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スキル『インターネット』で地球と異世界の知識を統合し、最強の生産職になる  作者: masame
第一章

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森の中の出会い

 次の日、俺たちは冒険者ギルドに依頼を受けに来ていた。受ける依頼は昨日のうちに二人が見繕ってくれたので、それにした。


 内容は東の森の浅いところに出たオークの群れの討伐だ。


 本来、オークは森の奥に生息しているのだが、この時期になると成長したオークが群れを離れ、新たな群れを作るために移動してくるらしい。


 ちなみにCランクの依頼だ。オーク自体Cランクの魔物なのだが、頭があまり良くないため、群れでいてもランクは変わらないらしい。


 東の森の浅いところは初心者冒険者たちのいい稼ぎ場なので、ギルドとしてもなるべく早く安全にしたいらしい。


 しかし、オークは再生能力が高いため無駄に倒しづらいらしく、不人気な依頼なのだそうだ。


 俺たちは依頼を受け、すぐに出発した。


 久しぶりに街の外に出ると、ついこの間までそこらへんで見かけたヴェルディアスはもういなくなっていた。


 俺は歩きながらオークの情報を調べていた。


 『オーク』

 大型の魔物

 HPと再生力が高く、倒すのが面倒くさい。

 体が大きいため、それを生かした重量のある攻撃に注意。


 事前にもらっていた情報通り、倒すのは面倒くさそうだ。特に俺たちのパーティーは火力に難ありなので、相性が悪そうだ。


 そんなことを考えながら歩いていると、森の中の湖に到着した。途中で薬草採取なんかもやっていたので、少し時間がかかってしまった。


 「一度ここで休憩にしようか」


 そういって、俺たちは湖の端の木陰で休むことにした。オークの出現が確認された場所はもう少し奥らしいので、ここで早めの食事をとることにした。


 二人が来てから朝にお弁当を作ってくれるので、昼食が前よりも豊かになった。


 昼食を食べ終えた後は、またオークを探して森の中を歩き回った。湖を離れて少し進んだところで、シノの気配察知に何かが引っ掛かった。


 「ご主人様、この先に何かいます。多分オークが数匹と、あともう一つ違う魔物の気配もありますが、こっちは弱っているようです」


 魔物同士が争っているならちょうどいい。そのすきに漁夫の利をさせてもらおう。


 今回のオークは俺とシノでは火力が少し心もとないので、もし魔物同士戦ってHPが削れているなら、とてもありがたい。


 俺たちは気づかれないように慎重に魔物に近づいて行った。


 シノが気配をとらえた場所の近くにちょうどいい茂みがあったので、俺たちはそこからあたりを見渡した。すると少し先のところにオークを見つけた。


 そのオークたちは何かを囲んで攻撃をしているように見えた。


 「ちょうどいいな。オークたちが何かに夢中になってるうちに数を減らしておこう」


 「そうですね。私の気配察知だとオークは7匹です。ほかの魔物はちょうどオークの中心にいるみたいですね」


 俺は敵の強さを図るために鑑定のスキルを発動させると、レベルは30以上の個体ばっかだった。


 「全部30レベルを超えてるから気を付けてくれ。最初は俺が弓を撃つから、後は各自で攻撃してくれ」


 俺はシノとリュゼが配置に着いたのを確認して攻撃をした。


 攻撃をした一体はこちらに気づいたのだが、ほかのオークたちは目の前の獲物に夢中なのか、全然こちら側に気づいていなかった。


 俺たちが一体倒し切ろうかというタイミングで、ほかのオークたちもこちらに気が付いた。


 「リュゼ、気をつけろ。今からほかのオークもそっちに行くぞ」


 「大丈夫です」


 全てのオークを倒し終えたのは、そこから15分くらいたったころだった。


 オークを倒し終えた俺たちは、さっきのオークたちが攻撃していた魔物を見に行くことにした。シノが言うには動かずにそこにいるらしく、とても弱っているらしい。


 何がいるのか警戒しながら、俺たちは慎重に近づいた。


 その場所に着くと、そこには大きな蜘蛛がいた。


 俺は二人に監視を任せて鑑定と検索を行った。



 『鑑定』

 ロイヤルシルクスパイダー Lv54

 昆虫型の大型魔物

 糸を使った攻撃をしてくる



