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154話

「コーリィに何か言わなくてもいいのでしょうか・・・」

「まぁあいつなら察してくれるでしょうよ」


それだけの能力があると見込んだ。

それにこの方があいつ自体に疑いが行かないからな。


かなり派手に暴れてるから、そもそもって感じはあるが。

まぁ一応懸念はある。

これで焦った国が、責任をコーリィ達に押し付けることだ。

これが結構面倒なことになる。もちろん俺はアカリの支払い・・・元い何かしらで力を貸してもらう権利があるから助けはする。

だが実際問題それが間に合うかは別の話だ。

アカリ達がモルトン王国に帰るまでまだ一月二月くらいの余裕はあると思うが。


「先に手は打っておくべきか?」

「アカリさん達と連絡は取れないのですか?」

「・・・まぁ取れるっちゃ取れる」


トラックから通信してもらえば一応出来る。

だが遠い上に中継機も無いからラグがひどくなると思う。

恐らく通話は出来ない。メッセージだけ残す形になるか。そのラグを考えると・・・大体差は3日くらいか。


「それだけあれば問題ないと思われます」

「そうなのか?」

「はい。わが国の法ではすぐに罪人を処罰することが出来ないので」

「へぇ」


どんな法律かは興味一切無いけど、それは好都合だな。

暫く牢屋に入れられるくらいで済むらしい。


そしてもう一つ、ルイーズは大丈夫だと言い切れる理由があるらしい。


「それに、コーリィなら捕まらないと思います」

「は?あいつそういうのも出来るのか?」

「と言いますか・・・」

「私に会いに来るのもその・・・そういう手を使っていたので」

「あらま」

「では心配はいらなさそうですね」


街に入る前にアカリなら一度中の様子を調べるくらいはするだろう。

ならば捕まるってことはこっちもないはずだ。


それでは心配も無くなったところで帰りますか。


「ど、どちらにお帰りに・・・」

「ああ。言ってなかったか」


分かりやすく説明するために地図を空中投影する。

俺が調べて、ダイジュナやらに聞いて作った地図だ。

リアの感想は、「これほど精密な地図は見たことが無い』らしい。

俺も行ったことのない所が殆どだからそこまでかと思ったが、本当に俺が一番だったのだ。

一枚貰ったけど、大雑把にもほどがあるだろうという感じの地図だった。

そもそも大陸の形すら分かってないレベルだったしな。

意図的に隠していることを疑うレベルだ。


「俺が拠点にしてるのはこの山になる」

「・・・ほ、本当にここなのですか?」

「おう。安全は確保してるし、ある程度開拓も終わってる」


何なら牧畜もあるレベル。元から人が住める環境ではあったが、いまや街を作れるレベル。


「あ、ちゃんとメイドもいるから安心してくれよな」

「コウ様は・・・一体何者なのでしょうか・・・?」

「ランナー」

「レギアスはもうちょっと大人しかった気もしますがね」

「やかましい」


ところで今気が付いたんだが、またコウ様呼びが増えてないか?
















