「そうだな。何から話せばいいか。発表会では王国各地の研究者が集まる。発表できるのはごく一握りで、功績を残した研究者か王都の選考で選ばれたものだけだ。発表する相手は王都の所長クラスの研究者と貴族だ」


 「貴族相手にも説明しなきゃいけないんですね」


 「そうだ。中には面倒くさいやつもいて、ヘンなケチをつけてきたりする。たまにだが、国王陛下やその王太子が参加する場合もあるな」


 「ゴズさんは国王には会ったことあるんですか?」


 「あぁ、もちろんあるぞ。それなりに仲がよかったが、最近は全く連絡を取ってないな」


 「仲がよかったんですか? どうしてそんな仲になったんです?」


 「俺が王都で魔道飛空艇の研究をしてたって言ってたよな。国王陛下も俺と同じような夢を持ってたんだ。空を飛びたいってな。それで仲良くなった。あの頃はまだ王太子だった陛下は、毎日のように研究所に来ては進捗を質問してきた」


 「そうだったんですね」


 「結果、研究は中止になってしまったが、陛下は最後まで反対してくれていた」


 少し寂しい目をしながら、ゴズさんは語った。


 その日はそれ以上何も聞かず、ベッドに入った。


 次の日、朝食を済ませた俺たちはすぐに出発をした。この先は5分の3が初めて行く場所なので、何が起きるか分からない。


 今日はエルシアとリュゼが先行して馬に乗り、俺が馬車の御者をした。なぜならゴズさんが話し相手がほしいらしいので、俺が御者のほうがいいらしい。


 ちなみにシノはカルムの町までの3日間、リュゼから御者を教わったので、ここからは御者も交代で務められるようになった。


 今はというと、馬車の中でゴズさんに教えてもらいながら服を編んでいる。


 「おい、レイン。このシノをうちで雇わせてくれないか? まだ粗削りだが、成長したらすごい裁縫師になるぞ」


 「そうですか。でもだめです。シノはだいじな戦力ですし、その前に家族です。もし弟子を取りたいなら、自分で奴隷を買って育ててください」


 俺がリュゼとシノを購入してからもう5か月ほど経ったが、これだけ長い時間毎日暮らしていると、もう家族のようなもんだ。


 「もしどうしてもシノを育てたいなら、冒険者稼業が休みの日にシノが教わりたいって言うなら止めないが、本業に支障をきたすようならだめだ」


 「言質は取ったぞ。それでシノ、俺のもとで学んでみないか?」


 「せっかくですが、お断りさせて頂きます。ご主人様の側を離れるつもりはありません」


 なんとシノはそんなことを言ってきた。


 「ヒュー。レイン、お前さんだいぶ好かれてやがるな」


 「ゴズさん、からかわないでくださいよ」


 正直驚いた。俺は、奴隷だから嫌々俺の指示に従っていて、本当は違う主人のもとで働きたいと思っていたらどうしようかと考えていた。


 しかし、今の返事を聞くと、そこまで嫌がられてはいなさそうだ。


 「とりあえず、ゴズさん。弟子の件は無しということで」


 「ちぇ。わかったよ。無理には勧誘しないって約束だからな。もし気が変わったらすぐに言えよ。お前ならいつでも歓迎だからな」


 そんな話をしながらも、馬車は順調に進んで行った。

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