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スキル『インターネット』で地球と異世界の知識を統合し、最強の生産職になる  作者: masame
第一章

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アジト内探索と戦利品

 シノが戻ってきて安全が確保された俺たちは、盗賊のアジト内の探索を始めた。


 「ご主人様、奥の部屋にとらえられた人達がいるのですが、全員女性でした。それと全員状態があまりよろしくないので、一度私たちが入りますので、ご主人様はほかの部屋をお願いします」


 アジト内に入ると、シノがそんなことを言ってきた。多分、男性にはあまり見られたくない姿なのだろう。


 「そしたらこれを持っていって。中のものを使っていいから」


 そういって俺はマジックバッグを手渡した。そうして俺とロイは一緒にほかの部屋を探索した。


 盗賊のアジトは結構広く、何部屋もあった。盗賊たちが寝ていたであろう部屋や食堂、武器庫や宝物庫みたいな部屋があった。


 武器庫にはたくさんの武器や防具が置かれており、中には結構高級なものが入っていた。多分これらの品は、闇オークションや裏で悪いことをやっている貴族や商会に卸す予定だったのだろう。


 宝物庫らしきところでは、少量の金貨や宝石、魔導具などが置かれていた。


 「ご主人様、こちらは終わりました」


 俺とロイが探索を終えて一番大きな部屋で待っていると、リュゼとシノが奥の部屋から出てきた。その後ろには四人の女性がいた。


 「これをお返しします」


 そういってシノが俺が貸したマジックバッグを返してきた。彼女たちは服を着ているが、これはすべてシノが作ったものだろう。


 すると女性たちの中で一番年上とみられる人が代表して話しかけてきた。


 「助けていただきありがとうございます。正直、もうだめかと思っていました」


 「いえいえ、気になさらず。俺たちはギルドから依頼を受けて盗賊の討伐をしただけですから。それで皆さん、セルディアとカルムどちらに行きたいですか? 一応まだ冒険者ギルドの定めた依頼期間がありますので、そのどちらか言っていただければ送っていきます」


 そう俺が言うと、二人がカルムの街で、もう一人がセルディアの街がいいと言った。もう一人はどちらでもいいと言っていたので、とりあえずカルムの街に行ってから考えてもらうことにした。


 そうして俺たちは盗賊が持っていた戦利品をすべてマジックバッグにしまうと、アジトを後にした。


 助けた女性が馬車に乗ると少し手狭になった。俺は女性ばかりだと気まずかったので御者台に乗っている。操縦は今はリュゼと交代してやっている。


 宿泊スペースに着いたのだが、そこで問題があった。助けた女性たちの寝床がないのだ。幸い、盗賊討伐の時にすれ違った商人の一人にいろいろと助けてもらって、何とかなった。


 お金を払おうと思ったのだが、商人さんは


 「いえいえ、盗賊を退治してくれたお礼ですので、気にせず受け取ってください」


 と言ってくれたので、ありがたく受け取った。


 次の日、俺たちは朝早くに出発して夕方ごろにカルムの街に着いた。俺たちは二手に分かれて、俺とリュゼとこの街で別れる女性たちは一緒に冒険者ギルドに行き、引き渡しを行った。


 盗賊の被害にあった人たちは冒険者ギルドでいろいろとサポートが受けられるのだ。例えば家族に連絡してもらったり、職場を斡旋してくれたり、とても手厚いサポートだ。


 シノはというと、残りの女性たちとともに厩舎がある宿を探してもらっていた。


 俺たちは助けた女性たちをギルドに預けた後、シノを待っている間、この街の依頼を見ていた。なぜシノを待っているかというと、俺たちが探すよりシノに冒険者ギルドに来てもらった方がわかりやすいと事前に決めていたからだ。


 「やっぱり依頼はあまり変わらないね」


 依頼ボードにある依頼は、やはりセルディアの街とあまり変わらない魔物の討伐依頼か採取依頼しかなかった。


 「そうですね。もう少し離れると生態系が変わったりして、ほかの依頼もたくさんあるのですが、隣町だと変わらないですね」


 そんな風に話しているとシノが迎えに来たので、俺たちは宿に戻ることにした。泊まるのは全部で五人なので、四人部屋と一人部屋を予約してもらった。さすがに俺が一緒に泊まるわけにはいかないからな。


 その宿に泊まり、次の日は来た道を戻ってセルディアの街を目指した。


 そこから二日は何事もなく、三日目に無事にセルディアの街に着くことができた。


 「レインさん、お疲れ様です。その様子だと無事に終えられたみたいですね」


 ギルドに入ると、いつものようにセレナさんに話しかけられた。


 「はい。先ほどガイさんのところで死体の引き渡しをしてきました。それと助けた女性の手続きをお願いします。それと助けた女性たちの中に違法奴隷にされてしまった人がいるのですが」


 違法奴隷というのは、違法に捕まえた人を奴隷にすることを指す。


 通常の奴隷というのは契約の元成り立っているのだが、違法奴隷はその契約が一方的に行われてしまうので、一生奴隷から解放されることがないのだ。


 「それは……わかりました。手続きを先に終わらせてしまいますので、一度こちらの部屋でお待ちください」


 そういわれて俺たちはいつもの部屋で待つことになった。


 「お待たせしました。こちら、まず三人の新しいギルドカードです」


 渡されたギルドカードには大きくCの文字が書かれていた。


 「それと盗賊についてですが、レインさんたちが討伐した中の一人に賞金首がいましたので、その代金です」


 なんとセレナさんから渡された袋の中には、大金貨十枚も入っていた。


 「そんなに高い賞金首がいたんですか?」


 「はい。リーダー格だった人がどうやら貴族に対して詐欺を働いたらしく、それで高い懸賞金がかけられていました」


 「そうなんですね」


 「それで、その違法奴隷にされてしまった方というのは、そちらのエルフ女性で間違いないですか?」


 そう、違法奴隷にされてしまった女性はエルフなのだ。エルフは容姿端麗で、よく違法奴隷にされてしまうのだ。


 「はい、彼女です」


 「一応、盗賊を倒すと戦利品はすべて倒した方に帰属するのですが」


 そう、盗賊を倒すと持っていたものはすべて倒した人、つまり今回はすべて俺のものになる。しかし俺は違法奴隷になった人を無理やり自分の奴隷にするつもりはない。


 「解放する手段はないんですよね」


 俺はインターネットで調べて無理なことはわかっているのだが、一縷の望みをかけて聞いてみた。


 「すみません。そのような魔法や技術はありません」


 「そうですか。一度ちゃんと話してみますね」


 俺たちはランクアップと報酬の受け取り、もう一人の女性の引き渡しを終わらせて、エルフの女性を連れて屋敷に帰った。

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