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6話 妖精

小説を書き始め、気付いたことがたくさんあります。

これから書く際に、気を付けていかないといけませんね・・・。

継続は力なりですよね!

 太一は、夢をみていた。

見ている景色は、とても懐かしいものであった。


(ここは・・・。あぁ、水上公園か。昔は、ここでよく遊んだな)


水上公園とは、太一の住む町、桶谷にある大きい池のある公園である。

太一は、幼少のころは、この公園でよく遊んでいた。

水上公園の中にある大きい広場には、少年、少女二人の姿があった。


「ねぇねぇ、まってよ。足はやいよ、さやか姉」

「たいちゃん、ほんと足が遅いんだから。待っていてあげるから、早く来てね」

息を切らせる少年。幼いころの太一であり、それを待つ少女が、幼馴染のさやかだった。

「うーん、お日様がぽかぽかで、気持ちいいね。こんなに天気のいい日くらい、学校さぼってもいいよね」

背伸びをするさやか。

「学校サボっても、大丈夫だったのかなぁ?」

「大丈夫よ。お姉さんにまかせて」

ない胸を張るさやか。根拠も何もないが、太一にとって、さやかは頼りがいのあるお姉さんだった。

「なんだかお腹がすいてきたね。せっかくだし、ここでお弁当食べましょ。太ちゃんは、シートをひいて」

太一は、ビニールシートを引き、さやかは、弁当を取り出した。

「たいちゃんの分も作ってきてあげたんだよ。ま、お母さんがほとんど手伝ってくれたんだけど。さぁ、食べて食べて」

太一は、お弁当を開けた。

弁当箱の中には、白いごはんに、から揚げ、卵焼きをメインに、スパゲッティやおしんこなどが添えられていた。

オーソドックスでありながら、とても美味しそうであった。

「美味しそうだね!いただきます」

太一は、お弁当を食べた。見た目に劣らず、味もとてもよかった。

特に、から揚げは、しょうがが、効いていて、脂っこくなく、さっぱりとした味わいで美味しかった。一心不乱に食べた。それぐらい、美味しかったのだ。

「ごちそうさま!こんなに美味しいお弁当が作れるなんて、すごいよ、さやか姉」

「それはよかった。あ、そうそう、デザートも用意してあるのよ」

さやかは、持っていたトートバックをゴソゴソしている。そして、取り出した物は、タッパだった。

「デザートは、これね。今まで作ったことのないジャンルなんだけど」

嫌な予感がした。

なぜなら、タッパからは緑色の液体が、はみ出ている。

こいつは、まずい。

太一の本能が危険を察知していた。

そんな思いも露知らず、さやかは、タッパの蓋を開けた。

中をみると、そこには、緑色の流動食が入っていた。

そして、そのどろどろとした上には、赤いパプリカが散りばめられていた。

これは、オリーブオイル入りのおかゆだった。

「えっ!?なぜ、この場所にオリーブオイル入りのおかゆがあるんだ・・・。というか、おかゆって、デザートじゃないよね!?」

「おかゆは、デザートよ。はやく食べないと、冷めちゃうよ。太ちゃん、男の子だもん、まだまだ、食べられると思うんだ」

満面の笑みで、太一が食べるのを待っているさやか。

「えっとね、さやか姉。ちょっと、これだけは食べられないかな?いや、もうお腹いっぱいなんだよね」

「えっ、少しくらい食べられるでしょ?一口でいいから」

さやかの表情が、だんだん曇り初めてきた。

「オリーブオイル苦手なんだよ」

「大丈夫だよ、病院で深見って娘の食べていたじゃない。食べられるよね、一口くらい」

「えっ、なんで深見さんのことを知っているの?」

困惑する太一。

「そんなことどうでもいいよ。ほら、ほら、今食べさせてあげるから、お口あーんして」