二日後。帰りは速度優先にしたので行きの時より早く着いた。

降りる前に基地の全容を見てもらったが、とんでもなく驚いていた。


「アトラスより大きい街があるなんて・・・」

「そういや他の国の王都よりでかいんだっけか」

「は、はい。海を征したと国と呼ばれておりますので」


まぁ海運って面をほぼ独占してんならそうなるわな。

この大陸以外との交易で得られる利益が一つの国に集中してんなら当然って感じだ。


「まぁその話はいいか。降りるぞ」

「では私は先にあの子達に会ってきますね」

「ういー」


アルは亜種達に会いにいくようだ。

まぁルイーズ達も世話になると思うし、先に話しておいてくれるならありがたい。


すっと床を抜けていくアルを見送り、俺達は普通に降りて基地に入る。

出口から伸びている道の先では、数人の亜種達と共にフィアが待っていた。


「おかえりなさいませコウ様」

「「「「おかえりなさいまーせ」」」」

「ただいまー・・・そして何事だ」

「いえ。私と同じ服が着たいとおっしゃていたので渡したのですが・・・」

「わたしたちもメイドさんでーす!」

「ある程度仕事も教えておりますので、少しの間なら私の代わりも可能です」

「そら良いな」


休みは与えているが、フィアでしか出来ない仕事が多いってのは問題だった。

何かしら解決手段がないかなぁと考えてはいたんだが、フィアの方が早かった。

それにしてもまさか服が着たいって理由からこうなるとは。まぁ見た目可愛いよな。何せゲームのメイド服だし。

あ、ちゃんとスカート長い奴だからな?何故か亜種達のは短いけど。


「コウ様、こちらのお方が」

「あ、忘れてた。こいつがこの基地の・・・メイド長でいいのか?」

「まぁ・・・そうなってしまいますね」

「メイド長のフィアだ。見た目通り魔族。何か困ったことがあったら言ってくれ」

「私も!私たちも!!」

「お前らはまだ早いかなー」

「えー?」

「だってこの二人王族だぜ?」

「あ、あのコウ様。お母様はともかく私はそういう教育は受けていないので・・・」

「・・・王族?」

「おっと、説明してなかったな」


フィアにはモルトン王国に殴り込みに行くって話はしてなかった。

なので一から全部今回の事を説明する。

すると驚いたと思ったら、何やら呆れたように溜息をついた。


「まさか王族の方までとは」

「まぁほら。この方が色々良いから」

「コウ様の成すことに何かを言うつもりはございませんが・・・あまり思い付きで動かない方が宜しいかと」

「うっ。それはそうだな」


確かに最初の予定ではルイーズは攫ってくる予定は無かった。

だがカーナの言った願いを聞いて、そうした方が良いと思ってしまったのだ。

結果的に、すべて上手く行ってはいるからオーライではある。

だけどフィアの言うことももっともだ。

あんまり咄嗟の思いつきで動いて、詰んじゃうってのは最悪だからな。


「今度からはもうちょい考えるよ」

「そうですね。キイナ様の事もありますし」

「ん?なんでキイナさん?」

「・・・何やら慌てたご様子で、相談を受けましたが?」

「あー」


モルトン王国の事が終わったら時間をくださいって言ったからそれかな・・・


「間違いなくそれでございますね」

「まぁ。コウ様はご結婚なされるのですか?」

「いやまだそうとは」

「確定で問題は無いと思いますが?」

「そういう風にハードル上げられるのがキツイんだよな!?」


慣れてないんだぞそういう流れ!?


何とかその流れを押し切って、フィアにはルイーズ達の案内を頼む。

暫くはこの基地に住んでもらうのだ。どこに何があるか知っておいた方が良いだろう。


「お前らも、他の子達に伝えといてな?アルも行ってるみたいだけど」

「え?来てるです?」

「来てるです・・・何かののかっぽいな」

「じゃあ飛んでくデース!」

「捕まる~!」


飛べる子に繋がってふらっとメイド亜種達が消えていった。

どこまでも自由な奴らめ・・・


「後の事は通信でもいいか?」

「問題はないかと」

「じゃあルイーズ。カーナ。暫くここに住んでくれ」

「こんな立派な所に・・・」

「あそこに比べたらどこでもいいです!」

「おおーん。非常にコメントしずらい」


まぁ塔に幽閉されてたのを考えればどこだってマシだわな。


それでだ。俺がこれからどうするか。

『オルカ・ラーゼン』の整備?んなもん後ででいいわ。

使った武器の補給?自動で終わるから無し。


いやぶっちゃけ帰るだけなんだけどさ。

何というか・・・早く帰りたいのだ。あの家に。

早く思いを伝えたい気持ちが強い。恥ずかしい気持ちも非常に強い。

だけど、決めたからにはちゃんと伝えないのだ。


アルとのことも話さないといけないしな。

今は・・・まだお昼。今から帰れば今日はまだ時間がある。

そして、ゆっくり話すんだ。


「速度は全開で頼む」

『後日の整備量が増えますが」

「気にすんな。今更だろ」


あとそんなこと気にする状況じゃないんだわ。

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