 『ロイヤルシルクスパイダー』

 シルクスパイダーの上位種

 Bランクの魔物なのだが、虫特有の素早さと鋼鉄と同等の硬さを持つと言われる糸を使った攻撃がとても強いため、Aランク以上推奨の魔物。

 シルクスパイダーとの見分けがつきにくいため、シルクスパイダーと勘違いして倒そうとする冒険者がよく殺される。

 生成される糸が丈夫で綺麗なため、とても高値で取引される。

 加工すれば、その辺の鉄より硬い服が出来上がる。



 「これはシルクスパイダーですね」


 そうシノが言っているが、俺にはそうでないことがわかっている。


 「いや、それはロイヤルシルクスパイダーだ。気をつけろ。この状態でも俺たちならすぐにでも殺せるはずだぞ。それにレベルも54だ」


 そう伝えると、すぐにシノとリュゼが後退して警戒態勢をとった。


 しかし、なぜロイヤルシルクスパイダーがオークにやられていたのだろう。本来の実力なら、オークが10体いても勝てる相手ではないだろうに。


 「どうしますか、ご主人様。放置しても死にそうですが、下手に攻撃をすると道連れにされてしまうかもしれません。しかし、弱い魔物が餌になると、この状態からでも生き返る可能性はゼロではないでしょう」


 もし復活してしまうと、ここはまだ森の浅いところなので、ほかの冒険者に被害が出てしまうかもしれない。


 しかし、自分たちが倒せるレベルの魔物ではない。すると横になっていたロイヤルシルクスパイダーが動き出した。


 少し離れて、いつでも弓を撃てるように構えていると、そのロイヤルシルクスパイダーのお腹の下から小さな蜘蛛が出てきた。


 もしかして、この子蜘蛛を守っていたからオークにやられていたのだろうか。


 親蜘蛛の方は最後の力を振り絞って動いたのか、もう動かなくなっていた。子蜘蛛の方も怪我をしており、放っておいたら数日もせずに死んでしまうだろう。


 俺はシノに聞いて親蜘蛛の気配がなくなったのを確認してから、子蜘蛛に近づいてポーションをかけて傷を治してあげた。


 すると子蜘蛛が俺に近づいてきて、体の上に登ってきた。


 「ご主人様、それ平気なんですか? 子蜘蛛とは言え、結構な強さを持ってますよ」


 「なんかステータスを確認したんだけど、テイムしたみたい」


 俺のステータスはというと


・レイン

 レベル:21


 HP:510

 MP:80

 攻撃力:70

 耐久力:30

 知 力:40

 速 度:50

 器 用:75

 幸 運:35


 スキル

 ・鍛冶Lv5・弓術Lv4・鑑定Lv4・解体Lv4・火魔法Lv3

 ・魔力操作Lv3・細工Lv3・隠密Lv2・料理Lv2・錬金術Lv2

 ・魔力感知Lv2・剣術Lv1・木工Lv1・裁縫Lv1・陶芸Lv1

 ・付与術Lv1・薬草採取Lv1・テイムLv1(new)


 ユニークスキル

 ・インターネット


 テイム中の魔物

 ロイヤルシルクスパイダー Lv54 (幼体)


 となっていた。


 まさかポーションをかけてあげただけで、テイムしてしまうとは思ってもいなかった。


 「すごいです、ご主人様。まさかロイヤルシルクスパイダーをテイムしてしまうとは」


 とりあえず、俺たちはオークとロイヤルシルクスパイダーの死体を処理した。


 オークは討伐の証である耳を切り取ってから燃やしたのだが、ロイヤルシルクスパイダーは何もせずに火葬した。


 素材を持っていこうと思ったのだが、それではまた問題になってしまうのと、これからロイヤルシルクスパイダーの子供を世話をするにあたって、ただのシルクスパイダーと説明した方がいいと二人で話して決めたからだ。


 なぜシルクスパイダーと偽るのかというと、ロイヤルシルクスパイダーの糸は貴重すぎて、もしかしたら闇ギルドから狙われてしまうかもしれないからだ。


 闇ギルドというのは非合法の依頼も請け負う裏の冒険者ギルドのようなもので、誘拐や殺人、窃盗などの普通やると捕まる仕事までやるのだ。


 もしこの子に目を付けた悪徳商人や悪徳貴族が依頼をすれば、今の俺たちにはなすすべがない。


 そのため、この子の親であるロイヤルシルクスパイダーの素材を持っていくと、ばれてしまう可能性があるからだ。


 そうして俺たちは死体の処理を終え、街に戻った。

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