さやかは、スプーンでおかゆを掬い、食べさせようとしてくる。必死に口を閉じ防ごうとする。

「いや、本当に無理だよ」

「そんなこと知らない。お口を開けられない子は、お姉さんが開けてあげるからね」

スプーンを使って、無理やり口をこじ開けようとするさやか。

「ちょ、やめてよ。んんん、痛い、痛いよ」

「もうすぐで、お口の中に入るからね。いくよ!!」

「んがあああああ、うわあああああああああああ」

太一は、絶叫した。


「やめてくれええええ、さやか姉えええええ」

太一は、飛び起きた。汗をだらだらかいている。

「な、なんだ・・・。夢か・・・」

ここは、病院のベッドであった。

どうやら、悪夢をみていたようだ。

太一は、近くにあったコップを取って、水を注ぐ。水を飲むと、水が流れていく感覚が、鮮明に感じ取れた。

時計を見ると、夜中の2時過ぎであった。

「はぁ・・・はぁ・・・。なんていう夢を見ていたんだ」

太一は、少しの間目を瞑った。いつもと感覚が違う気がしていた。

視界は、いつもより広く感じ、聴覚は、いつもより様々な音が拾えている気がする。

なによりも触覚が、おかしくなっていた。

常に、空気に触られているような気がしてならない。

体が重く、動く気にならないでいた。

いつもと違う感覚に違和感を覚え、目を閉じた。

そうすることにより、少しだけ楽になった。

目を瞑り何分たったであろうか、急に窓が叩く音が聞こえた。

太一は、ベッドから降り、窓を開けた。そこには、楓花がいた。


「あけてええ。窓あけてええ」

楓花は、顔を真っ赤にしていて、足がふらついている。

太一は、窓を開けると、楓花が中へ入ってきた。

「楓花ちゃん、どうしたの?なんだか気分悪そうだよ」

「今日、同期の飲み会だったのよ。久しぶりの飲み会だったから、ちょっと飲みすぎちゃって・・・」

ぺたんと窓辺に座り込む楓花。

「あー、なんだか暑いわぁ。水が欲しいの。太一、お水を汲んできてくれないかしら?」

楓花は、ブラウスのボタンを開ける。

見た目の割に、楓花の身体は発達していた。巨乳とまではいかないが、そこそこに大きい胸が、ブラウスから顔を覗かせている。

女性経験のない太一には、少し過激であった。

「わ、わかった。水を持ってくるから、待ってて」

「お願いねー。お姉さん、飲みすぎちゃった・・・」

壁にもたれかかる楓花。太一は、水と胃薬を持ってきた。

「おー、ありがとう。胃薬も持ってくるなんて、気が利くわねぇ」

楓花は、胃薬を水で流し込んだ。

「ありがとう、いい薬です」

ネタが古かった。

「胃が気持ちいいわぁ。これで、なんとか話せそうね」

楓花は、衣服の乱れを直し、居直した。

「でね、太一。あなたの能力が決まったわ。それはね、感覚が鋭くなる能力よ」

「えっ?感覚が鋭くなる能力?」

「そう、感覚が鋭くなる能力。今、感じているんじゃない?太一の五感は、以前より敏感になっているはず」

「あ、そういえば。いつもより、色々な音が聞こえるし、暗い中でも、よく見える」

「そうでしょ。でもね、一番強くなっているのは、触覚よ。普段感じないものでも、感じることができるわ。例えば、空気に触れている感覚が、以前より強くなっているはず」

「確かに、空気に触れられている気がする」

「能力を強化するにおいて、持続力、硬さ、そして、感度も大事なの。よかったわね。感度が上がれば、能力強化は、すぐよ!」

「おお!これで、すぐ強くなれそうだね!」

太一は、喜んだ。

「でもね、太一。どんなものにも、副作用というものがあるのよ」

「副作用?」

「そう、副作用よ。あなたの触覚が、鋭敏になったの。でも、その代りにあなたは、痛みを感じるたびに、快感に襲われてしまうの!いわゆる、ドMってやつね。あ、精神的にもダメージでも快感がくるオプションもつけといたわ。言葉攻めでも安心ね!」

