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7月27日② 紀土元就とは?

 紀土元就。2009年5月24日生まれで北海道の苫小牧という場所で生まれたって本人が言ってた。


 私と紀土くんの出会いは高校1年生のそろそろ雪が降りだした12月頃に私は…ジャージ姿で公園のベンチに座ってる彼を見た。私は最初スルーしようとした。ただ雪が降ってジャージ姿でずっと地面を見つめてる彼が少し不気味だったから声をかけた。


「大丈夫ですか?」


 私がそう質問すると彼は少し笑いながら


「こういう状況の場合、君はどんな風に見えてるの?」


「えーと…寒いのにジャージで外出てるのは異常に見えます。」


「じゃあ僕と君は同じ感性を持ってるとしよう。その場合君はどう考える?」


 正直戸惑いました。心配して紀土くんに声をかけたのにこんな心理問題のような質問責めをされてたので。私はそんな中でも紀土くんの質問にしっかり答え続けました。


「私なら…家族でなんか問題が起きてそれに嫌気がさして逃げてきたような考え方をします。」


 現にそのとき紀土くんの靴はスリッパで雪が降ってる程の天気、気温でもスリッパで歩く人は冬で見たことがないです。だから私は家出して来たのかと思いました。



「そういうことなので助けてほしいです。」


 そう言うと紀土くんはめちゃくちゃ震え始めた。この人さっきまで痩せ我慢してたのかと思い、少し呆れてました。

 流石に放置するわけにも行きませんから家に連れて行きました。その時、彼はストーブの目の前で座り暖を取ってました。


「貴方の名前は?」


「…そう聞くなら先に名乗るのが当たり前じゃないか?」


 こう返されたのはずっと覚えてる。流石にイラつきましたね。家に無理矢理とは家連れてきて、そのクセに暖を取ってましたからね。それ相応の態度があるって考えました。


「人波灯利。答えたから教えてほしいです。」


 私はその時少し怒り混じりの声で答えてしまったので少し相手の気に触れてしまったように感じました。ただそんな事関係なしに彼は答えてくれました。今までの態度から感じることもなかった優しい暖かい声で。


「紀土元就。高校2年生。これも何かの縁ということでよろしく。」


「縁って…貴方と私は高校がまず違うから会うことはもう無いのでは?」


「何かしらの形で縁は続き、その縁が些細なキッカケで太くなると友達が出来る。そんなもんですよ。」


 私は紀土くんの第一印象としては『詐欺師』だったし、その詐欺師みたいな言動や行動は変わることはありませんでした。

 ただ大間かな一面とは違う細かな感情の中身は私の中で変わっていきました。それは最初紀土くんが言った一つの縁から友達になる過程で変わっていきました。




「変な出会いですね。」


「本当におかしな出会いですよね。」


 彼女の話を聞いていても、やはり『紀土元就』の人間性を掴むことができない。漫画の主人公の様な痛い気取りをしてると思ったら急にバカになる。そうしたら優しくなる。まるで色んな仮面を被ってるみたいだ。


「紀土くんのことわかりました?」


「いえ…不思議な人以外は…」


「私も最初はわかりませんでした。ただそんな彼を知る些細な機会がありました。」


 そう喋ると彼女は昔の思い出を思い出す時の母と同じおっとりした目で喋り始めた。


「それはある一本の映画でした。」


キャラクター設定③

久藤 燈 くとうあかり

16歳/6月7日

167/50/サラサラのショート

新斗のサッカー部のマネージャー。明るく生意気な性格だけどマネージャーの仕事を誰よりも頑張り、誰よりも人を見ている。


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