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スキル『インターネット』で地球と異世界の知識を統合し、最強の生産職になる  作者: masame
第一章

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トイレ作成その1

 次の日も俺は工房にこもった。もちろん理由はトイレを作るためだ。


 「とりあえず今日は形を作ってみるか。中の機構はある程度考えてあるんだけど、出来るかどうかはわからないしな」


 そう言って俺は炉に火をつけて鉄を打った。やはり鍛冶スキルのレベルが5もあると、適当に打っていても思った形に出来上がるのはとてもありがたい。


 武器とかだとこんなに適当に作れないが、今回は別に命に関わるものでもないので適当でも大丈夫だ。


 「形はすぐにできたな。次は貯水タンクの方も作るか」


 今作った部分は下の便器のところなので、あとは便座や蓋にパイプなど、結構作らなければならないところが多い。


 俺は黙々と作業を続け、一日かけてトイレに必要な部品を作り上げた。


 貯水タンクの部分だが、この世界でようやくゴムに代わるものを見つけたので何とかなりそうだ。


 その日はそこで終わり、次の日俺は中の構造部分を作ることにした。


 「これが難しいんだよなぁ」


 今回俺が作ろうとしている機構は浄化魔法を使ったものだ。浄化の魔導具の作り方はとても難しいらしく、付与魔法も併用しなければならないらしい。


 こうして生産職スキルだけでなく魔法スキルの方も上げなくてはならなくなった。まぁ魔力操作スキルが上がっているのでだいぶレベル上げは楽になった。


 「今日は付与魔法のレベル上げだけで一日が終わっちゃったな」


 「ご主人様。今度は何を作っているんですか? 前回の浴槽は見た目はただの大きい桶で見たことはありましたが、今回のは見た目からも全く分かりません」


 ずっと俺の近くで作業をしていたリュゼが気になったのか聞いてきた。


 「今回はトイレを作ろうとしてるんだよ」


 「これがトイレですか? 全然そうは見えませんが」


 エルシアもそんなことを言ってくる。


 「見たことはないだろうね。まぁ楽しみにしててよ」


 二人は見たことがなくて当たり前だろう。だってこれは前世のものを再現しているのだから。むしろ見たことがあったら怖いくらいだ。


 屋敷に戻ると相変わらずシノとロイが洋服の作成をしていた。二人(一人と一匹)は俺が工房で作業している日は屋敷でずっと裁縫のレベル上げをしている。


 その甲斐あってかシノは裁縫レベルが5に上がり、ロイヤルシルクスパイダーの糸を使えるようになり、なんとロイも裁縫のスキルを新たに覚えていた。


 魔物もスキルを覚えられるんだな。


 そんなことを三人に話すととても驚かれた。どうやら魔物が人間のスキルを手に入れるなどあり得ないのだとか。そういえばキングウェアウルフの討伐の時にそんなことを言われていたような。


 もしかしてテイムすると覚えられるのだろうか。いや、それなら今までそういう事例が出てきていないのはおかしい。俺が転生者なのが関係していそうな気がする。


 さらに次の日、俺は浄化の魔導具を作り始めることにした。なぜ浄化の魔導具を作ることになったのかというと、やはり水洗トイレにしようと思ったからだ。


 この世界も一応上下水道があり、地下に浄水場の代わりになる浄化の魔導具を使った施設があるのだが、そこはあくまで水をきれいにするものだ。


 この世界の下水に流すものと言えばキッチンで使った水など、そこまで汚れていないものだ。そんな中、大便を流すのはまずいだろうということで、浄化の魔導具でそのもの自体を浄化してしまえばいいのではと思ったのだ。


 つまり街の地下にある浄化の魔導具の強化版を作るということだ。


 しかし浄化の魔導具に使われる魔導回路は複雑だし、併用して使う付与魔法は結構な練度がいる。


 今からその魔導回路を作ろうとしているのだが、俺は早速壁に当たっていた。


 「くそ。これ複雑すぎだろ。何がどうなってるんだ」


 今まで作った魔導回路の中で一番複雑で三層構造になっている。本にあるものを模写するだけでも相当な労力だ。


 それに一度ミスると書いている魔鉄も作り直しなのでたまったものではない。


 結局俺は試行錯誤を続け、5日で浄化の魔導回路を完成させた。


 「ここまで5日。こっからさらに付与魔法でさらに複雑になるんだよな」


 幸い付与魔法はミスしてもつかないだけなので、魔導回路の時みたいに作り直しにならないだけ助かるだろう。


 しかし次の日も工房にこもりたかったのだが、また生活費が底をつきそうになっていた。


 「とりあえずトイレづくりはここでいったん置いとかなきゃか。リュゼ、エルシア。明日からまた冒険者生活に戻らないと」


 「そうですか。わかりました。任せてください」


 「私はご主人様やリュゼやシノの戦い方を見るのが楽しみです」


 「そんなに見ごたえがあるものじゃないと思うけどね。それに俺はまだエルシアよりもレベル低いし」


 屋敷に戻った後はシノとロイにも明日から冒険者に戻ることを伝えた。


 「わかりました。また何かいい依頼があればいいのですが」


 「そうだね。でもCランクに上がったし前よりは稼ぎやすくなったと思うけどな」


 今までクリスタルホーンラビットにキングウェアウルフ討伐、盗賊の懸賞金など本来あり得ないほど稼げていたが、普通はこんなに贅沢はできないのだ。


 普通の冒険者たちはCランクになるまでその日暮らしのお金しか稼げないのが当たり前なのだ。Cランク冒険者になってようやく3日に1回くらい休日が取れるくらいの稼ぎになるらしい。


 そう考えると俺が今までどれだけ運がよかったのかわかるだろう。


 俺たちは準備を済ませ、明日に備えた。

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