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スキル『インターネット』で地球と異世界の知識を統合し、最強の生産職になる  作者: masame


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魔道飛空艇

 ゴズさんの話を聞いてあることを思いついた俺はインターネットを使って検索した。


 まずは研究途中の飛空艇についてだ。ダメもとで検索してみるとなんとヒットした。


 『飛空艇』

 10年前まで各国でこぞって開発が進められていた空飛ぶ船。

 しかしうまくいかず開発のための資金援助が廃止され研究が打ち切りになった。

 浮遊魔法の利用で少し浮くことはできるがすぐに重さに耐えきれず落ちてしまう。


 調べてみたがゴズさんに聞いたこと以上のことは出てこなかった。次に浮遊魔法についてだ。


 『浮遊魔法』

 20年ほど前に発見された新魔法。物体を指定した高度まで浮遊させることができる。

 浮遊させるものの大きさや重さによって消費される魔力の量が増える。


 この説明文だと魔力をたくさん消費すれば飛空艇も浮かべられるのではと思いゴズさんに聞いたところ現実的ではないほどの魔力を消費するらしくそれはできないそうだ。


 最後に俺が一番気になっている前世の知識だ。


 『揚力』

 気体や液体(流体)の中を移動する、または流れにさらされている物体が、流れに対して垂直方向に受ける力。

 例:飛行機の主翼が機体を空中に浮かび上がらせる力。


 前世の飛行機はジェット機のスピードを生かしその主翼から発生した揚力だけで空を飛んでいた。


 多分風魔法のスピードから発生した揚力だけでは空を飛ぶことはむずかしい、しかしこの世界には浮遊魔法があるため翼だけで揚力を生み出さなくてもいい。浮遊魔法と揚力の二つを組み合わせれば空を飛ぶことが可能かもしれない。


 しかしこれをどうやってゴズさんに説明すればいいのだろうか。


 「おいレイン。いい加減一人で盛り上がるのはやめてくれないか?少しは俺にも説明してくれ。お前どうにかなるって言ったよな。それはもしかしなくてもこいつが飛べるってことか」


 俺がインターネットで検索に夢中になっているとゴズさんが俺に迫ってきた。


 「ちょ、ちょっとやめてください。肩を揺らさないでください。説明するので落ち着いて」


 俺はゴズさんを落ち着かせてから説明を始める前に少し取引を持ち掛けた。


 「まず俺が持っている知識を教える代わりに一つお願いを聞いてもらってもいいですか?」


 「内容にもよるがお前さんが持ってる情報次第ではかまわないぞ」


 「では俺に魔道具の作り方を教えていただけませんか?」


 「そんなことならいくらでも教えてやるよ。だから早く教えてくれないか」


 これでこの工房に来た最初の目的を果たすことができそうだ。ゴズさんから言質を取った俺は揚力についての説明を始めた。


 「ゴズさんは紙飛行機じゃわからないか。紙を折って空を飛ばす遊びを知ってますか?」


 「おう、もちろん知ってるぜ。子供のころよくあれで遊んでたぜ。それがどうしたんだ?」


 「じゃあその紙で折ったものがどうして飛ぶかわかりますか?」


 インターネットで調べたところ紙飛行機も揚力を受けて飛んでいるのでそれを説明してみることにした。


 「どうしてってなにも勢いをつけてるから飛んでるんじゃないのか?」


 「それ以外は?」


 「うーん」


 これではわからなそうだったのでもう一つ例を出してみることにした。


 「では鳥の中にはほとんど羽ばたかず空中を飛び回るものもいますが、どうしてあれほど長い時間飛んでられると思いますか?」


 「そりゃあ翼があるからだろう」


 「そう、それですよゴズさん!その翼には風を受けることで上昇させる力が働いています。それを生かせば飛空艇も空を飛ぶことができると思いませんか?」


 「翼、翼か。そんなこと今まで一度も考えたことなかったが確かにレインの言うとおりだ。よし早速試してみるか。レインお前さんも手伝え」


 そして俺とゴズさんは飛空艇に翼をつけるための準備を始めた。


 ちなみにゴズさんの工房にあった模型のバランスは元の大きさに戻しても飛べるように完璧な計算がされており無理やり羽をつけてもうまくいかないため模型の骨組みから作り直しになってしまった。


 「これは大変ですね。僕も翼をつければいいと簡単に言いましたけど。ここまで大変なことになるとは」


 「いいってことよ。もしこれでこの飛空艇が空を飛ぶ可能性が1%でも上がるならやる価値がある。それにお前さんは魔道具作りを学びたいんだろう?だったらこいつの作成を手伝え。そうすればお前の目的も達成できるだろう一石二鳥ってやつだ」


 「いいんですか?素人の俺なんかが手伝っても完成までの時間が長くなるだけですよ」


 「いいんだよ。それに20年も研究し続けたんだ。たった数週間遅れたところで大して変わらねぇ。ビシバシ教えていくから覚悟しとけよ」


 こうして俺はゴズさんの飛空艇作りを手伝うことになった。


 「そういやお前さん冒険者だって言ってたよな。そっちの仕事はどうするんだ?」


 「そうですね。生活費を稼がないといけないのでやめるわけにはいきませんが依頼を受ける日を一日おきにしようと思ってます」


 「それでも生活が厳しくなることには変わらないだろう?だったらうちの社宅をつかいな。うちの工房の奴らが泊ってるアパートだ。宿代が浮けばその分生活費も浮くだろ?」


 「マジですか⁉それならありがたく使わせてもらいます」


 「おう。今日はもういい時間だし終わりにするか。これからよろしく頼むぜレイン」


 「えぇ、こちらこそよろしくお願いしますねゴズさん」

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