今、何周目?
毎日1000文字を目標に続きを書いています。
次回の更新は明後日です。
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――――なんやかんやあって。
雑な説得(泣き落とし)と、にわかには信じがたい説明(私は神様なんです他)を受けた後、いざ無限ループする世界に転移しようと決意したタイミングで、
「あ、向こうの世界では人類と魔王軍が全面戦争していますから、死なないように気をつけてくださいね」
「は!?」
プリムラはとんでもない爆弾発言をした。
「ジュンさん、三回とも途中で死んじゃってますから」
「おい! ふざけんな! そんな話、聞いていないぞ!」
「聞かれませんでしたし……」
「聞かれなくても話せや!」
こちとら、ギャルゲーのやりすぎで勝手に学園ものの世界観をイメージしていたのだ。それなのに、魔王がいる世界で全面戦争をしているなどと言われても、心の準備ができない。
「うう……。そんなことを言われましても……。シノブさんが勝手に平和な世界だと決め付けていただけですじ……」
「だとしても、命の危険があるなら話すべきでしょ」
聞かれなかったから黙っていたというのは、明確な告知義務違反だ。
俺はプリムラに、無限ループする世界への転移をいったん中断してもらい、改めて兄貴の攻略ノートに目を通した。
*
『一年目の一学期、二日目。
初日に書き忘れていたこと。
今までの書き込みからも分かるように、転移した世界は、RPGなどにありがちな中世風の世界観で間違いない。魔法が存在するファンタジーな世界観だ。
問題は、この世界に魔王がいて、現在進行形で人類国家と戦争中だということ。
事前に説明を受けていなかったので、とても驚いた。プリムラさんに苦情を入れるが、何が問題なのか、よく分かっていない様子だ。この人は、あまり頼りにならないかもしれない。
いずれにしても、戦争が起きている世界に転移して、しかも、士官学校に通うことになるのであれば、今後、戦争に巻き込まれる可能性は十分にあるだろう。てっきり、士官学校は学園要素に過ぎないと思っていた。』
*
(二日目のところに書いてあったのか)
兄貴の残してくれたノートにも、ちゃんと魔王軍との戦争に関する言及があった。どうやら、兄貴は備忘録として、このノートを活用していたようだ。
(必要な情報が、必ずしも時系列に沿って書かれているわけじゃなさそうだな……)
だとすると、毎日、当日分の書き込みだけに目を通すのではなく、一度、がっつり最後まで読み込む必要があるのかもしれない。俺は攻略本否定派ではないが、その都度、必要に応じて読むタイプなので、すべての情報を頭に入れた神目線のプレイには抵抗がある……というか、シンプルに面倒くさい。
まあ、これはゲームではないのだが。
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