楓花は、びしっと指を指した。

「ナ、ナンダッテー!」

「でも、太一。あなた、前の喧嘩で痛いのが嫌だって言っていたから、丁度いいんじゃない?」

「これって、日常生活に支障ないのかな?」

「多分、大丈夫よ!」

「ほんとかなぁ・・・」

「まぁ、人生、意外とどうにかなるものよ。どっかり構えてなさい」

不安を覚えたが、とりあえずあまり気分が良くないので、話を切り上げ、寝ることにした。

太一は、布団に入りながら、ふと思った。

深見優子のおかゆを食べて、気を失ってしまったこと。

このことに関して、彼女は傷ついているかもしれないということ。

明日、フォローのメールを送ることにし、太一は眠りについたのであった。


 太一は、退院し、自宅にもどることになった。

昨日の今日で、深見優子は病院には現れなかった。

多分、顔をだしづらかったのだろう。

太一は、念のため、病院を出る前に、深見優子にメールを送った。

今日は、楓花の仕事が休日なので、一緒に楓花も太一の家にいくことになった。

「楓花ちゃんと昼間に一緒にいるなんて、初めてだね」

病院から帰る道すがら、二人で話している。

「今日は、仕事がお休みなの。これから、太一のおうちに住み込みさせてもらおうかなと考えているのだけど、どうかしら?一緒に住んでいたほうが、サポートしやすいの」

「うーん、多分大丈夫だけど。一応、うちの姉貴に挨拶してもらおうかな?」

「安心して。私は、育ちがいいから、挨拶は得意なのよ♪」

華麗なポーズを決める楓花。

いつも酔っぱらっているイメージのある楓花であるが、今日は酒が抜けているせいか、いつもよりお嬢様ルックが決まっていた。

「ねぇ、楓花ちゃん。今までずっと気になっていたことがあるんだけど、聞いていいかな?」

「なにかな、太一。今日は、お休みで気分いいから、なんでも聞いてちょうだい」

「楓花ちゃんって、妖精なんだよね。妖精って何者なの?」

「そっか。太一、あんまり驚かなかったから、妖精の存在について知っているものかとおもったわ。やっぱり、まだまだ認知度は足りないようね」

楓花は腕を組み、少し考えた。

「そうね。妖精っていうのは、最近人間と交流するようになった異国の知的生物と思ってもらって構わないわ」

「知的生物?」

「知的生物ってことは、思考して、情報伝達できて、共存できるってことよ。あなたがた、人間は、ここ数十年で、能力を使えるようになったことは、知っているわよね?」

「うん、知っている。科学の進歩によって、人間の新しい力が目覚めたらしいね」

「そうよ。あなたがた人間は、能力を身につけることによって、私たちを視認できるようになったの。まぁ、私たち妖精は、あなたがたの世界に、ずっと昔からいたんだけどね」

「えっ、そうなの?」

「そうよ。おとぎ話や、昔の物語の中に、妖精って必ずでてくるでしょ?つまり、見える人には、見えた・・・。いや、ある条件を満たすことによって、見ることができたのよ。まぁ、条件なんてものは、いろいろあるけれど。例えば、満月の夜に、森の中とかね」

「へぇ。じゃ、妖精ってのは、身近な存在だったわけだね」

「そうよ。妖精たちは、人間に視認されるようになってから、考えたのよ。妖精と人間が、共存できれば、お互いの発展を促すことができるかもしれないと。だからね、ここに私がいるのよ。人間の役に立ち、妖精の認知度をあげ、そして、利益を作る。これこそ、仕事ってものでしょう。株式会社フェアリーサポート、営業課の楓花ちゃんがね!」

楓花は、ドヤ顔をした。

「おおお。そんな理由があったんだ・・・。楓花ちゃんって、すごい人だったんだね」

「もっと、褒めていいわよ!どんどん褒めて!会社じゃ数字でいつもいびられている私を、今だけでも褒めて!」

「あはは、すごいよ、楓花ちゃん」


二人で、色々と話していると、スーパーについた。

家の冷蔵庫は、ほぼ空っぽだったことを思い出したのだ。

食事がないと、蛍子が文句を言うので買い忘れるわけにはいかない。

「今日の晩御飯の買い物をしていっちゃうから、楓花ちゃんも付き合ってよ」

「別にいいけど・・・。ねぇ、チー鱈とビール買ってほしいな・・・?」

上目使いの楓花。おっさん臭い内容なのに、楓花はかわいらしかった。

「一日、ビールは一本までだよ」

「わーい!今日の晩酌もできそうね!」

喜ぶ楓花と太一は、スーパーで買い物をした。

買い物籠に入っていた物は、出来合いの商品が多めであった。


私事ですが、車の免許の卒検落ちて、追加料金1万かかりました。

お金がない僕には辛いよおおおおお

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